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大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

プレスキル/フレンチ/淀屋橋

2017年10月08日 23時14分27秒 | フレンチ
 大阪のフレンチと言えば、色々と名前が挙がると思いますが、『プレスキル(Presquile)』もその一つであることは間違いないでしょう。有名店だと思うので、わざわざ説明する必要もないと思いますが、神戸ポートピアホテルにあった伝説のフレンチ『アラン・シェペル』におられた佐々木康二シェフが、大阪の地で、関西食材とフレンチの技法を駆使した料理を展開されています。
 
 今回は接待でお世話になりました。また、画像はワインを除いては12,000円のコースからです。
 
 まずはアミューズのグジエールです。シュー生地にチーズを練り込んだ感じ。調子に乗って食べているとこれだけで満腹になるのでほどほどにしておく必要があります。残ったものは、持ち帰れるようにセクシーに包装してくれます。




 前菜の一皿目ですが、ボタン海老のジュレです。濃厚です。はやりと言えば軽い目のフレンチですが、メンソール的には、これくらいのインパクトのある方がすきです。しかも紅葉の葉が秋を演出してくれています。



 
 前菜の二皿目はプレッセなんですが、にそうになっているのはフォアグラのコンフィと、レモンでアクセントをつけたサツマイモです。フォアグラと言えば、表面をカリッと焼き上げ、でも中はジューシーといった料理を思い浮かべてしまうんですが、この料理にも、確かにフォアグラ独特の食感があり、そこに爽やかなサツマイモの食感が加わって層をなしている感じです。紅葉した葉が添えられていますが、サツマイモを使ったチップスです。



 
 突然ですがバターです。普段はバターなんか取らないんですが、ひじきと海苔を使って作られた海藻バターで、自家製だそうです。フレンチと言えば、一にバター、二にバター、三四がなくて、五にバターといわれるくらいバターが重要なファクターなんですが、このバターは濃厚で旨かったです。持って帰りたいくらいに…。



 
 左側がライ麦パン、右側は食パンの生地を使ったものだそうです。パンはこれ以外にバゲットが出されたんですが、バゲットは、テーブルサイドで切り分けてくれます。



 
 突然ですが、キノコです。この後のスープ料理がキノコを使ったものなんですが、それに使うキノコ達を紹介してくれました。



 
 秋キノコとブイヨンです。キノコの方はシンプルにバターソテーにしたとのことです。



 
 魚料理ですが、鯛のポワレです。マティニョン野菜と赤ワインのソースだったんですが、この赤ワインソースがまた濃厚でした。



 
 メインは鴨肉のポワレと秋野菜です。



 
 フレンチと言えばチーズなんですが、この日、用意されたチーズ達です。メンソールはもちろん全種目制覇しました。



 
 チーズプレートの二皿目です。一皿目はチーズに見とれて撮影し忘れました。



 
 チーズプレートの三皿目です。一皿目を撮影しておくべきだったと思うのは、順にフレッシュなものなら味の濃厚なものへとサーブしてくれていることが見て取れます。



 
 チーズに合わせてオーダーしたのが、甘口のワイン達です。オーダーしたと言うよりはお勧めに従ったという方が正解なんですが…。



 
 デセールですが、グランマニエの香るババです。ババというのは円筒形、もしくは円環形の焼き菓子で、普通はラムシロップが染みこませてあります。。今回はラム系シロップに代えてグランマニエというわけです。




 デセールの二皿目ですが、ヴァシュランNo.5と言うそうで、栗の香がすてきです。ヴァシュランと言えば、スイスと国境を接するサヴォア地区で作られるウォッシュチーズのことだと思うんですが…。




 今日のプティ・フィールです。もちろん、全品制覇しました。全品制覇する客はどれくらいいるのかと尋ねてみたところ、70%くらいは、時間をかけてゆっくりと全種類を堪能するのだそうです。



 
 プレートに乗せられたプティ・フィールがテーブルに置かれたところです。



 
 続いてはチョコレートなんですが、これも全種類制覇させていただきました。





 いや、久しぶりに本格的なフレンチを堪能いたしました。今年の春に言った『ディファランス』も素敵な店だったんですが、『プレスキル』も素敵な店でした。



(店  名) プレスキル(Presquile)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona二階
(電  話) 050-5590-3463
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:00
(定 休 日) 無休。年末年始を除く
(席  数) 46席。個室(8席)を含む
(カ ー ド) JCB、VISA、MASTERS、AMEX、ダイナーズ
(予  算) 20,000円くらい
(ウ ェ ブ) http://presquile.jp/
(備  考) 完全禁煙

bistro.ENISHI(ビストロ・エニシ)/フレンチ(ビストロ)/本町

2017年07月08日 11時45分04秒 | フレンチ
 何かと話題の、『Bistro.ENISHI(ビストロ・エニシ)』に行ってきました。気取らない雰囲気と、豪快な料理が売り物らしいです。その中でも一押しは前菜の盛り合わせと、オマール海老を丸々一匹使ったリゾットとのことです。まずは、店構えです。



 
 一押しの前菜盛り合わせの写真も撮ったんですが、セレクタ位置がずれていて、変なエフェクトがかかってしまっていたので、割愛します。
 
 魚料理として選んだのは、カジキの香草オーブン焼きです。名前からしてパン粉がついているのではないかと思ったりはしたんですが、まさしくシンプルでど迫力です。



 
 こちらはパンですが、複数のパンの盛り合わせとなっています。



 
 メインに持って来たのは、豚腕肉のマスタード&白ワイン煮込みです。オマール海老の丸々一匹リゾットはまた別の機会に行くかもしれません。豚肉料理が複数あったのと、腕肉料理が珍しいという理由で、これにしました。これまたシンプルで大胆な料理です。



 
 カジキも豚腕肉も、通常であればグラスワインを2杯消費するくらいだと思われるんですが、この日は酔えない事情があったので、ワイン&ミネラル(ガス入り)にしました。
 
 フレンチと言えば、食後のチーズは外せない訳なんですが、メンソールはチーズが好きなのであって、クラッカーとかレーズンの付け合わせはあまり必要ないと感じています。それよりはチーズを目一杯食べたいというわけです。まさにその希望を叶えてくれるさらという感じです。



 
 デセールは、ローストナッツのジェラートです。これも画像を見れば分かる通りで、かなりのボリュームです。



 
 サービス担当にはボリュームを確認しながらオーダーしたんですが、最後はちょっと苦しい感じでした。ちょっと騒がしい感はあるので、そうした雰囲気ではなく、ゆっくりと落ち着いて食事をしたいという目的には向かないかもしれません。接近しないと会話が聞き取りにくい場合があるので、デートで距離を詰めることが出来るかもしれません。



