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『行きずりの街』(映画メモ)

『行きずりの街』(2010年、阪本順治監督)

在学中の教え子とつき合い結婚し、高校をクビになり、離婚して故郷に帰り、塾講師をしている波多野(仲村トオル)。

小さい頃からサポートしていた塾の教え子・ゆかりが上京した後、失踪したため、12年ぶりに東京へと向かう。離婚した雅子(小西真奈美)と再会した波多野が、辞めた高校の汚職事件に巻き込まれながら、ゆかりを救出するという物語。

ストーリーにはやや無理があるものの、仲村トオルの持つ独特の雰囲気、小西真奈美の演技力、悪役達(石橋蓮司、窪塚洋介、菅田俊)の憎たらしさもあり、結構楽しめた。

一番の見どころは、取り壊し予定の校舎における格闘シーン。「この状況からどうやって抜け出す?」というハラハラ感の演出は、さすが阪本順治監督である。

自分中心で不器用な波多野が、何とか自分の弱点を乗り越えようとするところも良かった。


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