宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

乾燥と老化

2012年11月12日 22時52分49秒 | スキンケア
今日は、暖かい秋の一日でした。

食欲の秋、スポーツの秋、芸樹tの秋、読書の秋・・・・・秋には様々なお楽しみがあるようです

私は・・・・・ずばり、手芸の秋です
私の感覚では、秋は色が特に鮮やかにきれいに見える季節と思います。
ですから、お気に入りの布や毛糸を選んだりするのも、楽しい気分転換です。
最近私が凝っているのは、襟をつくることです。
飾り襟、替え襟を作っています。
今までの洋服に、手作りの襟をつけるだけで、新しい装いを楽しめるのです。

さて。

私は連日、このブログで、暖房のご注意をしてまいりました。
どうして、こんなにしつこく書くかというと。
極端に言えば、暖房のせいで皮膚病の患者さんがすごく増えているからです。

とくに危険なのは、風の出る暖房です。
つまり。
エアコンとファンヒーターがとても皮膚にダメージを与えます。

これらの暖房のきいた部屋にいると、まず、露出部・・・つまり顔や首、手などが乾燥します。
その後、次第に全身に乾燥が広がります。
頭の地肌や、背中や腰、ふくらはぎや足の裏なども徐々に乾燥します。

皮膚は乾燥すると、かゆみや湿疹の原因となります。
さらに。
こわいことに
皮膚の老化が進むのです

テレビのコマーシャルで、「肌に年齢を感じたら、保湿を」なんて言って、高価な保湿の化粧品をアピールしていますが。
そもそも肌が潤っていれば、それほど高価な化粧品でなくとも良いのです。

都会に住む私たちは、暖房の乾燥を当たり前のように受け入れすぎていると思います。
もっと、暖房は控えめでいいはず。
たとえば。
電車でも、デパートでも、中に入ると暖房で暑いくらいです。
これって必要でしょうか。
だって、外から入っているわけで、コートやオーバーを着ているのですよ。
それほど寒くないはずですよね。
なのに。
暖かすぎるほど暖房が効いているので、静電気もバチバチです。

こうした暖房の中にいると、顔の皮膚は乾燥し、次第にごわごわして、老化が進みます。
せめて、自宅では、暖房を少し控えめにしましょう

あ。そうそう。
ホットカーペットの上に座ったり寝転んだりも
これも、ひどく乾燥肌を悪化させますよ。

日々の過ごし方に、お気をつけください

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