(店  名) bistro.ENISHI(ビストロ・エニシ)
(ジャンル) フレンチ(ビストロ)
(所 在 地) 大阪市中央区淡路町3-4-12 サンプラザ淡路町ビル一階
(電  話) 050-5592-6837
(営業時間) 11:30-14:30(売り切れ次第)、18:00-24:00(月~金)、18:00-24:00(土祝)
(定 休 日) 日曜日。祝は休む場合がある。
(席  数) 21席
(カ ー ド) VISA、MASTER、JCB、AMEX、Dinners
(予  算) 2,000~3,000円。メンソールだと7,500円くらい
(備  考) 完全禁煙制(喫煙は店外の喫煙スペース)
(ウ ェ ブ) https://www.facebook.com/enishi.bistro/

レストラン・ディファランス/モダンフレンチ/靱本町

2017年03月13日 21時05分06秒 | フレンチ
 メンソールがテーブル・マナーを勉強していた頃は、正式なコースは10皿だったこともあって、最近はやりの少量を多品種というコース構成が苦手だったりします。多分、男性なら同じように感じるとは思うんですが、コース構成が見えていて、つまり終わりが見えているので楽しめるのであって、たとえコース内容を書かれた紙が手元にあっても、12皿とか15皿とかのコースは疲れたりします。なので、誘われなければまずは行かない店なんですが、誘われたことが背中を押してくれたので、いってきました。
 
 始まりの一杯と題された料理です。始まりの一杯というと、アペタイザーを想像するんですが、ポークブイヨンでした。画像からは分からないと思いますが、先にハーブとオリーブオイルが入れられていて、そこにブイヨンが注がれることにより燻製香が広がります。これに続く料理が、まさしく冒険であり、チャレンジであることを示唆してくれる一品です。




 キットカットです。包装は、市販のキットカットのものを使っているそうですが、画像だと右端にチラリと見えているチョコレートは、ビスケットをチョコでコーティングしたオリジナルチョコレートになっています。断面は、まさしく包装紙に描かれているとおりです。



 
 餃子です。餃子の材料を分解して組み合わせたような構成になっています。下にある茶色い粉のようなものはニンニク、中央に見える緑色のものはニラのアイスクリーム、画像では見えにくいですが豚肉、その上に餃子の皮を揚げたものが乗せられています。



 
 鰯フライです。こちらも鰯フライを分解して再構成したような形になってます。使われている鰯はオイルサーディン。乗せられている茶色いものはパン粉を揚げたもの、画像ではよく見えないと思いますが、鰯の下には酸味のある透明のジュレが潜ませてあります。器の左側にある茶色のような緑色のようなものは、ワタをベースにペースト状にしたものです。




 烏賊めしです。こちらも、烏賊めしを分解して再構成になっています。最下段にあるのがリゾットを固めたようなもの。その上に烏賊があって、最後にイカスミをイメージした紙状のものが飾り付けられています。



 
 蟹です。奥手側に丸いものが二つありますが、これが蟹です。最下段がフロマージュブラン、その上に蟹のほぐし身が乗せられていて、更に八朔、その上が穂紫蘇です。手前にある不達の丸いものは、左手側が八朔、右手側が菜の花です。



 
 軍鶏です。分かりにくいですが豆、豆の下には蛤、蕪、上に乗せられているのはうるいという野菜です。ちょっと和風を感じる盛り付けになってます。



 
 口直しのラムネです。口の中でラムネの味と、炭酸が弾けます。



 
 鰆です。上から、最後にすりおろしてくれるパルメザンチーズ、ロメインレタス、生ハム、クルトンです。



 
 口直しの二皿目。大根の柑橘系のピクルスみたいな感じにしたものです。



 
 鰻です。リードボーは黒いボール状のものの中に仕込まれています。牛蒡は柔らかく、逆にビーツは歯ごたえを感じます。右側の赤いものはフランボワーズの粉末だそうです。



 
 口直しの三皿目。柑橘系果物の果汁。ベリー系を多く使っているのでこのような色合いになってます。それほどの酸味は感じられないですが、口の中が爽やかになります。



 
 メインの鳩です。最下層にある野菜が紅菜苔その上に並べられているのが鳩の胸肉ともも肉。胸肉の下にあるのが赤貝、それぞれに薄くスライスされた林檎が載せられています。中央右側の白っぽいものはカルピスから作られたソースです。



 
 二種類のチーズを使った料理です。手前左はブリー・ド・モー、右奥のチーズ名は失念しました。



 
 デセールの一皿目、イチゴミルクです。下にミルク、上にイチゴを乗せ、その上に飴細工が乗せられています。緑色のものがなんだったのかは、記憶から飛びました。



 
 スウィートポテトです。縦に伸びているのはカスタード。このあたりは酔っ払いと化していて定かではないんですが、安納芋を使っていたのではないかと…。



 
 プティ・フィールです。好みでセレクトするんですが、全種類でもOKだということだったので、全種盛りにしました。圧巻です。




 シーガーではなくて、シガーに見立てたデセールです。何から作られていたのかは、記憶にありません。



 
 
 決して安くはありませんが、後悔することのない内容でした。



(店  名) レストラン・ディファランス(Restaurant Difference)
(ジャンル) モダンフレンチ
(所 在 地) 大阪市西区靱本町1-16-12
(電  話) 06-6479-1140
(営業時間) 12:00-15:00、18:00-22:00
(定 休 日) 火曜日
(席  数) 12席(テーブル)
(煙  草) 完全禁煙
(カ ー ド) 可(VISA、JCB、AMEX、Diners)
(ウ ェ ブ) https://www.facebook.com/difference.ciel

ザ・フレンチ・ブルー(The French Blue)/フレンチ/天満橋

2017年02月01日 22時25分05秒 | フレンチ
 食事が終わって店主から、聞かれたんですが、この店を選んだのは全くのカンです。カンなので、なぜ選んだのかと聞かれると答えられないんですが、何か響く物があったんでしょう。コースメニューに自信があるようですが、アラカルトでもオーダーは出来ます。ただ、コースでオーダーした方がお得だと思います。コースには、魚料理&肉料理が含まれていますが、どちらか一品をセレクトできるハーフ・コース(5,800円)もあったりします。肉料理については、但馬牛を選ぶとプラス1,500円になったりしますので、そのあたりは好みでセレクトすればよいでしょう。メンソールは、メニューに載っていない、ほほ肉、テール肉、心臓肉などの煮込みをオーダーしました。記憶ではプラス500円でしたが、例によって飲んだくれたので、定かではありません。
 
