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『オーケストラの少女』(映画メモ)

『オーケストラの少女』(1937年、ヘンリー・コスター監督)

失業したトロンボーン奏者ジョン(アドルフ・マンジュー)の娘パッツィー(ディアナ・ダービン)は美声の持ち主、かつ行動力の塊のような少女である(少女という感じではないが…)。

持ち前の行動力と運で、金持ちのスポンサーを見つけ、腕はあるが失業中の音楽家を集めてオーケストラを作ってしまう、という物語。

たとえ壁にぶつかっても、それをよじ登り、いろいろなことを実現してしまう姿は凄いのだが、あまりにも上手く行き過ぎたストーリーだなとも感じた。しかし、よく考えると、彼女のポジティブさが運を引き寄せている面もある。

また、「巨匠の指揮者ストコフスキー(本人が出演)がOKしてくれたらオーケストラを作ってやる」という条件が出された時、はじめは渋っていたストコフスキーが、オーケストラの演奏を聞いているうちに体が反応して指揮を始める場面が良かった。才能がある人は、才能を感じるものなのだろう。

なお、失業中の音楽家が演奏しているときの顔が喜びにあふれていて感動した(これはすごい演技である)。

この映画を観て、才能のある人々を集め、活躍の場を作ることが、リーダーの役目だと感じた。



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