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もののあわれ

川端康成の『雪国』の中に「日本の美」を感じてしまったが、理由が自分でもわからなかった。

しかし、後でよく考えてみると、これが「哀れさ」なのか、と思った。

かなうはずのない恋にすがる駒子や葉子の姿に、「なんでそんな男にこだわるのか」と感じてしまうが、そこになんともいえない「人間らしさ」があるような気がした。

演歌に通じるものがあるかもしれない。

合理的な考えでは割り切れない感情の中の美しさを描き出した川端康成。さすがである。

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