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『雪国』(読書メモ)

川端康成『雪国』新潮文庫

『雪国』って、こんな作品だったんだ、と思った。

親の財産でブラブラ生活しているこぶとりのオヤジ(所帯持ち)の島村が、越後の温泉町で芸者をしている駒子と関係を持つようになる。優柔不断な態度で、のらりくらりと駒子とつきあう島村なのだが、そんな島村に惹かれる駒子。

ストーリーだけ書くとイライラしてくるのだが、なぜか美しい小説である。

なぜ美しいのかよくわからない。「こんな生き方絶対にしたくない」と思うのに、なんともいえない読後感である。これが「日本の美」なのだろうか。

解釈するのはやめにして、この感覚を味わおうと思った。



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