 まず一皿目ですが、牡蠣のグラタンです。ホワイトソースではないのでコキールと言ってはいけないんでしょう。見えませんが、底の方に野菜と鴨肉が隠されています。正直、牡蠣&野菜だけでも、十分に堪能できるんですが、鴨肉がアクセントです。それほど強いアクセントではないんですがアクセントです。




 二皿目ですが、芽キャベツのファルシ、ジャガイモとフォアグラです。芽キャベツをシューに見立てたシュー・ア・ラ・クレームをジャガイモとフォアグラで作ってみたという感じでしょうか?。もともとシューというのはキャベツという意味だったと思います。多分…。芽キャベツが柔らかいです。なので、抵抗なく芽キャベツを突破して、そのままもっと柔らかいジャガイモ&フォアグラに到達する感じ。分かりやすく言うとフワフワという感じ。



 
 三皿目ですが、カンパチの生ハムと大根のサラダ仕立てです。大根は複数使われています。四角い物はフランマンジェです。フランマンジェというのは、米粉やコーンスターチで固めたものです。大根のサクサク感と、フワフワ感が融合したような微妙な食感が素敵です。赤く見えているのはヴィネグレットソースです。




 上はアンチョビのクリーム、下はバターです。下は岩塩プレートで、バターやクリームにかすかな塩味が付きます。日本は減塩に敏感になりすぎていて、たとえばこんな感じのバターの旨み、味わいを楽しめることはないんじゃないかと思ったりすると、幸せな瞬間だと思ったりするわけです。



 
 パンです。紙の下には熱した石が敷かれていて、いつまでも暖かいパンが味わえます。ちょっと熱すぎるとは思いますが…。



 
 但馬ローストビーフと、そのコンソメジュレです。これはすごく感激した一品です。周りにある緑色のネギはデコレーションなので、食べられません。岩津ネギは、温泉卵に刺さっている薄いものでがそうです。




 今回は、肉料理のみのハーフ・コースなので、魚料理はありません。で、メインの肉料理ですが、メニューには載っていない煮込み料理です。画像を見て分かるとおりで、ほほ肉、テール、蜂の巣、心臓などの煮込みですが、旨いとしか表現できません。



 
 菜の花とアサリの焼きリゾットです。米料理が出てくるというのは、フレンチっぽくないんですが、旨いからいいです。



 
 デセールですが、白の一皿と題されています。ブランマンジェと綿飴です。これも、いい意味で期待を裏切る、無彩色の中にある食感と味の違いが楽しめる一品です。



 
 プティ・フィールです。ちなみにシェフは、ジャン・ムーランの出身だそうです。






(店  名) ザ・フレンチ・ブルー(The French Blue)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪氏中央区島町2-2-10 天満橋コープ一階
(電  話) 06-6809-4608
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-20:30
(定 休 日) 水曜日。祝日の場合は営業、翌日休み
(席  数) テーブル14、カウンター4
(カ ー ド) 可(VISA、Master、AMEX)
(ウ ェ ブ) http://www.the-frenchblue.com/
(予  算) 12,000円くらい

キュニエット(Cunette)/フレンチ、ワインバー/北新地

2017年01月03日 12時01分50秒 | フレンチ
 今回は、ちょっと背中を押されたので北新地にあるフレンチと自然はワインの店『キュニエット』に行ってきました。ディナー・コースもいろいろと用意されているんですが、今回はムニュ・キュニエット(6,000円)をオーダーしました。アラカルトでのオーダーにも対応はいただけたんですが、時期的なところと時間的なところで、混雑することが予想されたので…。
 
 先ずはアミューズですが、巻き込んであるものは蟹の身です。乗せられているのは、言うまでもなくウニ。ジューシーで、磯の香りが駆け抜ける一品になっています。



 
 前菜ですが、パテです。パテも美味しかったんですが、その周りを取り囲んでいるソースや付け合わせが旨いです。



 
 スープですが、南瓜以外にも秘密の食材が使われているような気がしました。



 
 魚料理です。牡蠣があしらってあったり、甲殻系のソースだったりと、磯の香りが漂ってきます。このあたりはアミューズからの流れでしょう。そこにしっかりキノコなどの山の幸が添えられています。



 
 肉料理です。部位は説明されたんですが、記憶から落ちました。最近、これが多いので、何とか改善したいとは思っているのですが、なかなか難しいです。メモを取れば良いんですが、メモを取った瞬間に瞬発的記憶力はガクンと落ちると思うので、メモは取らないことにします。



 
 デセールです。



 
 
 正気になところ、最近和食系に偏重していることもあって、メンソールに下駄を預けられたらセレクトしなかったと思います。背中を押してくれた人に感謝したいです。
 
 年末にもかかわらず大盛況だったのですが、22席の店内がほぼ満席であるにもかかわらず、シェフ一人とサービス担当一人で切り盛りしていたのはさすがだと思います。料理の方ですが、美味しかったです。


(店  名) キュニエット(Cunette)
(ジャンル) フレンチ、ワインバー
(電  話) 06-6345-0890
(所 在 地) 大阪市北区堂島1-3-16 堂島メリーセンタービル四階
(営業時間) 11:30-13:30、17:30-22:00
(休  日) 日祝(大型連休、週間の祝日は営業)
(席  数) カウンター10、テーブル(4人×3卓)
(カ ー ド) 可(JCB、MASTER、JCB、AMEX、Dinners)
(予  算) 8,000~13,000円(ほどほどに飲んだ場合)
(ウ ェ ブ) http://www.cugnette.com/index.html

アニエル・ドール(angel d'or)/フレンチ/本町

2016年12月24日 09時43分14秒 | フレンチ
 西区本町にある『アニエル・ドール』のランチに行ってきました。この店は、グランド・オープニングのころから気になってはいたんですが、予約電話したときの対応が悪かったので、行く気を無くしてしまった問うことがあったりして、そのままになっていたんですが、あれから時が流れたので言ってみることにしました。
 
 料理はよいです。意外な食材の組み合わせの妙に驚き、その味にまた驚くと言うことに繰り返しでしたが、やはりサービスはちょっと弱いというのがメンソールの印象です。サービス担当が客先を見ていないというか、目線だけでサービス担当を呼べません。手を挙げて、声を挙げて呼ばないと気づいてくれません。シェフとは難度か目があったので、シェフの方が客先を見てると思います。
 
