■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したクイーンズウォーク(牝3歳)が日曜中京11RのローズS(G2・芝2000m)を勝ちました。
クイーンズウォーク(牝・父キズナ、母ウェイヴェエルアベニュー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105414/
朝日杯フューチュリティSと阪神Cを勝ったグレナディアガーズの半妹。母ウェイヴェエルアベニューはブリーダーズCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7f)を勝ち、米最優秀スプリンター牝馬に選出された名牝。母方にUnberidledを持つキズナ産駒は、以前はダート向きのイメージが強かったものの、このところリビアングラス(京都新聞杯-3着)、ティムール(青葉賞-3着)など芝向きの活躍馬が出ている。グレナディアガーズの半妹、キズナの牝馬であることからも芝で活躍できるだろう。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で望田潤が推奨したナムラクララ(牝2歳)が土曜中京5Rの新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。
ナムラクララ(牝、父アドマイヤマーズ、母サンクイーンⅡ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022102887/
ナムラクレアやナムラムツゴローの下。3代母Coup de GenieはMachiavellianの全妹で、サラマンドル賞(仏G1・芝1400m)などに勝った仏2歳女王で、子孫にバゴやファンディーナなど活躍馬多数。本馬はそのMachiavellian=Coup de Genieの全きょうだいクロス4×3が魅力で、アドマイヤマーズはこれでいきたい。5月に栗東入厩。(望田)
■月曜中京12R1勝クラス フェンダー(一口・望田、POG・望田&栗山)
「全きょうだいクロスや3/4同血クロスがふつうのクロスよりも優れてると考えるのは、全きょうだいクロスや3/4同血クロスができるぐらい子孫が種牡馬や繁殖として成功し繁栄した名繁殖の血を含んでいるからに他ならない」というのが配合史的な見方
だからシュヴァルグランの初年度産駒ではメリオーレムを狙いたくなるし、アドマイヤマーズの初年度産駒ではナムラクララを狙いたくなります
木村和士騎手を背に途中19馬身も離す大逃げで、カナダのG1・EPテイラーS(芝10F)をみごとに逃げ切ったFull Count Felicia、血統表をみるとWar Front産駒ですからなるほどデクラ産駒のようにスイスイ逃げると強いんやなと思ったんですが、牝祖Arctique Royaleの父Royal and RegalはVaguely Noble直仔でした
キズナ×キングカメハメハは勝ち馬率53.7%、1走当賞金228万円(キズナ産駒全体は48.3%、224万円)とまずまず成功している組み合わせといえますが、キズナ産駒としては牡がよく走ってる組み合わせでもあります
ただマジックサンズが札幌2歳勝ったときにも書いたんですが、JRAに出走したノーザンF産のキズナ×キングカメハメハはマジックサンズしかいないんですよね(社台F産もこれまで2頭しかいない)
ちなみにキズナとエピファネイアは種牡馬としても同期生で、初年度産駒はともに2017年産(現7歳)ですが、2017年産のノーザン産の母父キングカメハメハは計26頭おり、うち16頭が母母父サンデーサイレンスで、この16頭の父はエピファネイア5頭、ハービンジャー4頭、その他7頭
キンカメ牝馬が主としてエピやハービンなどに振り分けられて、なかなかキズナに回ってこなかったのは、血統評論家がエピカメサンデーはきっと走るのだとうなっていたからではなくて(^ ^;)、2017年あたりのキンカメ肌はキンカメ×サンデーが多かった(キズナを配するとサンデー3×3になる)、というのが実情やと思いますね
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で望田潤と栗山求が推奨したジェゼロ(牡2歳)が日曜新潟3R新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
ジェゼロ(牡、父サートゥルナーリア、母ラルケット)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022105122/
ステルヴィオ、ウンブライル、ステルナティーア(父ロードカナロア)の3/4同血の弟。母ラルケット(JRA4勝)はNorthern Dancerのクロスをもたないので、キンカメ系との配合はNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロスかつ「3/4Northern Dancerクロス」の形に決まりやすい。栗東坂路でバンバン時計が出ていて、ステルヴィオやウンブライルのように6月デビュー濃厚。(望田)
ジェゼロ(牡・父サートゥルナーリア、母ラルケット)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022105122/
ステルヴィオ(マイルCS、スプリングS/父ロードカナロア)、ウンブライル(NHKマイルC-2着/父ロードカナロア)の4分の3弟。セレクトセール当歳で3億円(税抜)の高値がついた。シーザリオ≒ラルケット2×1は大胆で、イチかバチかのところはあるが、馬体は素晴らしく、吉と出るだろう。2000mベストの中距離馬。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で望田潤と栗山求が推奨したアルレッキーノ(牡2歳)が土曜新潟2R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
アルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104898/
