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嘉門次小屋に泊まってみたい

2017-10-22 00:09:05 | Weblog
上高地嘉門次小屋に、まってみたい。
岩魚の塩焼きを食べたい。
ウェストン嘉門次に贈った、ピッケルを見たい。
そして、4代目当主、上條 輝夫さんにお会いできれば…。

嘉門次小屋

2017年10月17日。

岩魚の塩焼きを食べたい。
囲炉裏で、岩魚の塩焼き。

岩魚の塩焼き13年のベテラン。芸術品のように並べられていく。
右は塩焼きの岩魚、左端に骨酒(こつざけ)用の岩魚。

昼飯に寄って、岩魚の塩焼きを食べた。

うまかった! ホクホクして、尻尾から頭まで平らげた。
味は、日本一、と常宿にしている千葉のお客さんが言う。
囲炉裏を囲んで、焼くのを見ながら、食べるのがいい。
囲炉裏は、嘉門次小屋のリビング・ルームだった。
夕飯にも、岩魚の塩焼きが出るというが、
こんなにうまいなら、何度でもいい。

ウェストンが嘉門次に贈った、ピッケルを見たい。

囲炉裏に飾ってあった。上は、嘉門次愛用の村田銃。
囲炉裏のピッケルと、岩魚の塩焼きを、
見に来るお客さんが多い。外国人も。

これで、嘉門次小屋で、岩魚の塩焼きを食べた、
ウェストンが嘉門次に贈ったピッケルも見た。

これまで、嘉門次小屋に泊まらなかったのは、松本から近すぎたから。
嘉門次小屋から河童橋まで、歩いて1時間。
河童橋まで来ると、松本に着いた気分になる。
あとは、バスターミナルから、シャトルバスで、
沢渡の駐車場まで30分。それから、車で50分で松本。
嘉門次小屋から、2時間半で、家に着くから、
嘉門次小屋に泊まらずに、帰ることになる。
嘉門次小屋は、松本市の安曇上高地。

それで、嘉門次小屋に泊まる計画を建てた。
翌日に、徳本(とくごう)峠へ行こう。
ウェストンが、松本から上高地に入るときに越えた峠。
徳本峠から眺めた、穂高連峰に感激していた。

嘉門次小屋で、岩魚の塩焼きを食べてから、
夕方まで、明神の周辺を散策。
明神岳。明神橋から。

左は2,263メートル峰と、右は明神岳Ⅴ峰、2,726メートル。

嘉門次の碑。嘉門次小屋の前で。

山の名ガイド上條嘉門次は71歳で没する。

嘉門次小屋」の説明。嘉門次小屋の入口で。

「上條嘉門次が、1880年に建てた山小屋です。
 嘉門次はウォルター・ウェストン氏の山案内をした事により、
 山岳ガイドとして、名を馳せました。ウェストン氏が、
 日本の山を世界に紹介された著書「極東の遊歩道」、
 「日本アルプスの登山と探検」には、嘉門次の事も書かれています。
 ウェストン氏は、日本山岳会の設立に寄与されましたので、
 レリーフがバスターミナルの対岸にあり、毎年6月には、
 ウェストン祭が行われます。
 小屋の囲炉裏に、ウェストン氏から「長い友情の記念に」と、
 贈られたピッケルを、嘉門次が愛用した猟銃と共に展示しています。
  当主は4代目で、嘉門次の曾孫に当たります。」

3時からの風呂に合わせて、嘉門次小屋に戻った。
汗を流して、夕飯の5時半まで間がある。囲炉裏へ行った。

千葉からのお客さんは、岩魚の塩焼きに、ビール。
囲炉裏には、燻した岩魚。骨酒(こつざけ)用。

京都からのお客さんが、岩魚の骨酒を、うまそうに飲んでいる。
それで、骨酒の飲み方をスタッフから教えてもらって、
岩魚の骨酒を頼んだ。

「2~3分置いて、味を出してから、飲んでください」と言われた。
そして、飲む。うまい!
2杯目のお代わりの酒を注いでもらった。
今度は、岩魚を箸で押すようにして、ほぐした。
2杯目も、うまい! やがて、酔った。酔いは、
嘉門次小屋のスタッフ、京都と千葉のお客さんと近くなった。

5時半から夕飯

岩魚の塩焼きは、何度食べてもうまい!

食事中に、香港からのお客さんと目が合った。
ご夫妻と、ご両親の4人で、上高地のあとは、
北海道に行くと言う。
嘉門次がウェストンの山案内人だったこと、
ウェストンが世界に日本アルプスを紹介したこと、
嘉門次小屋の当主は4代目、などの話をしていると、
その4代目の当主、上條 輝夫さんが、お見えになって、
話の輪に加わってから、場が一気に盛り上がった。
香港の人は、当主を囲んで、写真を撮っていた。
日本の、いい思い出になったようだ。

4代目当主、上條 輝夫さんに、お会いできれば…、
は、こうして、実現した。
食事が終わると、当主は囲炉裏に移動され、
京都の人、千葉の人、私と歓談していただいた。
そして、当主の「安曇節」のご披露があった。

焼酎「霧島」を、ごちそうしていただいた。
私は、これで、すっかり酔っぱらった。
当主も嬉しそうで、くつろがれていた。
当主、ありがとうございます。

嘉門次小屋に来てよかった。
日本一うまい、岩魚の塩焼きにありつけた。
岩魚の骨酒を飲むことができた。
香港からのお客さんと、歓談した。
そして、当主と囲炉裏を囲んで、
酒を飲み交わすことができた。
私の山の「思い出」として、
一生、忘れられないものになった。
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