松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
『戦場の希望の図書館』(読書メモ)
デルフィーヌ・ミヌーイ(藤田真利子訳)『戦場の希望の図書館』創元ライブラリ
内戦が続くシリアの町ダラヤは、反政府勢力の拠点とみなされ、アサド政権による空爆や兵糧攻めに会う。
平和的な抵抗者や一般市民がたくさんいるにもかかわらず、樽爆弾が毎日降ってきて、町は破壊されていく。
そんな中、若者たちが、破壊された建物から書物を拾い集め、地下に「図書館」を作った。ちなみに、この図書館は、反政府軍の兵士も利用しているという。
しかし、なぜ、図書館なのか?
「戦争は悪です。人間を変えてしまう。感情を殺し、苦悩と恐怖を与える。戦争をしていると、世界を違ったふうに見るようになります。読書はそれを紛らわしてくれる。僕たちを生命につなぎ止めてくれるのです。本を読むのは、何よりもまず人間であり続けるためです」(p. 58)
人間であり続けるために本を読む、というところが響いた。
意外だったのは、図書館を作った若者や利用者たちは、戦争前、読書家というわけではなかったという点。内戦が始まってから、読書に目覚めた人が多いのだ。
もう一つ興味深かったのは、『7つの習慣』のような自己啓発本の人気が高いところ。自分の今の生活に対して、示唆を与えてくれるからだろう。
本書を読み、これまで遠かったシリアを近くなると同時に、本のパワーを感じることができた。
内戦が続くシリアの町ダラヤは、反政府勢力の拠点とみなされ、アサド政権による空爆や兵糧攻めに会う。
平和的な抵抗者や一般市民がたくさんいるにもかかわらず、樽爆弾が毎日降ってきて、町は破壊されていく。
そんな中、若者たちが、破壊された建物から書物を拾い集め、地下に「図書館」を作った。ちなみに、この図書館は、反政府軍の兵士も利用しているという。
しかし、なぜ、図書館なのか?
「戦争は悪です。人間を変えてしまう。感情を殺し、苦悩と恐怖を与える。戦争をしていると、世界を違ったふうに見るようになります。読書はそれを紛らわしてくれる。僕たちを生命につなぎ止めてくれるのです。本を読むのは、何よりもまず人間であり続けるためです」(p. 58)
人間であり続けるために本を読む、というところが響いた。
意外だったのは、図書館を作った若者や利用者たちは、戦争前、読書家というわけではなかったという点。内戦が始まってから、読書に目覚めた人が多いのだ。
もう一つ興味深かったのは、『7つの習慣』のような自己啓発本の人気が高いところ。自分の今の生活に対して、示唆を与えてくれるからだろう。
本書を読み、これまで遠かったシリアを近くなると同時に、本のパワーを感じることができた。
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