 さて、今回はランチタイムで、4,000のコースです。左手は南京の濃厚なスープです。濃厚であるが故に、この分量で十分です。右手はブータン・ノワールですが、まるまるブータン・ノワールではなくて、ブータン・ノワールの薄切りがシューに乗せてある感じです。それでもしっかりとした味わいがあります。ブータン・ノワールはメインに持ってきてもおかしくないですが、アミューズとして持ってきているので、それほどがっつりで濃厚な味わいではなく、ブータン・ノワールの味わいをほのかに感じることが出来る一皿になっています。




 前菜の一皿目ですが、画像で分かるとおりで、大根があります。蛸の吸盤も見えると思いますが、オレンジ色に見えるものはアショアで、バスクラーブル地方の伝統的な家庭料理で、挽肉に刻んだ玉葱やピーマン、ニンニクなどを煮込んだものです。大根の上には薄切りの蛸が載せられています。最上段に乗っているのはチョリソーです。淡泊な大根と蛸を、アショアとチョリソーが上下から挟み込んでいる感じです。



 
 バゲットです。旨かったです。



 
 前菜の二皿目なんですが、フォアグラと大仙鶏のテリーヌです。その上にホタテとセロリのムースが乗り、その上にリンゴの薄切り、その上が芽セロリです。前菜の一皿メモそうだったんですが、スカッと縦にナイフを入れられないのが残念なところです。



 
 魚料理ですが、鰆です。隠れてますが…。一番下に十穀米があり、網状に見えるのは海苔を練り込んだガレットです。



 
 メインの肉料理ですが、この日はアンガス牛です。上から、クレソン、ミカン、玉葱が層をなしています。ビネガーの酸味とミカンの柔らかな酸味がいいハーモニーになっています。



 
 デセールですが、洋梨、キャロブ(イナゴ豆)、マスカルポーネです。



 
 コーヒーです。コーヒーの画像を残すことはまずないんですが、カップではなくてグラスだったので、撮影してみました。



 
 プティ・フィールはおなじみのフィナンシェです。手前の白いものはカリソンで、プロバンス地方の、アーモンドとフルーツを使った甘い菓子です。





(店  名) アニエル・ドール(angel d'or)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市西区本町2-4-4-
(電  話) 06-4981-1974
(営業時間) 12:00-14:00、18:00-21:00
(定 休 日) 月曜日
(そ の 他) 12席
(カ ー ド) 可
(席  数) テーブル14席
(ウ ェ ブ) https://www.facebook.com/agneldor

ル・ポン・ド・シエル(Le Pont De Ciel)/フレンチ/北浜

2016年12月05日 20時39分15秒 | フレンチ
 ル・ポン・ド・シエルといえば、知らない人はいないフレンチの名店で老舗なんですが、7年前に、以前の大林ビルから今の場所に移転してきました。このような素敵な場所でのイベントを企画していただき、招待いただいたことに感激しています。
 
 まず最初ですが、ホタテ貝柱とキヌアのサラダ仕立てです。なんといっても盛りつけが美しいです。味付けの方は、ごくシンプルな感じで、ホタテ貝柱やキヌアの味わい、食感がそのままです。



 
 パンなんですが、これがまた旨いこと…。ちなみにこのときは、おかわり自由でした。



 
 ポテトのヴルーテ、オリーブオイルとジブレットの香りです。料理名がそのままなので、特に説明はしなくていいと思います。



 
 鱸のポワレ、パセリの香るジャガイモのエクラゼ、クレソンと西洋わさびのエミュルションソースです。これまた料理名そのままなんですがエクラゼというのは押しつぶすという意味です。エミュルションは、英語で言えばエマルジョン、つまり乳化です。クレソンと西洋わさびのソースということでしたので、かなり特徴的な味わいを期待したのですが、それほどの苦みもなく、また辛みもなくで、鱸とのバランスを考えたんだと思います。



 
 メインはイベリコ豚のロースト、季節野菜のキャラメリゼ、エシャロット香るジュです。



 
 こちらはデセールなんですが、チョコレートとヘーゼルナッツのフォレノワール仕立て、グリオットチェリーのソルベです。チョコレートとヘーゼルナッツが結構ヘビーでした。



 
 こちらはケーキです。



 
 プティ・フィールです。この日は、ちょっとしたイベントだったので、このテーブルにいた6人中、かなりの人がこのプティ・フィールを食べ損なったと思います。もちろん、メンソールがいただきましたが…。





(店  名) ル・ポン・ド・シエル(Le Pont De Ciel)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区北浜東6-9 ポンドシェルビル一階
(電  話) 06-6947-0888
(営業時間) 11:30-14:30、17:30-22:00
(定 休 日) 日祝
(予  算) 20,000~30,000円
(カ ー ド) 可(JCB、VISA、Dinners)
(席  数) 40席
(ウ ェ ブ) http://www.pont-de-ciel.co.jp/

ラ・ボンヌ・ターシュ(フレンチ/西天満)

2015年10月25日 17時57分09秒 | フレンチ
 若いシェフが一人で切り盛りする話題の店『ラ・ボンヌ・ターシュ』に誘ってもらったので行ってきました。ちまたでは、赤ピーマンを使ったムースが評判になっているようですが、メンソール的には香辛料の使い方にも特徴があるように感じました。残念ながら、その画像がないというか、撮影するのを忘れたみたいなんですが…。(^^;)。
 
 グランド・オープニングは2013年07月らしいですから、まだ2年ほどの新しい店です。入り口を入ると、4名程度のテーブル席があるんですが、シェフが1人で切り盛りしていることもあるのか、使用しておらず、テーブル8席のみになっているようです。
 
 さて、こちらが何かと有名な赤ピーマンのムースです。ちょっと接写しすぎたので、おいしさが余り伝わってこないかもしれません。下に敷かれているソースはトマトを使ったものなんですが、そちらの酸味の方がさわやかで印象に残りました。しかもトマト独特の青臭さはありません。



 
 実はこのあとの料理は、サーモンのスモークだったんですが、何をぼけっとしていたのか、写真を撮り忘れました。スモークはいわゆる瞬間スモークで、30秒ほどで完成させるものです。その後、スロー・キュイッソンしたのかと思ったんですが、ロースターであぶってサーモンの脂分が溶ける程度にまでに温度を上げただけで、低温調理したのではないとのことでした。食べると、口の中で薫香が広がり、そのあとでサーモンの脂身を感じる感じです。実に丁寧な仕事です。ここにちょっとした香辛料がかけられていて、山椒だと思ったんですが、確認してみると、白胡椒、コリアンダー、カルダモンを混ぜたものを直前に引いているとのことです。香辛料は全部そろってるし、空いているミルもあるし、ちょいと試してみたいと思ってます。
 
