宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

暖房のお話

2012年11月02日 17時44分00秒 | スキンケア
朝や夜の寒さが、日ごとに増しています。

秋もそろそろ終盤といったところでしょうか。

大学通りは天下市の出店で賑わっています。
明日から一橋大学の文化祭も重なり、国立は一年で一番賑わう日となります。
お天気も良さそうですから、人混みはすごいことになりそう

さて。

連日、重ね着のお話をしてまいりましたが、今日は暖房の使い方のお話です。

私が患者さんに
「暖房を使いすぎないようにしてください!!」
と申し上げると。
「では、どんな暖房ならよいでしょうか?」
とよく質問をされます。

まず、なのは、エアコンとファンヒーターです。

この二つは、温風がでる暖房です。
暖かい風が吹くと、乾燥は一気に進み、加湿器もあまり効果がありません。
つまり。
ドライヤーの風に当たっているようなものです。
ドライヤーって、濡れた髪の毛さえ乾くんですよ。
肌の水分は根こそぎもっていかれます。

では、どんな暖房が安全でしょうか。

昔は、こたつと石油ストーブでしたね。
石油ストーブの上にはヤカンが置かれ、加湿もうまくされていたのです。
ですから、これは

でも。
地震が問題なので、火事を起こしかねない石油ストーブは今は人気がありません。

そこで。
おすすめは、オイルヒーターや遠赤外線電気ストーブです。
この二つは、温風がでません。
部屋全体は暖まりにくく、やわらかな熱ですが、これは皮膚には安心ですね。

床暖房とホットカーペットは、じかに座らずに椅子やソファーを置けば
でも、直接寝転んだりは絶対駄目です。
昨年も、ホットカーペットの上でお昼寝をするお子様の全身に湿疹が広がり重症化したという患者さんが何人もみえました。
私が
「ホットカーペットの上に寝るのは絶対駄目ですよ」
よ言うと、
「直接ではありません。布団をしいています」
と言われました。
これは、直接とかわりませんよ。
ホットカーペットの上は1メートルくらいの高さまでは乾燥します。
くれぐれもご注意ください

暖房を上手に使い、部屋を暖めすぎないようにして、重ね着をするようにしてください

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