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悪の中の善、善中の悪

『菜根譚』(湯浅邦弘著、角川ソフィア文庫)から、印象に残った箇所を紹介したい。

悪の中の善、善中の悪
「悪事を行いながら、それでも人に知られることを恐れる者は、まだ悪の中にもわずかに善に向かう道があるといえる。立派な行いをして、そのことを他人に知ってほしいと焦る者は、善意の行いも、そのまま悪の根源となってしまう」(p.79)

この考えは深い。人間の行いは、良い悪いと二分できるものではなく、良い行いの仲にも悪の種があり、悪いことをしていても良い方に向く気持ちもある。「悪の種」に気をつけたい、と思った。

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