goo

『バードマン』(映画メモ)

『バードマン』(2014年、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

ヒーロー映画『バードマン』で有名になったリーガン(マイケル・キートン)だが、今は昔の人となりつつあり、娘からも「パパは消えかけている」と言われる始末。もう一旗あげようと、私財を投げうってブロードウェーの演劇に挑むものの、トラブル続き。それでも頑張って迎えた舞台初日に起こったことは?

不思議で笑える展開だった前半から、徐々にシリアスになりつつ、最後はかなりの感動に導かれた。

自分の名声を高めたいリーガンが、心の中のバードマン(幻聴)に悩まされ、悪魔のささやきに振り回される場面が印象的である。

キャリアを高めたいという思い」と「プレッシャーから逃れたい気持ち」との葛藤。程度の差こそあれ、多くのビジネスパーソンが抱える悩みではないだろうか。

最後のシーンは、「バードマン」のもう一つの意味が暗示されていて、(微妙ではあるが)良いラストだった。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )