駒ヶ岳の「カール地形」には「千畳敷カール」と「濃ヶ池」がある。
駒ヶ岳のカール地形は「お花畑」だった。高山植物の宝庫だ。
「千畳敷カール」、2612m。2012年8月20日。
後方の「宝剣岳」(2931m)から手前に、
スプーンでえぐり取ったようなくぼみが「千畳敷カール」。
「氷河」がゆっくり流れ下るときに、氷河の重みで山を削り取った。
手前は「剣ヶ池」で、最下点にできたくぼみに水がたまった。
氷河によって運ばれた「モレーン」と呼ばれる堆積した土砂が、
剣ヶ池の土手になっている。土手の先は急激に落ち込んで崖になる。
そして、この崖に滝ができる。
「千畳敷カール」の高度2612mは、
森林限界を超えているから、高い木は育たない。
「剣ヶ池」の先に「お花畑」が広がり、ハイ松が混じる。
「お花畑」の上はハイ松になり、そして岩場になる。
「千畳敷カール」で行き会った高山植物のパトロールの人は、
「今シーズンは大雪のため、雪解けが遅かった」
「高山植物は、今も見ごろです」
と言うが、そのためか、剣ヶ池の水が多い。
駒ヶ岳のもう一つのカール地形、「濃ヶ池」、2655m。
8月というのに、奥には雪渓が残っている。
上から見た「濃ヶ池」。
「駒ヶ岳」から降りる途中から見た「濃ヶ池」。雪渓が残る。
左奥は「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)、2730m。
左の駒ヶ岳から続く尾根を見ると、
右の濃ヶ池側(伊那谷側)は、急に落ち込み、
左の木曽谷側は、なだらかであることがわかる。
右の濃ヶ池側は、氷河にえぐり取られたカール地形である。
駒ヶ岳(中央アルプス)には、これまでに2回行き、
千畳敷カールから駒ヶ岳(2956m)と、
宝剣岳(2931m)に登っているが、
3回目の2012年8月20日は、
駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳(2847m)のほかに、
初めて、「濃ヶ池」へ行った。
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」を巡ると、
「カール地形」は「お花畑」で、高山植物の宝庫だった。
今回の駒ヶ岳は、トレッキング仲間と登ったが、
高山植物に詳しい人がいて、おかげで、
いろんな高山植物を教えてもらった。
「お花畑」で高山植物の写真を撮って、
忘れないように、名前をカメラに入力していると、
どうしても、ほかの仲間から遅れがちになる。
急いで追いつくと、仲間から言われた。
「撮った写真を見せてください」
そんな仲間の要望に応えたい。
それに、自分用の高山植物の「図鑑」になる。
駒ヶ岳の「カール地形」である、
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」の高山植物の写真を掲載する。
まず、「千畳敷カール」の高山植物。
ミヤマキンバイ。千畳敷カール。
チングルマ。千畳敷カール。
コイワカガミ(赤)とアオノツガザクラ(白)。千畳敷カール。
チシマフウロ。千畳敷カール。
クルマユリとチシマフウロ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1b/f5c57482f01853cc96854d3f00e01a32.jpg)
チシマギキョウ。千畳敷カール。
ウメバチソウ。千畳敷カール。
ミヤマアシボソスゲ。千畳敷カール。
駒ヶ岳のもう一つのカール地形、「濃ヶ池」の高山植物。
チングルマの種子が手前に広がる。
チングルマの花と種子。濃ヶ池。
チングルマの花(右上)、咲きおわり(中)、それに、
ポヤポヤした種子(下)を、同時に見ることができる。
オンタデ。濃ヶ池。
ミヤマコウゾリナとクジャクチョウ。濃ヶ池。
ハクサンボウフウとシラネニンジンは、
似たような白い花だから、区別がつかなかった。
トレッキング仲間は、持参した植物図鑑を開いて違いを教えてくれた。
ハクサンボウフウ。濃ヶ池。
シラネニンジン。濃ヶ池。
違いは葉っぱ。ニンジンの葉っぱがシラネニンジン。
タテヤマリンドウ、左にチングルマ、右に黄色のオトギリソウ。濃ヶ池。
オトギリソウ。濃ヶ池。
トウヤクリンドウ。濃ヶ池。
ヨツバシオガマ。濃ヶ池。
エゾシオガマ。濃ヶ池。
ミヤマキンポウゲ。濃ヶ池。
ミヤマキンバイ。濃ヶ池。
「カール地形」は、
細かい土砂が堆積している、
雪による水分がある、
強風が吹きすさぶことはない。
これらで、「千畳敷カール」にも、
「濃ヶ池」にも「お花畑」ができた。
「カール地形」の上部の砂礫地や岩場でも、高山植物はある。
「駒ヶ岳」で、「白いコマクサ」と「赤いコマクサ」、
「宝剣岳」で、「エーデルワイス」に近い「コマウスユキソウ」、