 次は、コースには含まれていないんですが、シェフからのおすすめがあったので追加してみたものです。ムール貝とブロッコリーのスープです。ただ、単にあっさりと言うだけではなく、隠し味にパスティスが使われていて、さわやかな味わいが演出されています。



 
 魚料理は、あこうです。下に敷かれているのはキャベツ。周りにちりばめられているのはさいころカットされたトマトと安納芋です。画像で見て分かる通りで、皮目はぱりぱりに焼かれていて、歯触りが良いです。それに対して、ソースの方はバター、クリームを控えたあっさりとした仕上がりになってます。そのあたりが、フランス人に比べて乳製品の摂取量が少ない日本人の好みに合っているのかもしれません。メンソール的には、昔ほどではないにしろ、やはりクリームこってり、バターたっぷりのフレンチが好きですが…。



 
 肉料理ですが、イノシシです。右側にある色の違うものは、煮込んだもので、シチューのように口の中で崩れていきます。対して焼き上げたものは、しっかりとした歯ごたえと、飛び出してくる肉汁がワイルドな感じになっています。



 
 デセールですが、ガトーショコラとバニラのアイスクリームです。ガトーショコラはしっかりとした重い目の食感なので、バニラアイスクリームと交互に食べるのが良いようです。




 最後はコー日で〆。



 
 メンソール以外にも二組のゲストがあったんですが、サービスも含めてシェフが1人だけでやっているにしては、料理やドリンクのサーブについてはそれほど遅いと感じるものではなく、満足のいくものでした。料理の特徴としては、バターやクリームを控えめにしてオイルや牛乳を使い、軽めに仕上げて日本人の嗜好に合わせたものだと思います。仕上げにオイルをかけてくれるので、イタリアンに見えたりします。

 カウンター席ですから、調理している様子がすべて見て取れるんですが、静かです。シェフも寡黙な方なので、本当に静かに時間が流れていきます。
 

(店  名) ラ・ボンヌ・ターシュ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市北区西天満4-1-8
(電  話) 06-6312-1777
(営業時間) 18:00-23:00
(定 休 日) 日曜日
(料  理) お任せコース(5,000円)
(席  数) カウンター8席。
(予  約) ベター

BEGIN(フレンチ/心斎橋)

2015年03月22日 22時16分34秒 | フレンチ
 それほど前知識を持たずにいったんですが、大正解な店でした。フレンチのカテゴリに入れてますが、フレンチにこだわっているというわけではないような気がします。今回はコース(5,000円)をお願いしました。アラカルトを、シェフと相談しながら決めていくというのもいいとは思いますが、その時はコース仕立てではなくて、自分の食べたいものを好きなようにオーダーしていくという感じになるかなと思います。人気の店で混雑するので、コースでオーダーする方が正解かもしれません。
 
 突き出しというか、最初に出されたのが、ゆで卵なんですが、初卵だそうです。割ったときの画像は用意していないんですが、黄身の色は濃厚で、味も濃厚です。下に敷かれているのは鶏スープのジュレです。




 一品目はカンパチのカルパッチョです。こだわりの醤油で味付けされているんですが、これが何ともいい感じです。づけのようであり、そうではないような感じでもあり。何とも言えず、カンパチと醤油がマッチしています。素材にはかなりのこだわりがあるようで、カンパチ、野菜、醤油など産地などの説明があります。さすがにすべては記憶できません…。



 
 アヒージョみたいな感じです。中身は海老、白ツブ貝、トビウオです。手前はフランスパンです。オリーブオイルが残ったので、パンをしたして残らず頂きました。



 
 タラです。乗せられているのは菜の花。下に敷かれているのは青梗菜です。



 
 サラダです。この店では、サラダが人気料理らしいです。サラダがサイドメニューではなく、メニューの中身に取り込まれている感じです。こちらは三種類のほうれん草をメインにしたサラダで、そのほかに壬生菜、金時人参、トマトです。海老の鬼殻と、中央にちらりと見えるのは蝦夷鹿のたたきです。



 
 飲料は撮影しないのがメンソールのポリシーなんですが、珍しいワインだったので、撮影させていただきました。



 
 スープと言うよりは、ジャガイモのすり流しのような感じ。具は坂越の牡蠣。それもごろごろ入ってました。お得感が抜群です。



 
 これがメイン。三元豚のハンバーグ。添えてあるのは野生のクレソンです。ハンバーグからは肉汁が流れ出し、クレソンは歯ごたえ、微かな苦みがフレッシュです。



 
 こちらは玉子(初卵)を使ったデザートです。フランボワーズ・ビネガーを使ったキャラメルが底にあるんですが、確かに、フランボワーズの味と香り、そして酸味があります。




 また行こっと…。


(店  名) BEGIN(ビギン)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区東心斎橋2-5-31 月虎51番館四階
(電  話) 06-6211-1240
(営業時間) 18:00-23:00
(定 休 日) 土日。たまに営業することもあるらしい。
(カ ー ド) 可(VISA)
(予  算) 6,000-8,000円
(席  数) カウンター10、座敷10

アヴォロンテ(フレンチ/谷九)

2014年09月08日 16時56分04秒 | フレンチ
 今回は、招待を受けましたので5人で行ってきました。ちょうどグランド・オープニングから一年目らしく、店の前には花が多数並べられていました。
 
 最初の前菜盛り合わせですが、思わずイタリアンかと思ったりしました。右側の、カンパチのカルパッチョ風は酸味を効かせると同時にオリーブオイルで仕上げてあります。これだけで、思わず白ワインが飲みたくなりました。中央がベーコンのキッシュ。左側が四種類の豆を使った料理です。




 スープは、カボチャの冷製スープです。



 
 メインなんですが、豚肩肉のプロバンス風。ワインが進まんのです。ランチタイムにワインなんか飲むなという向きもあると思いますが、それでも、白一種類、赤に種類を飲んでみたんですけどね…。



 
 デセールは、マスカルポーネとルバーブ。





 やっぱり、ディナータイムに行かんとアカンのかなぁ…、と感じたりしました。しかし、どうして温かい料理がなかったんだろうか?。どういう趣向だったんだろうか?。カメキチ出身だとあとから知ったんですが、肉料理は得意なはずなんだけど…。と、思い悩んだランチタイムでした。
 
 

(店  名) アヴォロンテ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区上本町西5-2-16
(電  話) 06-6191-1133
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-21:30
(定 休 日) 月曜日
(席  数) 20席(テーブル16、カウンター4席)

MAISON4215(フレンチ/西天満)

2014年08月28日 22時42分41秒 | フレンチ
 なにかと話題のアーティスティックなフレンチ『MAISON4215』に行ってきました。
 
 先に書いときますが、この店は、一回行っただけではその真価が分からないような気がします。この店だけではなく、たった一度行ったきりで、すべてを評価すること自体が間違っていると思うんで煤が、その中でも、複数回訪ねてみないと真価が分からない店のような気がします。
 