ノッキングポイントやチェルヴィニアの半弟で、コディーノの甥でサブライムアンセムのイトコ。母チェッキーノはフローラSに勝ちオークス2着。チェッキーノはNorthern Dancerクロスをもたず、ハービンやモーリスのようなNorthern Dancerがうるさい種馬との配合で成功しているからモルタルでもいけるとみた。上は2歳6月デビューだから本馬も早期で。(望田)
アルレッキーノ(牡・父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104898/
ハッピーパス牝系は、出走した19頭中16頭が勝ち上がるという驚異的な活力を誇る。なかでもチェッキーノは、初仔のノッキングポイント(父モーリス)が新潟記念(G3)を勝ち、2番仔チェルヴィニア(父ハービンジャー)がアルテミスS(G3)を勝つという素晴らしい繁殖成績。「ブリックスアンドモルタル×キングカメハメハ×サンデーサイレンス」は、プリンシパルS(L)3着馬アスクカムオンヒアと同じ。父の代表産駒でサウジアラビアロイヤルC(G3)を勝ったゴンバデカーブース級の活躍を期待。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したロードインフェルノ(牡3歳)が土曜札幌2Rの未勝利戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。
★ロードサラブレッドオーナーズ(追加募集)
父サトノアラジン
母ショウナンカガリビ(フレンチデピュティ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021101201/
牡 募集価格:1700万円
JRA2勝ショーテンシの半弟で、母ショウナンカガリビはJRA1勝(ダ1000m)。ショウナンカガリビの全姉ショウナンラノビアはヴィクトリアマイル3着のオープン馬。父サトノアラジンは安田記念に勝ったディープインパクト直仔で、産駒の傾向はミッキーアイルと似て、牡はウェルカムニュースやディパッセなどダ中距離、牝はグラスミヤラビやレディバランタインなど芝短距離での活躍が目立ちます。本馬は母父フレンチデピュティですから見るからにダート中距離型で、全姉コトシロは現在未勝利ですが、牡がダ1800で活躍しやすい配合パターンですからピックします。フレンチデピュティの影響が強い脚元はやや危なっかしいですが、ダートを走るぶんにはOKとみました。(望田)
■日曜新潟11RレパードS2着 サトノフェニックス(POG・望田)
■土曜札幌8R1勝クラス ホウオウプロサンゲ(POG・栗山)
「キンカメ系種牡馬×ラルケット」がド鉄板なのは「Northern Dancerクロス強い種牡馬×チェッキーノ」がド鉄板なのと同じ理屈で、ようはラルケットもチェッキーノも非Northern Dancerクロス→産駒は「3/4Northern Dancerクロス」になるからで、キンカメ系種牡馬はカナロアもサートゥルもリオンもルーラーもNorthern Dancerクロスが濃くなりがちですからね
あとラルケットの場合はファルブラヴの肌なので、キンカメ系と配すると漏れなくNureyev≒Fairy King(=Sadler's Wells)の3/4同血クロスになります
上のようにヘニーヒューズ×シンボリクリスエスはなかなか高確率で走ってますが、キズナ×シンボリクリスエスもロードカナロア×シンボリクリスエスもリアルスティール×シンボリクリスエスもブリックスアンドモルタル×シンボリクリスエスも、なんならヨハネスブルグ×シンボリクリスエスもディスクリートキャット×シンボリクリスエスもカレンブラックヒル×シンボリクリスエスも、Storm Catもち種牡馬×シンボリクリスエス牝馬の配合はだいたい高いアベレージで走ってるんですよね
Storm Catの母Terlinguaとシンボリクリスエスは
Crimson Satan
Bold RulerとPrincequillo
Bolero Rose≒Jester(Rare Bloom≒Gaga)
Rare Bloom≒Occupy
が共通しますが、サトノフェニックスは母母に入るフジキセキとロイヤルスキーもヘニーヒューズと相性が良い血で、しかもStorm Bird≒ノーザンテースト4×4ですから、Storm Catの血脈構成を綿密に増幅しているわけですね
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したファイアンクランツ(牡2歳)が日曜札幌5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
ファイアンクランツ(牡・父ドゥラメンテ、母カラフルブラッサム)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104720/
リレーションシップ(阪急杯-4着/父ルーラーシップ)、コスタノヴァ(ダートオープン/父ロードカナロア)の4分の3弟。上の2頭と同じくキングカメハメハ系種牡馬を父に持つ。父ドゥラメンテはタイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンナース、ドゥレッツァなどの父。「ドゥラメンテ×ハーツクライ」は毎日杯(G3)を勝ったシーズンリッチと同じで、アドマイヤグルーヴ≒ハーツクライ2×2という大胆な組み合わせのクロスを持つ。芝中距離向き。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したディアナザール(牡2歳)が日曜新潟5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
ディアナザール(牡、父ロードカナロア、母ドナウブルー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104933/
ドナウデルタの全弟でジェラルディーナのイトコ。母ドナウブルーはジェンティルドンナの全姉で関屋記念と京都牝馬Sに勝った。ロードカナロア×ディープインパクト×母母にDanzigという配合パターンは、JRAに22頭が出走し13頭が勝ち馬となっており、ファンタジスト=ボンボヤージ=アスクワンタイムやサトノファビュラスが出ている。(望田)
ディアナザール(牡・父ロードカナロア、母ドナウブルー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104933/