「三ノ沢岳」で、「ダイモンジソウ」が、
吹きすさぶ強風に耐えるように、
陽に向かって咲いていた。
このことは、
「駒ヶ岳の白いコマクサ」、2012年9月23日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/744d0e49c1b6d1b18d1a11d72a9a7210
に記載したので参照してください。
「カール地形」の上部の砂礫地や岩場にある高山植物、
イワツメクサ、赤いコマクサ、白いコマクサ。
駒ヶ岳。
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」の「ルート図」。
「駒ヶ岳登山マップ」から作成。
http://www.chuo-alps.com/ropeway/walk/senjyojiki/map_k.html
「千畳敷カール」の「お花畑」は、
駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅①から ⇒ 剣ヶ池② ⇒
八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④まで登るルートで、
千畳敷カールの高山植物を眺めた。
「濃ヶ池」の「お花畑」は、
乗越浄土④から ⇒ 中岳⑤を経由して ⇒ 駒ヶ岳⑥に登り ⇒
濃ヶ池⑦まで降りて ⇒ 天狗荘⑧まで上がってくるルートで、
濃ヶ池周辺の高山植物を眺めた。
泊まりの駒ヶ岳頂上山荘⑨へは、
天狗荘⑧から ⇒ 中岳の巻き道 (危険)を利用した。
この「濃ヶ池」の「お花畑」のルートは3時間半。
それに、駒ヶ岳からいったん濃ヶ池に降りて、
また駒ヶ岳頂上山荘まで登ってくるのはきついから、
人が少ない。だから高山植物の荒れもないようだ。
千畳敷駅①に9時に着いて、
駒ヶ岳頂上山荘⑨到着は午後4時だったから、
7時間のゆっくりとしたトレッキングだった。
これは、駒ヶ岳山頂での昼飯のほかに、高山植物を、
千畳敷カールや駒ヶ岳、濃ヶ池で眺めていたから。
トレッキング仲間から高山植物を教えてもらった。
おかげで、自分用の高山植物図鑑ができた。
「駒ヶ岳のカール地形のお花畑」
高山植物を覚えようと思う。
山の楽しみが増えていく。
駒ヶ岳のカール地形は「お花畑」だった。高山植物の宝庫だ。
「千畳敷カール」、2612m。2012年8月20日。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ab/95edff4c6c36e2e706051261c7e5d0bd.jpg)
後方の「宝剣岳」(2931m)から手前に、
スプーンでえぐり取ったようなくぼみが「千畳敷カール」。
「氷河」がゆっくり流れ下るときに、氷河の重みで山を削り取った。
手前は「剣ヶ池」で、最下点にできたくぼみに水がたまった。
氷河によって運ばれた「モレーン」と呼ばれる堆積した土砂が、
剣ヶ池の土手になっている。土手の先は急激に落ち込んで崖になる。
そして、この崖に滝ができる。
「千畳敷カール」の高度2612mは、
森林限界を超えているから、高い木は育たない。
「剣ヶ池」の先に「お花畑」が広がり、ハイ松が混じる。
「お花畑」の上はハイ松になり、そして岩場になる。
「千畳敷カール」で行き会った高山植物のパトロールの人は、
「今シーズンは大雪のため、雪解けが遅かった」
「高山植物は、今も見ごろです」
と言うが、そのためか、剣ヶ池の水が多い。
駒ヶ岳のもう一つのカール地形、「濃ヶ池」、2655m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/58/13d3dd176d63b80d34ea5e98d7ba1aa3.jpg)
8月というのに、奥には雪渓が残っている。
上から見た「濃ヶ池」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/41/5e6ed8c596f10c26e08980d673e9bb17.jpg)
「駒ヶ岳」から降りる途中から見た「濃ヶ池」。雪渓が残る。
左奥は「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)、2730m。
左の駒ヶ岳から続く尾根を見ると、
右の濃ヶ池側(伊那谷側)は、急に落ち込み、
左の木曽谷側は、なだらかであることがわかる。
右の濃ヶ池側は、氷河にえぐり取られたカール地形である。
駒ヶ岳(中央アルプス)には、これまでに2回行き、
千畳敷カールから駒ヶ岳(2956m)と、
宝剣岳(2931m)に登っているが、
3回目の2012年8月20日は、
駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳(2847m)のほかに、
