宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

軟膏の湿布効果

2010年12月21日 20時48分44秒 | 診断と治療
比較的過ごしやすい冬の日が続きます。

空気は乾燥しています

空気が乾燥すると、皮膚は潤いを失い、乾いてぱさぱさした状態になります。
この乾燥肌は、かゆみに敏感なかゆみ肌です。

ついついかきむしってしまう・・・というご相談も増えてきました

腕や足など、掻きやすい場所をついついかき続けてしまうと・・・湿疹が悪化し、広がってきます。

受診された患者さんに、効果の高い塗り薬を処方します

が、しかし・・・。

ここで、ちょっと落とし穴。

せっかく効果の良い塗り薬をもらって塗ったとしても、その後かいてしまうと・・・・・ほとんど効果が出ないんです

塗っても塗っても治らない・・・なんてこともおこるのです。
薬を塗りすぎではないかしら・・・とご心配にもなってしまうようです。

そこで、私がお奨めするのが、塗り薬を少し多めに塗って、その上にガーゼを当て包帯で巻いてしまう方法です
これ、とても効果的です。
薬がしっかり皮膚に吸収されるし、包帯を巻いてあるとかきむしることがなくなります。
その結果、塗り薬が、短期間でしっかり効果を出すんです。

一種の湿布の効果ですね。

肩こりも腰痛も、痛み止めジェルを塗るよりも、湿布を貼った方が効きますよね。
あれと似ていますね。

ついつい掻いてしまう方に是非ともお奨めしたい方法です。
お試し下さいね

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あらためて保湿の重要性について | トップ | うるうるもちもち! »

診断と治療」カテゴリの最新記事