阪神牝馬S(G2)3着馬ドナウデルタの全弟。「ロードカナロア×ディープインパクト」はそこまで成功しているわけではないが、母ドナウブルーは重賞2勝馬で、女傑ジェンティルドンナの全姉。それなりに走ってくる可能性は高いだろう。(栗山)
■土曜新潟12R出雲崎特別 エランティス(一口・栗山)
■日曜札幌11RクイーンS2着 ボンドガール(POG・栗山)
ファイアンクランツはドゥラメンテ×ハーツクライでサンデーサイレンス3×3とトニービン4×4ですから、やってることはシーズンリッチ(ドゥラメンテ×エバーシャルマン)と近いですが重馬場も巧そうなタイプですね(カラフルブラッサムも渋った馬場はオール馬券内でした)
プロクレイアは牝馬がよく走るエピファネイア×キングカメハメハ、母母ライラプスがマイル質なので配合バランスも良好で、同牝系のビザンチンドリームはエピファネイア×ジャングルポケットですが、これもグリッターカーラが「1/4マイラー」
サセックスS(英G1・芝8F)を勝ったのは英2000ギニー馬Notable Speech
父がDubawiで母Swift RoseはUAEオークス2着、血統表を見てのとおり、Seeking the Gold3×4とダンシングブレーヴ4×5、しかもColorado DancerとGreen DesertはNorthern DancerとSir IvorとIron Reward≒Tulleが共通するニアリーな関係で、ようするに絵に描いたような父母相似配合になっとります
DubawiとGreen Desertといえばマクフィやラッキーナインを思い出しますが、今年の愛1000ギニーを勝ったFallen AngelはToo Darn Hot×Lawman、先日新馬戦を快勝した3億円馬スターウェーブはKingman×Dubawi、3歳ではInvincible Spirit×Dubawiのコーティアスマナーとスピリットガイドが短距離で活躍しており、Dubawi×Green Desertが短距離~マイルで気になる今日このごろです
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨しドルフィンスルー(牝3歳)が土曜福島3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
ドルフィンスルー(牝・父ドゥラメンテ・母イルーシヴウェーヴ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105401/
アドマイヤビルゴやサトノソロモンの半妹で、母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニー馬。母父Elusive Cityはモルニ賞(仏G1・芝1200m)に勝ったGone West系で、母系にGone Westが入るのはタイトルホルダーやリバティアイランドなどドゥラメンテ産駒の成功パターンだ。Nureyev≒Niniskiのニアリークロス5×4も好感。3/4同血のエバーハピネスも素質を見せている。(望田)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したオメガインペリアル(牡3歳)が土曜札幌6Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
オメガインペリアル(牡・Kingman、母Nuove Record)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021110078/
全姉イングランドアイズは、新馬戦を勝ったあとクイーンC4着、フローラS4着。重賞でも上位入線を果たしている。母ヌーヴォレコルトはオークスをはじめ4つの重賞を制覇した名牝。日本で繁殖入りした後、ロードカナロアを種付けしてイギリスへ渡り、2年目以降はイギリスの種牡馬と交配している。父Kingmanは、現役時代に欧州年度代表馬に選出された名マイラー。種牡馬としても大成功し、日本ではシュネルマイスター(NHKマイルC)の父として知られている。高速馬場を苦にしないスピードの持ち主で、スタミナ型のヌーヴォレコルトとはいかにも合いそうな組み合わせ。この血統らしくサイズはあまり大きくはないが、小さすぎることもないので問題なく走れるだろう。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したレーウィン(セン3歳)が日曜小倉6Rの未勝利戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。
★ノルマンディーオーナーズクラブ
父ヘニーヒューズ
母フジインザスカイ(ディープスカイ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021100734/
牡 募集価格:2640万円
21年セレクトセール当歳で1980万円で落札。母フジインザスカイはJRA3勝(ダ1700~1800)。母母ホーマンキュートは交流重賞名古屋優駿に勝ちました。そこにヘニーヒューズで、いかにもダートマイルで上級~オープンを狙えそうな出来栄えの馬だと思います。母父ディープスカイの父アグネスタキオンはヘニーヒューズと相性抜群(ワイドファラオなど)だし、また母母父ジョリーズヘイローの母系に入るFleet Nasrullahもヘニーヒューズとの相性は良好(この血を母系にもつヘニーヒューズ産駒はヘニーハウンドやクイーンズテソーロなどJRA勝ち馬率63%)。配合的なバックボーンも十分なので、この募集価格ですがピックさせてもらいます。(望田)
■日曜札幌12R1勝クラス ルージュイストリア(一口・栗山)
ヘネシー~ヘニーヒューズのラインとアグネスタキオンは昔からニックスで、内国産のヘネシー父系全体の成績は1287頭出走518頭勝ち馬で勝ち馬率40.2%平均賞金1398万円ですが、母方2~3代目にアグネスタキオンをもつ場合は65頭出走33頭が勝ち馬、勝ち馬率50.8%で平均賞金1886万円、ネロの代表産駒ニシノレヴナントなんかもこのパターンすね
というわけでヘネシー系種牡馬×ディープスカイ牝馬も上のように高確率で走ってます
シルクのピックは明日土曜中にはやります…昨日ツアーに参加して、もうあらかた固まってはいるのですが