 逆にその分、一見客には優しくないです。分かりにくい。フレンチだと思って行くと裏切られたと思うかもしれません。懐石料理を食べにいって、蕎麦ではなくてパスタを出された時の感覚です。決してパスタを攻撃しているわけではありませんが…。
 
 今回、予約電話した際に、決まったメニューはない。予算を聞いて料理を構成すると言ったニュアンスで受け取ったので、5,000円くらいを考えていると伝えました。従って、料理内容は5,000円であると考えてもらっていいと思います。
 
 まずは造り盛り合わせです。いわゆる、良くある刺身のツマが見当たりません。メンソール自身も、大根で作ったケンとかって、胃液の分泌を促したりするためのものであって、単なる飾り物ではないとは分かっていても、なんか増量、底上げの感が否めなかったりします。そうした中で、こうした野菜類、あるいはエディブル・フラワーなどをあしらってもらえれば、刺身も楽しめるし、付け合わせも楽しめます。パイナップルが中央にあるのは、鮭の切り身に対して柑橘系の酸味&甘味を合わせてほしいというシェフのメッセージのように感じられたりもします。手前の小皿に入っているのが山葵ですが、とてつもなく辛いです。



 
 続いての魚料理がカンパチのカマ部分です。画像では分からないと思いますが、さらに熱した石が置かれていて、その上にカンパチが乗せられています。丸いものはチーズ。シシトウのようなものは唐辛子の仲間らしいですが、それほど辛くはありません。ここでもエディブル・フラワーが添えられています。

 ちょっと、切り分けるのが面倒くさかったりはするんですが、これは旨かったです。醤油が焦げたような味があって、チーズが乗せられているとなると、某所で食べた魚の煮付けの上にホイップクリームが乗せられたような皿を思い出したんですけど、それとは違って違和感は全くないです。醤油のような、味噌のような、佃煮のような複雑な味わいを、チーズがオドオドしながら、遠慮しながらアクセントになっていると言った味わいです。



 
 鶉です。フレンチとかイタリアンを撮影する時に、それほど構図に困ることはないんですが、今回は困りました。皿の中で立体感が出るというのは、和食の盛りつけでは良くあるんですが、フレンチとかイタリアンとかであれば、真上から撮っていれば、とりあえず絵にはなります。今回は、何枚か構図を変えて撮りました。カメラマンというと怒る人がいるので、フォトグラファとしての血が騒ぎかけた皿でもあります。これまでの前菜、魚料理に合わせたのか、少し軽い目の味付けで合ったように思います。




 パスタです。フレンチでパスタを出すのかという声と、出すにしても順番が違うだろうと言う声が聞こえてきそうなんですが、これはそうではなくて、〆の御飯もの、あるいは饂飩とか蕎麦を想定しているんだと思います。和風パスタなんですが、詳細は不明です。梅&紫蘇の味がしっかりと感じられるのと、ピリ辛感があります。




 デセールです。デセールを見ると、あるいは書かれている文字を見ると、フレンチだったことが分かるわけです。どちらも軽い味わいでした。



 
 

(店  名) MAISON4125
(ジャンル) フレンチ?
(所 在 地) 大阪市北区西天満5-10-12 KWIビル一階
(電  話) 06-6809-4125
(営業時間) 11:30-20:00(ディナータイムは18:00からのようです)
(定 休 日) 日祝、第一&第三土曜日
(席  数) 25席(テーブル5席×4、カウンター5席)
(予  算) 5,000円くらい。

リベルタス(フレンチ/中崎町)

2014年04月12日 13時32分01秒 | フレンチ
 このところ日本酒ばかり飲んでる気がします。ということは、居酒屋とか割烹とかの和食ベースの料理ばかり食べていると言うことでもあるので、今回はフレンチです。メンソールの中華料理は四川料理から始まっていることもあって、四川料理出身のシェフが作るフレンチというのがどのようなものか、興味があったりします。ワインよりは紹興酒が合う料理が出てくるのかなと思ってたんですが、そうではなかったです。
 
 メニューはコースのみ、6,480円の7品コース、8,640円の8品コース、10,800円の10品コースが用意されていますが、メンソールは8,400円のコースを予約しました。消費税率が8%に上がる前なので…。


 一皿目はアミューズのフィナンシェです。


 
 
 二皿目は、アサリを使った前菜です。


 
 
 三皿目なんですが、たぶんテーマは桜なんだと思います。泡(エスプーマ)に隠れて見えませんが、ビーツを伸ばして作った器の中に、桜鯛が置かれています。その上の泡は桜の香りに包まれています。一番下にある黄色いものは、蝦を使ったソースです。


 
 
 続いてが、ブータンノワールです。丸い石が皿になっています。下からクロワッサン、乗せられているのがヤングコーンとブータンノワール。泡は黒ビールのソースです。


 
 
 五皿目ですが、中華料理の経験を生かしたとのことで小籠包です。が、若干大きめなので、レンゲの上の小籠包を載せて、先に汁だけを吸い込んでという食べ方がちょいと難しいです。添えられているのがレンゲよりも小さいスプーンですから、そうした食べ方はできないと言っていいでしょう。ナイフでカットしてしまうと旨みが流れ出てしまうのでなんかも勿体ないと思ってしまいます。実際には、パンとかでぬぐって食べられるので、心配することではないんですが、どうして食べようかを、一瞬ですが考えてしまいます。


 
 
 続いてはフォアグラです。この料理も、中華のテイストが感じれレます。


 
 
 
 コースの中ではかなり印象的な皿だったんですが、おじさんという魚だそうです。スズキの仲間ですかね。これまでの料理で分かるとおり、盛りつけにこだわりがあるようです。


 
 
 
 メインは羊肉です。羊肉独特の味わいがほのかに感じられるんですが、同時に炭火の香りも感じられて、ちょっと炭火の香りが不要なんじゃないかなとは思いました。


 
 
 
 ラストがデセールです。これは旨かったです。


 
 
 料理については、サーブするごとに詳しく説明をしてくれるんですが、さすがに八皿もあると覚えきれません。写真を撮るようになってからは、特に瞬発的に記憶できなくなってしまいました。あとから画像を見れば思い出すだろうという甘えがあるのかもしれません。しかも、高さのある盛りつけだと、下に何が隠れていたのかが思い出せなかったりします。なので今回は、しっかりと紹介し切れていないと思います。
 
