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『15時17分、パリ行き』(映画メモ)

『15時17分、パリ行き』(2018年、クリント・イーストウッド監督)

2015年に実際に起こったテロ事件を再現した伝記映画。主演の3人はなんと、テロを防いだ当事者である。俳優としては力不足であるが、素人とは思えない演技だった。

ドキュメンタリーとして観ればかなり面白い作品である(娯楽映画として観ると退屈)。

ヨーロッパ旅行中の幼なじみのスペンサー、アンソニー、アレクの三人(二人は軍人、一人は大学生)は、たまたま乗った特急列車でテロ事件にあい、乗客全員が皆殺しになる寸前に、テロ犯人を捕まえるという内容。

ただし、映画の4分の3くらいは、三人の子ども時代(3名とも発達障害を持った問題児)、スペンサーとアレクが軍隊に入る経緯、ヨーロッパ旅行の話しである。

ヨーロッパ旅行中に、スペンサーが「自分は、大きな目的に向けて、人生に導かれているような気がする」という発言をするのだが、スペンサーの人生そのものが、この事件のための準備になっていることがわかり、少し感動した。

なお、スペンサーが子供の頃から祈っている「フランシスコの祈り」が心に残ったので、紹介しておきたい。

主よ 私を平和の道具にして下さい
憎しみには 愛をもたらし
いさかいには 赦しを
疑いには 信仰を
絶望のあるところに 希望を
闇のあるところに 光を
悲しみには 喜びを
人は与えることで 受け
赦すことで 赦され
死ぬことで 永遠の命に甦るのです
アーメン







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