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したサトノカルナバル(牡2歳)が土曜函館11Rの函館2歳S(G3・芝1200m)を勝ちました。
サトノカルナバル(牡・父キタサンブラック、母リアリサトリス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022105128/
ジャスティンスカイ(オープンクラス)の全弟。母リアリサトリスはNumber≒Nureyev2×3という大胆な配合構成で、その効果か、出走した7頭の産駒のうち6頭が勝ち上がっている。母の父Numerousは本邦輸入種牡馬ジェイドロバリーの全弟で、日本に輸入されたもう1頭の繁殖牝馬ベルアリュールIIも、アドマイヤリード、アドマイヤベル、ベルクレスタなどの活躍馬を出しており成功している。日本競馬に高い適性を示している。本馬の母方に入るNureyev、Blushing Groomは父との相性が良好。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2023)』で栗山求が推奨したアメリカンビキニ(牝2歳)が土曜小倉1Rの未勝利戦(ダ1000m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父American Pharoah
母パリスビキニ(Bernardini)
牝 募集価格:5000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104957/
CCAオークス(米G1・ダ9f)を勝ったParis Lightsの半妹。父American Pharoahは米三冠とブリーダーズCクラシック(米G1)などを制した名馬。欧米の産駒成績を見ると芝・ダート兼用タイプですが、わが国では芝6勝、ダート40勝という成績で、カフェファラオ(フェブラリーS2回、マイルCS南部杯)、ダノンファラオ(ジャパンダートダービー)、ペルアア(マリーンC)といったダートの大物が出現しています。「American Pharoah×Bernardini」の組み合わせは、現2勝クラスのコンクパールと同じ。UnbridledとQuiet Americanの組み合わせは好ましく、2代母LucadenaのNureyev≒Sadler's Wells 2×2という重厚な血統構成は、大レース向きの底力を付与する上で効果的でしょう。昨年、二度にわたるOCD除去手術を受けていますが、問題はないと判断します。ダート中距離で大仕事が期待できます。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したシャドウルパン(牡3歳)が土曜福島3Rの未勝利戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。
シャドウルパン(牡・父シニスターミニスター・母リアリゾンルレーヴ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021104797/
母リアリゾンルレーヴはJRA1勝(ダ1200)。母母Arrested DreamsはメイトロンS(米G1・ダ8F)2着。その母Moment to Buyはハリウッドオークス(米G1・ダ9F)に勝った。この牝系にシニスターミニスターだから北米ダート血統のド真ん中で、血統表を見てのとおりA.P.Indy≒Charming Lassieの3/4同血クロス3×3が光る。東京マイルをストライドでズドーンと。(望田)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したアウトドライブ(牡3歳)が土曜小倉4Rの未勝利戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。
アウトドライブ(牡・父デクラレーションオブウォー・母キティ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021100868/
セレクトセール当歳3960万円で落札。インティの半弟で、母キティもJRA4勝の活躍馬。父デクラレーションオブウォーは日本での初年度産駒からトップナイフやタマモブラックタイを出しているが、ともに母系にNureyevの血を引くという共通点がある。Secrettame≒Venetian Jester≒TerlinguaやTamerett~Mixed MarriageのクロスでGone Westを活かしているのは兄と同じ。(望田)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したエヴァンスウィート(牝3歳)が日曜函館3Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。
エヴァンスウィート(牝・父スワーヴリチャード、母ハルーワスウィート)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105689/
G1を勝ったヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランの半妹。母ハルーワスウィートは「Machiavellian×Nureyev×Blushing Groom」と最上級の名血を重ね、Machiavellian を介した Halo クロスを持つという配合構成も素晴らしい。母が20歳時の産駒である点がどうかだが、稀代の名牝に年齢は関係ない。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨したプリュノワール(牝3歳)が日曜福島7Rの未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父ロードカナロア
母プチノワール(Singspiel)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105747/
牝 募集価格:5000万円
