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『シェーン』(映画メモ)

昔の映画でも観ようと思って、書店の500円DVDコーナーで「シェーン」を買った。小学校の頃、この映画を観た後に、おもちゃのけん銃でいっしょうけんめい早撃ちの練習をしたことを思い出した。

舞台は南北戦争後のアメリカ。ふと立ち寄った開拓者の農家が、たちの悪い一味にいやがらせされているのを知ったシェーンは、その家の使用人として住みこむ。美人の奥さんはシェーンにひそかな思いを寄せ、一人息子はシェーンのファンになる。

やがて抗争がエスカレートし、殺し屋を雇う一味。シェーンは単身乗り込み、得意の早撃ちで全員をやっつける。そして、静かに去って行くシェーン。一人息子の「シェーン、カムバーック!」の声で映画は終わる。

こんな単純な映画だったんだ、と改めて思った。しかも、よく考えたら、開拓者の奥さんがシェーンに思いを寄せるのはマズイし、最後の撃ち合いシーンを息子が覗いているということは、大量殺人の現場を目撃していることになるので、普通はトラウマになるはずである。

とはいえ、やっぱり感動した。なぜ感動したのか考えてみたら、勧善懲悪のスカッとするストーリーに加え、主演アラン・ラッドのどことなく影のある演技、そしてシェーンの不器用さが良かったのだろう。

なぜか、シェーンと高倉健が重なった。


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