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問題解決型の授業(3) 問題解決の予行演習

問題解決型授業の3回目。3つの企業から出された課題に取り組むチームが決まった。全部で29チーム。1チームはだいたい4~5名。教室では、チーム毎に席に座る。

今日のテーマは、「問題解決の方法を学ぶこと」。あたりまえのことだが、問題を解決するには、「問題を発見」して「解決策」を考えなければならない。さらに、問題を発見するには「①データを収集し→②いろいろな問題点をあきらかにして→③重要な問題を絞り込み→④問題が生じた原因を考える」ことになる。次に、「⑤解決のためのアイデアを出して→⑥効果が高い解決策を選び→⑦実行プランを策定する」というステップに沿って解決策を検討する。

説明を聞いただけでは問題解決の力が身につかないので、「小樽商科大学の学務課サービス」を題材に演習をすることになった。これは、企業から出された課題に取り組む前の「予行演習」である。このとき注意しなければならないのは、「文句大会」にならないこと。また、「自分たちが大学の職員になったつもりで考えること」が大事になる。

さっそく演習の開始。今日は問題解決の前半部分である「問題点の発見」の演習をする。演習では、「個人分析→チーム・ディスカッション」を繰り返す。大学でつねづね感じている不満がいろいろと出てくる。掲示板の見やすさ、学生課の職員の対応、ウェブ上の履修使いやすさ、休講情報などなど。

まずメンバーが考えた問題点を発表しあい、それを重要性(高・低)と緊急性(高・低)のマトリックス表に整理する。このとき、重要性と緊急性がともに高い問題の中から、チームで取り組む問題を特定する。次にやるべきことは、「なぜそうした問題が起こるのか?」を考えること。

例えば、「重要な情報が掲示板にない」という問題に対して、「学生と職員の認識にギャップがある」「情報の見せ方が悪い」「情報を受け取ってから掲示するまでのスピードが遅いのではないか」などの原因をグループ化し、フィッシュボーン(魚の骨)と呼ばれる図に落とし込む。ここまでが、今日の授業だ。来週は、こうした問題をどのように解決するかについて考えるのが課題だ。
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