ローブティサージュ、ブランノワール、ヴァンタブラック、ノワールドゥジェ、デュードメールにつづくピックです。プチノワールはアサクサデンエンと同血で、素晴らしい繁殖になるだろうと初仔から期待してきました。ロードカナロアとの配合もNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスとなり文句なし。馬の出来も全姉ブランノワールを凌ぐものがあるように思うので、この募集価格ですがピックします。母方の重厚さもわりと表現されていて、カナロア牝駒でも距離がもつタイプでしょう。(望田)
■土曜小倉9R雲仙特別 ハンベルジャイト(一口&POG・望田)
■日曜函館11R函館記念2着 グランディア(一口・望田&栗山、POG・望田)
函館2歳Sを快勝したサトノカルナバルはCCだそうで、もし全兄ジャスティンスカイもCCだとしたら、兄のようにこれから首がもりもり太くなって更にスプリンター然としてくるかもしれませんね
ジャスティンスカイを2000で連勝させて青葉賞に出した友道、サトノカルナバルをデビュー2戦目にさっさと1200の重賞に使った堀、まあ全く同じ馬ではないのですがこの対比は面白い
シャドウルパンは必殺のA.P.Indy≒Charming Lassieの3/4同血クロス3×3、サトノカルナバルの母リアリサトリスはNumber≒Nureyevの3/4同血クロス2×3、アメリカンビキニの母母LacadenaはNureyev≒Sadler's Wells2×2、あとホウオウビスケッツの母ホウオウサブリナはマンファス3×2
「直仔や孫曾孫にG1勝ち馬や大種牡馬や名繁殖が続出するような名繁殖の血を含む全きょうだいクロスや3/4同血クロス」がいつの時代も成功してきたのは、Sadler's WellsやA.P.IndyよりもSpecialやWeekend Surpriseのほうが優れた繁殖だからに他ならない、からです
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したクロワデュノール(牡2歳)が日曜東京5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
クロワデュノール(牡・父キタサンブラック、母ライジングクロス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022105102/
アースライズ(オークス4着/父マンハッタンカフェ)の半弟。母ライジングクロスはパークヒルS(英G2・芝14ハロン143ヤード)を勝ったステイヤー。母の父Cape Crossは愛オークス馬Alydaressの半弟で、スピード型のGreen Desertを父に持つマイラーながら、Sea the Stars、Golden Horn、Ouija Boardなど12ハロン向きの大物を連発した。大レース向きのスタミナと底力に定評がある。母方にBustinoを持つキタサンブラック産駒にはオディロン(4勝)、ヴェールランス(3勝)がいる。ダービー向き。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したフレイミングフープ(牝3歳)が日曜京都4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
フレイミングフープ(牝・父ハーツクライ、母シーズアタイガー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105581/
ダノンザタイガー(東京スポーツ杯2歳S-2着、共同通信杯-3着)の全妹。母シーズアタイガーは2歳時にオールウェザー7ハロンの米G1を勝った。2代母 SHandra Smiles にアメリカ血統の特殊な凝縮があるせいか、兄姉は総じて体質に弱さを抱えている。全兄ダノンザタイガーも共同通信杯3着のあと脚部不安が出て、春のG1レースは全休となった。この馬はいまのところ問題なし。父は強めのアメリカ血統を抱えた繁殖牝馬と相性がいいので、本馬はその条件を満たしている。芝向きの中距離タイプ。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレッドアトレーヴ(牡3歳)が日曜東京6Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
★東京サラブレッドクラブ
父ロードカナロア
母ラストグルーヴ(ディープインパクト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105837/
牡 募集価格:7400万円
レッドモンレーヴの全弟で、ランフォザローゼス、レッドルレーヴ、リシュブールの3/4弟で、カランドゥーラの半弟(兄姉は全てJRA勝ち馬)。母ラストグルーヴはディープインパクト×エアグルーヴで中距離×中距離なので、そこにマイラーのロードカナロアを配したのも理にかなっています。「キンカメ系種牡馬×エアグルーヴ牝系」の組み合わせからは、ドゥラメンテ、ルーラーシップ、アンドヴァラナウトといった活躍馬が続出しますが、父ロードカナロアでもグルーヴィットなどが出て外していません。馬の出来も良く、素直に芝1800前後でオープン級とみてピックします。(望田)
【6月26日追記】
エアグルーヴの直牝系は、連対率28.0%、1走あたりの賞金額430万円と抜群の成績を挙げています。母ラストグルーヴはグルヴェイグ(マーメイドS)の全妹にあたる超良血馬で、現役時代、まったく仕上がっていない状態で3歳最後の新馬戦に出走したところ、楽々と勝ってしまい、管理する藤原英昭調教師が驚嘆したというエピソードがあります。繁殖牝馬としても、これまでにデビューを果たした5頭がすべて勝ち上がるという好成績。本馬はレッドモンレーヴ(現4戦2勝)の全弟で、ランフォザローゼス(青葉賞2着)、レッドルレーヴ(フラワーC2着)の4分の3弟です。エアグルーヴ牝系のロードカナロア産駒といえばグルーヴィット(中京記念)が出ており相性は良好。素材としては上々で、2000mまでは守備範囲。「ロードカナロア×ディープインパクト」は馬体が小さく出がちなのですが、本馬は6月17日時点で416kg。同時期のレッドモンレーヴが431kgで、デビュー戦が492kgだったことを考えれば、470kg台ぐらいには育つのではないかと思われます。
■日曜東京7R1勝クラス ルージュスタニング(一口・栗山)
■日曜函館8R1勝クラス クファシル(POG・栗山)
