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『ライ麦畑の反逆児』(映画メモ)

『ライ麦畑の反逆児』(2017年、ダニー・ストロング監督)

サリンジャー作品は5冊ほど読んでいるが、この映画を観て、彼の背景がわかった。

一番印象に残ったのは、サリンジャー(ニコラス・ホルト)が若い頃、短編作品を出版社に送っても送っても不採用が続いたとき、恩師でもあるホイット・バーネット(ケビン・スペイシー)からもらったアドバイス。

「君は、一生不採用で終わるかもしれない」
君に、生涯を賭して物語を語る意志はあるか。何も見返りがなくても

後に、『ライ麦畑でつかまえて』がベストセラーとなり、一躍有名人になるサリンジャーなのだが、それが彼を苦しめることになる。

このときに彼を支えたのが、ホイットからの助言であった。

たとえ社会からの評価がなくとも、仕事そのものを愛すること。

その凄さが伝わってきた。
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