初めて、「濃ヶ池」へ行った。
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」を巡ると、
「カール地形」は「お花畑」で、高山植物の宝庫だった。
今回の駒ヶ岳は、トレッキング仲間と登ったが、
高山植物に詳しい人がいて、おかげで、
いろんな高山植物を教えてもらった。
「お花畑」で高山植物の写真を撮って、
忘れないように、名前をカメラに入力していると、
どうしても、ほかの仲間から遅れがちになる。
急いで追いつくと、仲間から言われた。
「撮った写真を見せてください」
そんな仲間の要望に応えたい。
それに、自分用の高山植物の「図鑑」になる。
駒ヶ岳の「カール地形」である、
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」の高山植物の写真を掲載する。
まず、「千畳敷カール」の高山植物。
ミヤマキンバイ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/27/1835c65464c718d3c8752ffc7af63553.jpg)
チングルマ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/dd/c3d8c74954f413695760675b8a22af58.jpg)
コイワカガミ(赤)とアオノツガザクラ(白)。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/3a/33b665d5bd3ca1eb9183a06a3c68964c.jpg)
チシマフウロ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/e3/f36263228e0e8c5846db1ee75815da8f.jpg)
クルマユリとチシマフウロ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1b/f5c57482f01853cc96854d3f00e01a32.jpg)
チシマギキョウ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/e1/a24a80c728f57f8e452599192f76503f.jpg)
ウメバチソウ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/74/6d45610a498a4b0e366773a392d4d281.jpg)
ミヤマアシボソスゲ。千畳敷カール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/61/2bcb58dad0affcb7354a2083df447ce3.jpg)
駒ヶ岳のもう一つのカール地形、「濃ヶ池」の高山植物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/20/c58bfc20a53ca0dfc50f167fde760add.jpg)
チングルマの種子が手前に広がる。
チングルマの花と種子。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/74/cefefdf917471c8e518cf9ac153b1ca3.jpg)
チングルマの花(右上)、咲きおわり(中)、それに、
ポヤポヤした種子(下)を、同時に見ることができる。
オンタデ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a3/503c358408031eab2971b6f6e365211c.jpg)
ミヤマコウゾリナとクジャクチョウ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ed/ce01e285e888d7ac2fabca4d1dc3ca27.jpg)
ハクサンボウフウとシラネニンジンは、
似たような白い花だから、区別がつかなかった。
トレッキング仲間は、持参した植物図鑑を開いて違いを教えてくれた。
ハクサンボウフウ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/46/a8b00ef0d0f9db808a5a93185deba2a7.jpg)
シラネニンジン。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f9/901532e071cfcdcf4c66d96b938a7e67.jpg)