 中華のテイストも顔を出すんですが、基本的にはフレンチで、紹興酒を味わいながらというフレンチではありませんでした。メニューにも紹興酒はありませんでしたし…。それほど、バターやクリームをしっかりと効かせたフレンチではなくて、軽い目のフレンチです。メンソールはヘビーなワインが好きなんですが、ミディアムタイプの赤ワインにしましたが、スパークリングで通してしまうのが良いのかもしれません。ボトルワインは4,000円台後半が一番安いものだったんですが、それよりもグラスで提供されているワインの方が美味しかったのはちょいといかんのではないかとか思ったりはしました。
 
 

(店  名) リベルタス
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市北区中崎1-4-21 タカヤマ北ビル一階
(電  話) 06-6364-9900
(定 休 日) 水曜日
(営業時間) 11:30-15:00、18:00-22:00
(席  数) 24席
(カ ー ド) 可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Dinners)
(ウ ェ ブ) http://restaurant-libertas.jp/

ビストロたかおか(南仏系フレンチ/野田)

2014年02月16日 21時31分39秒 | フレンチ
 西淀川区の加島というところで、セミナーに参加したんですが、その日の夕食をどうしようかと考えて、どうせなら東西線の沿線に決めておけば移動が楽で良いと考えたんですが、東西線の沿線と言えば、新福島、北新地、大阪天満宮前、大阪城北詰、京橋だったりするので、行きたい店が多すぎて、逆に困ってしまったりしました。大阪城北詰駅近くにあるグランド・オープニングしたばかりのカレー屋に行くか、海老江駅近くにある洋食系の店に行くかに絞り込んで、口はカレーだったんですけど、最近フレンチとかイタリアンに言ってないことに気がついたので、会えて海老江のビストロを選択しました。
 
 大判のメニューがあって、アラカルトの数も凄いんですが、ここはコース料理をオーダーすることにしました。4種類くらいのコースがあるんですが、主菜はアラカルトの中から選択することが出来ます。メンソールは、羊肉としか肉が気になったので、どちらがお勧めかと聞いてみたんですが、「羊肉は好きな人にはたまりませんねぇ。鹿肉は今が季節ですねぇ」と、当たり障りがないと言えば当たり障りがない。さりとて、こちらの質問は上手くはぐらかしたような答えが返ってきましたので、初志貫徹して、蝦夷鹿肉にしました。

 メンソールが選んだコースは、Aコースで、3,000円で前菜、パン、主菜、コーヒーというもので、主菜は、アラカルトメニューの中から選べます。蝦夷鹿は、確かプラス500だったと思います。
 
 
 まずは、アミューズですが、プティ・シューです。



 
 続いては前菜の盛り合わせです。アラカルトではなくコース料理にしたのは、前菜の盛り合わせが組み込まれているからで、いろいろな前菜を少量ずつ味わってみたかったと言うことがあります。ココットに入っているのはエスカルゴです。それ以外は説明はいらないと思います。



 
 タコのバジル&オリーブオイルとかが出てきているのと、ワインリストに南仏のワインが多かったので、南仏料理の店なんだなと思ったりしました。全然、前知識はなかったので…。(^^;)。



 
 さて、主菜の蝦夷鹿はこんな感じです。凄いボリュームですが、鹿肉好きには嬉しかったりはします。画像からはあまり分かりにくいと思いますが、肉の下にはたっぷりの野菜が置かれています。ソースは、マスタードと、トマトの酸味、ベリー系の甘味が交錯する味です。



 
 前菜の時のオリーブオイルもそうなんですけど、トマトやオリーブオイルを多用するのはプロバンスやラングドック料理の特徴ではあったりします。
 
 こちらはバゲット。



 
 最後は、コーヒーで締め。本当はリモンチェッロも飲んだんですが、基本的にボトルは撮影しない主義なので、画像はありません。



 
 フランスの田舎町にありそうな内装もいい感じです。ワインも、高級ワインでなければ、グラスやからフェで提供してくれたりします。主菜のボリュームはともかくとして、この内容で、3,000円というのは、ちらり微妙かもしれません。メンソールは高いと感じました…。



(店  名) ビストロたかおか
(ジャンル) フレンチ(南フランス系)
(所 在 地) 大阪市福島区大開1-5-29
(電  話) 06-6466-7107
(営業時間) 11:30-14:30、17:30-21:00
(定 休 日) 月曜日
(席  数) テーブル20席
(予  算) 6,300円(ランチ)、12,600円(ディナー)のみ

ポワン(Point)(フレンチ/福島)

2014年01月24日 16時33分53秒 | フレンチ
 なかなか予約が取れないと評判のポワン(Point)ですが、招待を頂きましたので行ってきました。店からのご招待ではありませんので念のため…。
 
 入り口を入るとオープン・キッチンになってるんですが、静寂に包まれていると言ってもいいくらい静かで、ここで料理を作っているとは思えないほどで、スタッフの動きも整然としています。奥に席があるんですが、5組分のスペースしかないので、予約が取りにくいと言うものうなずけます。
 
 シェフの中多さんは、知らない人はいないと思うので紹介しなくてもいいと思うんですが、ビストロ・クレオール(江坂)からラ・クロッシュ(淀屋橋)、タイユヴァンやトゥール・ジェルダンを経てラ・クロッシュ(淀屋橋)のシェフに…。その後はアキュイール(西天満)のオーナーシェフとなり現在に至るという経歴の持ち主です。
 
 さて、メニューは6,300円(ランチ)、12,600円(ディナー)の一本のみです。

 まずは一品目なんですが、ブリティッシュ・ブレックファーストで、スコーンとかがのせられて出てきそうな二段トレーに乗せられています。上段は、ケークサレと生ウニのムース。ケークサレにはパンチェッタが仕込まれていて、ケークサレ本体は軽やかなんですが、パンチェッタの香が素敵です。



 
 下段は、手前の四角いものがフォアグラのレーズン・サンドです。フレンチと言えばフォアグラなんですが、レーズンと合わせることでかなり軽い目の仕上がりになっていて、かつフルーティです。レーズンの方が先に主張してきて、忘れたころにフォアグラが顔を出すという感じ。
 
 奥の黒いものは、コンテのグジュール。グジュールというのはチーズを練り込んだシュー生地菓子です。その右手が生ハムパン。左手の容器にはクレーム・ド・ピナンプールが入っています。ピナンプールは芋ですね。



 
 二品目がズワイガニのロワイヤルですが、ハスの葉の後ろ側に、トリュフが見えています。ロワイヤルというのは、卵とブイヨンを合わせて蒸し上げた料理で、言ってみれば茶碗蒸しなんですが、この和食を思い起こさせる盛りつけは何でしょうかね。
 