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すんません、やること多すぎて今週は報告だけです
今週の新馬は土東5シルバーレイン(POG)、土東6クレーキング(一口)、ソリスクラヴィス(一口&POG)、日阪5ロードラビリンス(一口)、他にも配合馬や推奨馬が出てくるので楽しみにしています
■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヨーホーレイク(牡6歳)が土曜京都11R鳴尾記念(米G3・芝2000m)を勝ちました。
◎ヨーホーレイク(牡、母クロウキャニオン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105012/
おなじみディープ×クロウキャニオンで、カミノタサハラ、マウントシャスタ、ボレアス、ストーンリッジ、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイなどの全弟。この配合は牡のほうが走る説なので今年も取り上げます(クロウキャニオンはVaguely Nobleの血を引くので、牡のほうがスタミナが伝わりやすく牝はサイズが出にくい傾向)。去年のほぼコピペですんません…。(望田)
◎ヨーホーレイク(牡・母クロウキャニオン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105012/
ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラ、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイ、クリアザトラック、ストーンリッジと、重賞1~5着の実績を持つ全きょうだいは7頭に達する(ボレアスとカミノタサハラは重賞勝ち)。「ディープ×フレンチデピュティ」はショウナンパンドラ、マカヒキ、アンジュデジールなど活躍馬が目白押し。Caerleon、Vaguely Nobleも父と相性がいい。本馬はきょうだいのなかでも出来がいいと評判なので重賞級の活躍が期待できる。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したウィンターベル(牡2歳)が土曜東京5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
ウィンターベル(牡・父バゴ、母ノチェブランカ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104939/
「バゴ×ディープインパクト」はステラヴェローチェと同じ。同馬は神戸新聞杯(G2)とサウジアラビアロイヤルC(G3)を勝ち、朝日杯フューチュリティS(G1)2着、日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)で3着などの成績を残した。バゴはアベレージの高い種牡馬ではないが、ノーザンファーム生産馬に限ると、6頭中5頭が勝ち上がり、ステラヴェローチェのほかにクロノジェネシス(有馬記念、宝塚記念2回、秋華賞)、ブラックバゴ(京成杯-2着)などが出ており成績優秀。2代母ナイトマジックは独オークス(G1・芝2200m)、バーデン大賞(独G1・芝2400m)の勝ち馬でスタミナを伝え、母ノチェブランカも芝長距離で3勝を挙げた。これにバゴを交配して誕生したのが本馬。POG向きではない可能性もあるが、ハマれば一発がある。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したスターウェーブ(牡2歳)が日曜東京6Rの新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。
スターウェーブ(牡・父Kingman、母コスモポリタンクイーン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104771/
昨年のセレクトセール1歳で3億円(税抜)の値がついた。父キングマンはイギリスのスピード型種牡馬で、シュネルマイスター(NHKマイルC)、エリザベスタワー(チューリップ賞)など、日本でも実績を挙げている。母コスモポリタンクイーンはArabian Queen(英G1インターナショナルSなど重賞3勝)の全妹。「Kingman×Dubawi」の組み合わせは、VRCオークス(豪G1・芝2500m)など3つの重賞を制したZardoziと同じ。軽い芝で実績を残しているので、日本の馬場にも対応できるだろう。ダンシングブレーヴのクロスは、今年の英2000ギニー(G1・芝8ハロン)を勝ったNotable Speechと同じ。ダンシングブレーヴは瞬発力を強化する血なのでおもしろい。
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したスカイハイ(牡3歳)が土曜京都4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
スカイハイ(牡・父キタサンブラック、母タイキオードリー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021101412/
母タイキオードリーは現役時代に1戦未勝利ながら、父がキングカメハメハ、母方にDeputy Ministerを持つ、という配合構成。このパターンはアパパネ(牝馬三冠、ヴィクトリアマイル、阪神JF)、スタニングローズ(秋華賞)、ジュンライトボルト(チャンピオンズC)など多くの活躍馬が出ている。「キングカメハメハ+Deputy Minister」の繁殖牝馬は、キタサンブラックとの交配で桜花賞2着馬コナコーストを生んでいる。本馬を管理予定の清水久詞調教師は、父キタサンブラック、配合がよく似ているコナコーストの調教師でもあるので心強い。
■土曜東京10R由比ヶ浜特別 レッドシュヴェルト(一口&POG・望田)
■日曜東京8R1勝クラス ターコイズフリンジ(一口&POG・望田)
■日曜京都11R松風月S ジレトール(一口・望田)
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今週は社台の募集馬ツアーに参加するので、それまでにRHとサンデーとジーワンとオーナーズ、全部目通してます