違いは葉っぱ。ニンジンの葉っぱがシラネニンジン。
タテヤマリンドウ、左にチングルマ、右に黄色のオトギリソウ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/e8/147a4d72093f1c2728eb7a1b8a956e0b.jpg)
オトギリソウ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/ee/2d73566dcdd645e00698308db3ea21cd.jpg)
トウヤクリンドウ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0e/0d2a98a129e05881e3f4bcf26326156f.jpg)
ヨツバシオガマ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/2c/bda934aad1eefb21ef8fb9964548a6b2.jpg)
エゾシオガマ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/58/ff7502fcf66dffb6324d2d4c23f1e444.jpg)
ミヤマキンポウゲ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/88/a9090b70ca24dcf8556f83aa1c3fb4a2.jpg)
ミヤマキンバイ。濃ヶ池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/75/e2d3f9e230629e68d8980c97ea263801.jpg)
「カール地形」は、
細かい土砂が堆積している、
雪による水分がある、
強風が吹きすさぶことはない。
これらで、「千畳敷カール」にも、
「濃ヶ池」にも「お花畑」ができた。
「カール地形」の上部の砂礫地や岩場でも、高山植物はある。
「駒ヶ岳」で、「白いコマクサ」と「赤いコマクサ」、
「宝剣岳」で、「エーデルワイス」に近い「コマウスユキソウ」、
「三ノ沢岳」で、「ダイモンジソウ」が、
吹きすさぶ強風に耐えるように、
陽に向かって咲いていた。
このことは、
「駒ヶ岳の白いコマクサ」、2012年9月23日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/744d0e49c1b6d1b18d1a11d72a9a7210
に記載したので参照してください。
「カール地形」の上部の砂礫地や岩場にある高山植物、
イワツメクサ、赤いコマクサ、白いコマクサ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/f0/ce9a4d337c1bf10a0f880933737f3b00.jpg)
駒ヶ岳。
「千畳敷カール」と「濃ヶ池」の「ルート図」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/5e/586ff7cd4b5c878e73d6dcd3ab86a0ac.jpg)
「駒ヶ岳登山マップ」から作成。
http://www.chuo-alps.com/ropeway/walk/senjyojiki/map_k.html
「千畳敷カール」の「お花畑」は、
駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅①から ⇒ 剣ヶ池② ⇒
八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④まで登るルートで、
千畳敷カールの高山植物を眺めた。
「濃ヶ池」の「お花畑」は、
乗越浄土④から ⇒ 中岳⑤を経由して ⇒ 駒ヶ岳⑥に登り ⇒
濃ヶ池⑦まで降りて ⇒ 天狗荘⑧まで上がってくるルートで、
濃ヶ池周辺の高山植物を眺めた。
泊まりの駒ヶ岳頂上山荘⑨へは、
天狗荘⑧から ⇒ 中岳の巻き道 (危険)を利用した。
この「濃ヶ池」の「お花畑」のルートは3時間半。
それに、駒ヶ岳からいったん濃ヶ池に降りて、
また駒ヶ岳頂上山荘まで登ってくるのはきついから、
人が少ない。だから高山植物の荒れもないようだ。
千畳敷駅①に9時に着いて、
駒ヶ岳頂上山荘⑨到着は午後4時だったから、
7時間のゆっくりとしたトレッキングだった。
これは、駒ヶ岳山頂での昼飯のほかに、高山植物を、
千畳敷カールや駒ヶ岳、濃ヶ池で眺めていたから。
トレッキング仲間から高山植物を教えてもらった。
おかげで、自分用の高山植物図鑑ができた。
「駒ヶ岳のカール地形のお花畑」
高山植物を覚えようと思う。
山の楽しみが増えていく。