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プライドと傲慢

小説家の瀬戸内寂聴さんは、先輩作家である宇野千代さんから、次のようにアドバイスを受けたことがあるという。

「あなたの小説を読むと、あなたは作家を特別な職業のように思ってるらしいけど、小説家も、パン屋や八百屋や魚屋と同じ職業なのよ。そこがわかれば、もっと小説がよくなります。」

職業に上下をつけるような考え方をしているようでは、本当のプロフェッショナルにはなれない。一人一人には、それぞれ天職があり、それを謙虚に全うすることが大切だ、ということだろう。

プライドを持って仕事をすることは大事だが、ひとつ間違うと傲慢になってしまう危険性がある、ということがわかった。

出所:瀬戸内寂聴『寂聴さんがゆく』平凡社,p.73.
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