新年度開幕週から新種牡馬の産駒が続々出てきてそれぞれいいところを見せましたが、ノーザン産馬が12頭出て[4-3-2-3]とあまりにも強い(^ ^;)
シスキン産駒キトンインザスカイの快勝は関係者も血統派もニッコリで、Motivatorやエンパイアメーカーやアルデバランのように肌に回って優秀だろうと言いつづけてきただけに、7頭しかいない初年度産駒のしかも牝馬がいきなり勝ったのは喜ばしいしトンキニーズ母さんよくやった(・∀・)
アルデバランといえばマンビア娘ミリオンローズも鮮やか新馬勝ち、パドックを見て1~5番はいい馬だと書いておきましたがそのまま掲示板を占め、ボンドガールみたいな伝説の新馬になるかどうかはともかく、ひとまず先々楽しみな馬が揃っていたとは思いますよ
ミリオンローズは石塚さんがやってる「種付け頭数100未満種牡馬限定POG」の指名馬なんですが、これ22人指名で2人気タイだそうで(^ ^;)、血統はもちろんですが調教もなかなかシャープに動いてましたよね
何度か書いてきたように、種牡馬スワーヴリチャードの配合のツボは、スワダンジグ(Danzig投入でトモ強化)とスワイヴァー(Incantation≒Sir Ivorの黄金ニアリークロス)の主に二つだろうと今のところ考えていて、ミリオンローズも母系にSir Ivorが入るだけにシャープなのです
Unbridled's Songとアルデバランは、Mr.Prospectorと「War AdmiralとLa Troienne」とWar Relic=Speed BoatとIncantation≒Sir Ivorが共通するので面白いニアリーやと思って調べてみたら、この両血脈を併せもつJRA出走馬はミリオンローズとグランルーチェ(ダンカーク×アルデバラン、JRA現役1勝)の2頭しかおらずどちらも新馬勝ちしてます
まあそんなわけで、シスキンはいいぞ~アルデバランもいいのだぞ~といういつもの話でした
<JustifyやBlue Pointのような「Sadler's WellsやデインヒルやGreen Desertを引かないStorm Cat系種牡馬」が、ガリンヒルやヌレサドやデインヒル≒Green Desertで塗り固められてきた欧州血統に対する有力な薄め液・箸休め・逃げ道となっている>
と、先週も書いたばかりですが、フランスにはLope de Vega様がいらっしゃいますからね
Rouhiyaの仏1000ギニー制覇につづいて、仏ダービーはLope de Vega産駒のワンツー、勝ったLook de Vegaは母がHigh Chaparral×Cape Crossで、2着First Lookは母がDansili×Singspielですね
昨夜から東京入り、その足で例の名店に久々に行ってきましたが、そらもう美味いなんてもんじゃない(・∀・)オーナーは予想名人でも知られますが、ダービーの有力馬にも出資されてます
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したスターリングアップ(牝3歳)が土曜京都5Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
スターリングアップ(牝・父ブリックスアンドモルタル、母ソウルスターリング)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105102/
母はオークスと阪神JFを勝った名牝。従姉妹に牝馬二冠馬スターズオンアースがいる。Frankel とドイツ血統を併せ持つ母は魅力十分で、繁殖牝馬としても期待したい。父ブリックスアンドモルタルは、アメリカで芝G1を5勝し、米年度代表馬に選出された。サンデーサイレンスを含んだ繁殖牝馬がベストではあるが、それを含まずともG1を2勝したソウルスターリングであれば、日本向きのスピードや柔らかさに関して不安はないだろう。父の仔がどんな配合で走るのか、現時点で正確にジャッジするのは難しいが、Storm Bird3×3という強いクロスが施されているので、2代母スタセリタがドイツの異系血統であるのは好ましいだろう。(栗山)
ディープインパクト肌の最有力ニックスといえばキセキ、ドルチェモア、マスクトディーヴァなどが出たルーラーシップ×ディープインパクトですが、更に最強なのがルーラーシップ×ディープインパクト×Danzig(母母にDanzig)
上表のように、ルーラーシップ×ディープインパクトはJRAに105頭が出走し41頭が勝ち馬で、勝ち馬率39%1走当賞金297万円ですが、ルーラーシップ×ディープインパクト×DanzigはJRAに21頭が出走し9頭が勝ち馬、勝ち馬率43%1走当賞金647万円と更に長打力アップ
ちなみに2歳のルーラーシップ×ディープインパクトは何と24頭もいますが、母母にDanzigが入るのはタイトル(牡、母ブリッツフィナーレ)とパープルティアラ(牝、母アサクサティアラ)の2頭だけでした
「血統屋」の看板コンテンツのPOG書籍が今年も発売になりました
以下のURLからお求めいただけます
http://miesque.com/c00100.html
(以下栗山ブログよりコピペ)
現2歳世代のすべての血統登録馬のなかから、望田潤と栗山求が注目する配合馬をそれぞれ50頭ずつセレクトし、1頭ずつ血統表とともに解説するという本です。POGを勝ち抜くためのこの上ない武器となると確信しております。
血統表と解説を1ページにまとめ、クリックでどんどんページがめくれるので、配合をチェックする際には便利だと思います。最新の知見を盛り込んでじっくり配合を吟味して完成させた自信作です。何卒よろしくお願い申し上げます。
※ 「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。携帯またはスマホをご利用の方は、PC発信メールの受信可否をご確認いただければ幸いです。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。
※クレジットカードをお持ちでない方でも、ネット専用のVisaプリペイドカード「Vプリカ」を利用してお求めいただけます。審査不要でどなたでも作ることができ、クレジットカードと同様にネット上の決済ができるという優れものです。「Vプリカ」はネットでもコンビニでも手続きをすればすぐに買うことができます。
