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日本流

北島康介選手を育てた平井伯昌コーチによれば、日本人には日本人の泳ぎ方が、外国人には外国人の泳ぎ方があるという。

2003年に北島選手が世界記録を出したあと、力まかせに泳いでいた海外の選手が、滑らかな北島選手のフォームを真似たところ、タイムが落ちてしまったらしい。

平井氏は、スポーツだけでなく、経営においても、海外のものを取り入れるときには「日本流にアレンジすべきである」とアドバイスしている。

では、日本流とは何だろうか?

それは、日本人の気質、身体、考え方をよく考え、われわれの強みが発揮できる形で物事に取り組むことを意味しているのだろう。日本的経営とは、日本人の特徴を最大限に生かした経営手法、ということになる。

そのヒントは、日本の古典芸能、武道、工芸の世界に見られるような気がする。

日本的経営という言葉はあまり好きではないが、「日本人に合った経営」と言い換えるとピンとくる。これからは「日本流」を少し意識したい、と思った。

出所:日経ビジネス2009年11月19日号120ページ。
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