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わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす

わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす
(エレミヤ書31章24節)

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『みんなとちがっていいんだよ』(読書メモ)

ROLLY『みんなとちがっていいんだよ:キミに届け!セミの法則』PHP

旧名「ローリー寺西」のROLLYさんが、自分の人生を振り返って、子供(小・中生)向けに書いた本。

三歳の頃、女装しているのが家族にバレて「カズオは変態だ。大人になったらきっと性犯罪者になるだろう」と言われてしまった、というエピソードから始まる本書は、ぐいぐいと読ませる内容である。

スポーツが苦手で太っていたROLLYさんは、小学校三年のときにイジメにあう。悩んだ彼が相談したときのお母さんのアドバイスがすごい。

「あんた、もっとアホになりなさい。なにくそ!ってムキになるんじゃなく、いじめてくれてありがとう、キミたちのおかげで僕はすごく心が強くなったよ、と思えるようになりなさい」(p.38)

その後、セミの抜け殻を見て「僕は今、セミの幼虫で、羽化する前の長い長い準備の時間を過ごしているにちがいない」(p.44)という「セミの法則」を発見する。

そして、次のように考えた。

「やりたければやればいいさ!いつか僕にも「小太りで、メガネで、シャイで、運動の苦手なカズオ君」から変身し、このいじめられた体験を自分史のドラマティックな出来事のひとつとして、人に語ることのできる日が来るはず。それどころか、「どうせやるなら、もっと面白いイジメ方をしてみろ!」とさえ思ったね。そのほうが、大人になってから語るべきドラマが増える」(p.43.44)

結局、その通りになったわけである。

つらいことは誰にでもある。このセミの法則は、子供だけでなく、大人でも使えるかもしれない、と思った。



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残業食

昨日、ある会社のマネジャーの方にインタビューしていて、興味深い話を伺った。

その方が、食品メーカーの営業をしていたときのこと。仕事が終わって会社に帰ってくると、若手社員達が出前を取って職場で一緒に食事をすることが常だったという。

なぜ一緒に飯を食うのか?

それは、9時以降の残業時の食事代が会社から支給される制度があったからだ。それを「残業食(ザンギョウショク)」と呼んでいたらしい。

皆で飯を食いながら、「あんなことがあった」「こんなことがあった」「やってられないよ」など、ダラダラと1時間、2時間と過ごしていたようなのだが、この時間は、先輩方の営業スタイルを盗んだり、自分の営業活動を振り返る上でとても役に立ったということだ。

まさに知識共有型のコミュニティである。

しかし、彼らは知識を共有したいと思っているわけではなく、単にタダで飯が食えるから遅くまで残っていたのだ。それと、不満をぶちまけたり、自慢をしたり、アドバイスをもらえるなど、自分のためになるから続いていたわけである。

いろいろ工夫する必要はあるだろうけれども、高いコストをかけて研修するよりも、ずっと効果があると感じた。


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