 このあとの料理のも共通するんですが、バターやクリームのこってり感のない、軽やかで爽やかな料理が続きます。その上で、盛りつけを含めて、和食的な感性に満たされています。



 
 バターです。右側はゲランの塩。テーブルでドーム型の蓋を外してくれるんですが、薫香が漂ってきます。



 
 パンです。普段はこんなところまで撮影しないんですが…。奥に見えているものはバター・スプーンです。手に馴染むし、使いやすさも抜群です。



 
 続いては、ブリと大根のガトーです。ガトーってお菓子って意味ですよね。ちょっと分かりにくいですが、ブリと大根が層になってます。使われている大根は、層ごとに違う種類の大根を使っているとのことです。
 
 代表的なおばんざいであるブリ&大根のフレンチ・バージョンと言うことなんでしょうが、あしらわれているデコレーションと言い、何とも和食を感じさせるものではあります。左側のソースは、オリーブとアンチョビを合わせたものらしいですが、何も言われなければ小豆の餡に見えたりしてきそうです。ナイフ&フォークではちらり食べにくいところがあるので、この辺は改善してほしいところです。



 
 鱈白子のムニエルと、ゴボウのコンソメです。食器のことを考えなければ、和食の椀物にしか見えません。実際のところメンソールは、どうやって食べようか悩んだりしました。椀物の場合、ダシの味が濁るので、先に汁のみを味わい、後に浮き実を崩し食べる訳なんですが、そうした方が良いのかなとか、考えたりしました。




 続いては、サワラ(和歌山産)のポワレです。右側に乗っているのはブロッコリー、左側にはブロッコリー・ソースの上にさらに牡蠣が乗っています。ブロッコリー・ソースにはひっそりと香菜の香りがしました。ブロッコリーのカリカリ感とブロッコリー・ソースのネットリ感が良いです。



 
 メインのサルセル(小ガモ)のロティです。分かりにくいですが、もも肉と胸肉があります。これまでの流れから、この料理を見た瞬間に焼き鳥を思い出したりしました。




 メンソールはチーズ好きなので、フレンチのコースにチーズが含まれていない場合は別途オーダーしたりするんですが、今回はコースに組み込まれていました。しかもモンドールの一点突破です。



 
 続いてリンゴソーダです。ソーダには見えませんが、口の中に入れるとはじけます。本来だと、ロティの前に持ってくると思うんですが、日本人の場合は、こっちの方が落ち着くのかもしれません。



 
 メレンゲのブランマンジェです。ひとつ前のリンゴソーダまでは、和食のテイストが見え隠れしていたんですが、ブランマンジェからは一気にフレンチの世界に引き戻されるといった感じです。



 
 ミニャルディーズなんですが、苺飴って、屋台のリンゴ飴が連想されたりして、そのあたりを狙ったんでしょうか?。





 良い店ですね。サービスについては、何も言うことはないです。料理についても、スタッフがしっかりと説明してくれますし、質問してもちゃんと答えてくれるので頼もしい限りです。
 
 フレンチにしては和のテイストを感じさせてくれる素材の組合せや盛りつけが特徴的ですし、軽めのあっさりとした味付けになってます。
 
 

(店  名) ポワン(Point)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市福島区福島3-12-20 ツインコート一階
(電  話) 06-6455-5572
(営業時間) 12:00-15:30(火~日)、18:00-23:00(水~日)
(定 休 日) 月曜日
(予  約) 必須
(チャージ) サービス料10%
(予  算) 6,300円(ランチ)、12,600円(ディナー)のみ

ヌーベル(NOUVELLE)(フレンチ/福島)

2013年11月09日 14時07分50秒 | フレンチ
 以前から知ってはいたんですけど、なかなか入店には至らなかったんですが、この前、店の前を通ったときにシェフと目が合ってしまったので、これは神の引き合わせかも…。と思いつつ、初訪問してみました。

 黒板メニューと手書きのメニューがあるんですが、メインの肉類がなかなか充実しています。マダムから、ボリュームは多い目ですと聞かされていたので、前菜&メインの二品で行くことを決めて、ビールを飲みながらまずメインを決めます。
 
 いつのころからかは覚えていないんですが、メニュー構成を決める際に、食べる順番に決めていくと、メインを決めた時点で違和感を感じて、また最初からやり直しという経験を何度か経て、メニュー構成はまずメインを決めて、それを軸に添えて、逆方向で決めていく感じになっています。
 
 肉料理はかなり充実しているので悩んだんですが、鹿肉に決定、ボリュームが多いと聞かされていたので、あとは前菜と言うことで牡蠣をオーダーしました。

 まずは、アミューズです。



 
 続いて前菜の生牡蠣です。釧路産らしいですが、ものすごくクリーミー、ものすごく濃厚です。良くあるザラザラ感がないです。ものすごくスムースです。レモンが添えられていますが、使わなくてもいいです。



 
 グラスワインが白3種類、赤3種類ほどが用意されているんですが、牡蠣に合わせたのはウォッカです。以前、生牡蠣に合わせて白ワインと日本酒を飲み比べてみたんですが、やっぱり日本酒の方が良く合うし、フランス人は生牡蠣やキャビアを食べるときには白ワインではなくウォッカを合わせるという話も聞いていたので、ちょっとやって見ました。
 
 さてメインです。パン粉焼きになっているので、鹿肉の断面が見えなくて残念ですが、鹿肉には見た目よりも淡泊な味わいなので、エメンタールチーズを混ぜたパン粉を使って焼き上げているんだろうと思います。ソースはベリー系のちょいと甘い目です。合わせた赤ワインは、アシュトンケルダー(南アフリカ/カベルネソーヴィニョン)です。スパイシー(ペッパー)で甘味(果実味)のあるワインだったんですが、相性はなかなか良かったです。




 ラストが、チーズの盛り合わせです。





 シェフが一人で調理しているので、他に何組かゲストがいる場合は、オーダーしてから料理が提供されるまでは少し長い目です。一人で訪問するなりして、手持ちぶさたになる人は、酒のアテとしてオリーブとかチーズとかをオーダーして、ちびちびやりながら待ちましょう。
 
 
 個人的には、もう少しワインのラインナップが充実すると嬉しいんだけど、店のキャパシティとしては難しいかな。



(店  名) ヌーベル(NOUVELLE)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市福島区福島5-15-2 グランドビルド永井一階
(電  話) 06-6451-7150
(営業時間) 18:30-25:00(月~土)、入店は23:30まで。
(定 休 日) 日曜日、第三月曜日
(予  約) ベター
(予  算) 6,000円くらい