1.Vプリカのアカウントを作る
2.Vプリカを購入し、発行コードを入力する
3.PayPalのアカウントを作る
4.PayPalのアカウントにVプリカのカード情報を登録する
5.血統屋ウェブサイトにおいてPayPalで決済する
このような流れで購買することが可能です。YouTubeなどにもわかりやすいご利用ガイドがあります。ぜひお試しくださいませ。
今年もセリやツアーで目についた馬、各媒体で取り上げられている馬、あと私が配合に携わった馬など、チェック入れておいた馬たちをもう一度吟味して50頭選んでみました。改めて血統表を見なおして、それから写真を見たり近況をチェックしたり…というような手順で選んでいるものがほとんどです
あとは例年どおり、アドマイヤマーズ、ゴールドドリーム、サートゥルナーリア、ナダル、ルヴァンスレーヴといった新種牡馬の産駒はなるべく入れるようにしました。2歳はエピファネイアとキズナが繁殖群も厚くて有力やと思いますが、ドゥラメンテもラストクロップだけに多めのピックになりましたかね。今期もよろしくお願いします m(_ _)m
競馬道オンラインにて「2024新種牡馬厳選POG好配合馬リスト」が発売になりました。栗山求と望田潤がそれぞれ新種牡馬産駒限定で10頭ずつピックアップ。どちらかバラでもお買い求めいただけますし、2人分セットですと価格が割り引きとなります。以下のサイトから購買&ダウンロード可能です。よろしくお願いします
https://keibado.thebase.in/categories/5163697
血統屋の「POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)」は昨年同様、栗山と望田が50頭選んで5代血統表+解説でお届けしますので、こちらもよろしくお願いします(5/12ごろ発売予定です)
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■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨したモルトマエストーン(牡3歳)が日曜東京3Rの未勝利戦(芝2300m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
父ドゥラメンテ
母ラッドルチェンド(Danehill Dancer)
牡 募集価格:7000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105838/
テルツェット(クイーンS2回、ダービー卿CT)の半弟、ダノンシュネラ(2勝)の全弟。父ドゥラメンテは Sharpen Up と相性がよく、この組み合わせからタイトルホルダー(天皇賞・春、菊花賞、宝塚記念)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)が出ています。連対率24.0%、1走あたりの賞金額535万円は、ドゥラメンテ産駒全体の20.7%、196万円を大きく上回ります。本馬はKingmambo=Monevassia3×3という全きょうだいクロスを持ちます。1995年のジャパンC(G1)を勝ったLandoを思い出させる強烈な配合です。ハマれば飛距離の出る配合なので期待したいところです。(栗山)
■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したジャズ(牡3歳)が日曜京都4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
ジャズ(牡・父ルーラーシップ・母カンタービレ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021103227/
フェアグラウンズH(米G3・芝9F)勝ちDiamond Tycoonの甥で、母カンタービレはサターンの全姉でローズSとフラワーCに勝った。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアなどと同じで、かつNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスを併せもつパターンにはエヒト、キングズレイン、フアナがいる。実馬も母似でいい感じに見えました。(望田)
■土曜新潟9Rゆきつばき賞 アウェイキング(POG・栗山)
■日曜京都6R1勝クラス アンデスビエント(一口・栗山)
■日曜東京7R1勝クラス レッドシュヴェルト(一口&POG・望田)
■日曜新潟11R新潟大賞典3着 ヨーホーレイク(ディープ・望田&栗山)
■日曜新潟12R1勝クラス シュバルツガイスト(一口&POG・望田)
2000ギニーはNotable Speech、母Swift RoseがUAEオークス2着と走った馬で、そこにDubawiでSeeking the Gold3×4、ダンシングブレーヴ4×5と典型的な父母相似配合
1000ギニーはElmalka、KingmanのSharpen Upクロスという大成功パターンで、母Nahrainは仏米でG1勝ち、母母BahrがTehranとWordenをもつのでRafhaやMixed Marriageの底力に満ち満ちた配合です
KオークスはThorpedo Anna、父Fast Annaは自身も産駒もG勝ちなしというマイナー種牡馬で、母SatavesはNorthern Dancer5・6・6×5・5、このNorthern Dancerの緊張→緩和で爆発したような配合
あとKオークス同日のラトロワンヌSを制し通算[10-1-2-0]、G1を4連勝中のIdiomatic、母LockdownがSex Appeal≒Monroe5×3で自身はSir Ivor≒Incantation5×5・6、とてもスタイリッシュな女子で「北米のリバティアイランド」と呼びたい
Idiomaticの母LockdownもKオークス3着の活躍馬で、Lockdownの全姉Close Hatchesも北米G1を5勝した名牝で、ベルモントとトラヴァーズで2着のTacitusを産んでいます
この超優秀なClose Hatches=Lockdown全姉妹の血統表を見てピンとくる方もいらっしゃるでしょうが、下のようにシスキンと3/4同血の間柄で、だからやっぱりシスキン肌はいいぞという話でした