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「目標・仕事のプロセス・成果」の形式知化

Works 2020年8-9月号の特集「オンライン元年」が面白かった(p. 18-19)。

ワークス研究所が4人の専門家の話しを基に、オンライン化に伴う現場の課題を分析しているのだが、その一つが「チーム連携がうまくいかず、コミュニケーションの質と量、生産性が低下している」という問題である。

この課題の本質として「ジョブや成果が不明瞭でも成立するハイコンテクストカルチャー」があるという。つまり、「あ・うんの呼吸」で「なんとなく上手くいってしまう」日本人の強みが、オンライン化によって失われ、みんなが困っているというのだ。

提案されているのは「ジョブの中身、達成すべき目標、獲得すべきスキルを言語化し、目標に応じて成果で評価する」ということ。

賛成である。

実は、大学院生もオンラインで指導しているのだが、研究者には、「論文を書き、審査付きの学術雑誌に載せる」という明確な目標があり、成果がすべて「論文」という形で言語化されているので、あまり指導に困らない。

仕事の種類によって違うだろうが、「目標」「仕事のプロセス」「成果」など、今まで暗黙知だったものを形式知化することでオンライン問題が解決できる、といえそうだ。

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