みどりの野原

野原の便り

3月14日 明日香 公園館~檜前(ひのくま)周辺 四つ葉のクローバー・ニワウルシ・トリモチ・ユキヤナギ・桜救出・ヤマモモ・ナツメ

2024年03月14日 | Weblog

公園館を出発して檜前川沿いを歩く。
何カ所かで今日の案内担当のメンバーさんより説明あり。


川沿いの道で四葉のクローバーを見つけた人があり、私も見つけたい!
探すとあった。1つで十分。欲張ると幸せが逃げていきそう。

この川沿いの狭い道もイノシシの堀跡がひどくて歩きづらい。
明日香のイノシシの増加を感じる。


これは何?  
呼ばれて近くに行くが・・落葉した木立。
落ち葉もわからない。幹だけではわからないなあ。何やろう?
ふと、川のそばを見ると、ニワウルシの幼木があった。
葉痕もよく見えた。そうか。木立はニワウルシだ。やっと決着。

春の草花を見つつ進む。

クロガネモチの所で担当の方の説明を聞いた後、いつも気になっていたことを参加メンバーに尋ねてみた。
それは、クロガネモチやモチノキなどから作るという「鳥もち」の事。
年配者も多いので、作った経験のある人もいるかな?と思って聞いてみた。

結果は、①店で買っていた人、数人。②作っているのを見たことがある人、1人。
ヤドリギで作ったものでヤマガラを捕まえたという人、1人。
トリモチを自分で作っていたという人はいなかった。

ネットでトリモチの作り方を見てみたが、手間もかかるようだ。
今は野鳥を捕まえたり飼ったりするのもダメだそうなので、トリモチづくりも途絶えたのかもしれない。


クレソン(オランダガラシ)
ここならきれいそうだが、水面まで高さがあるので降りて採るのは無理。


ユキヤナギ 満開

檜隈休憩所の周辺でお昼。


植栽された桜の若木にフジの太いツルがぐるぐると巻き付いていた。

メンバーの一人がフジづるの根元を切って、そばにいた数人でツルをはがし、桜の木を救出。
桜の木は息がつまりそうだったろう。喜んでいるはず。

於美阿志神社の前を通る。


空き地にフキノトウが2つ。


ヤマモモ 雄花のつぼみ。


オオイヌノフグリとホトケノザのお花畑


これは何かな?・・見たことがあるなあ。
刺もある。そうか。ナツメだ。


文武天皇檜隈安古岡上陵(ひのくまあこのおかのえのみささぎ)(宮内庁)
「ジョウセンヅカ古墳」ともいうのは知らなかった。

飛鳥歴史公園館に戻って解散となる。

檜隈のあたりは久しぶりに歩いた。
いつも同じようなところを歩きがちなので、案内担当が変わるとコースも変わっていいなと思う。

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3月10日 万葉植物野外講座 ヤドリギ(ほよ)・ミツマタ(さきくさ)・赤裳裾の歌碑 他

2024年03月10日 | Weblog


飛鳥駅前にはバスも何台か止まっていて、。ウォーキングか歴史探索か旗を持った集団もいる。観光地風景

飛鳥駅から西へ。


岩屋山古墳 墳丘の上の桜の木のヤドリギ

ヤドリギは好きな木。
以前に撮った写真で確認すると、2016年では何も見えなかったものが、2019年の12月には小さいながらはっきりと写っている。

万葉集では「ほよ」の名で詠まれている。
大伴家持が越中国丁で催した新年の宴で詠んだ「あしひきの 山の木末のほよ取りて かざしつらくは 千年寿くとぞ」
ヤドリギは生命力の強い木として神聖視されたらしい。


許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ)

君なくはなぞ身装はむ櫛笥なる黄楊(つげ)の小櫛も取らむとも思はず」
見てくれる人がいてこそ美しくいたいと思う気持ち。わかる。

そこにあったのはイヌツゲ。ツゲとは別物で、成長が早く材の質も違う。


途中、遠くに牽牛子塚古墳の真っ白い姿が見えた。


櫛玉命神社 私の好きな狛犬がいる。

飛鳥駅前に戻り、高松塚の方へ。


今日は飛鳥ハーフマラソンが実施されている。


高松塚古墳近く。イノシシの掘り返しが凄い。
夜にはきっと大運動会をしているに違いない。
夜に来て見てみたい・・が、怖い。


遠くに河津桜のピンク。前に見に行った農園か?


立ちて思ひ居てもそ思ふ紅の赤裳裾引き去にし姿を」作者未詳
講師先生が、この万葉歌碑の除幕式の時の思い出を話された。
この歌碑は犬養先生が揮毫された万葉歌碑の全国で104番目の歌碑だとか。
式典に出席されるはずだった犬養先生は、前日の1995年1月17日の
阪神大震災で被災され大変な状況だったのを何とか遅れながらも出席されたのだとか。

そんな中序幕された赤裳裾の歌碑。関わられた先生方には忘れられない思い出だったでしょう。


高松塚そばの休憩所でウグイスの声を聴きながらお昼。 
マンサクが満開だった。


ここにも落葉した木にヤドリギが目立つ。


高松塚古墳

中尾山古墳から芝生広場へ。


ミツマタ(三枝 さきくさ) つぼみ。
柿本人麻呂の歌「春されば まづ三枝の幸くあらば 後にも逢わむ な恋そ我妹」を紹介された。
三枝はミツマタの説の他、ヤマユリの説もあるそうだ。

扇橋から「さ檜隈 檜隈川の 瀬を早み 君が手取らば 言寄せむかも」の歌碑。


途中の畑はネモフィラ・・ではなく畑一面のオオイヌノフグリ。


カラタチのところではユニークな万葉歌(宴席での戯れ歌だとか)を聞く。
からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自」


聖徳中学校の校庭に造られた万葉の小径を見に行く。


創立50周年の記念事業で造られた万葉の小径。
フジ・イチイガシ・タチバナ・コノテガシワ・ユズリハ・アセビ・ツバキなどが植栽され、樹名板や万葉歌が書かれていた。

天武持統陵を回り・・

明日香小学校 初めて入る。


中庭の万葉歌碑
銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも」山上憶良
子どもは何より大事な宝だよ。と子供たちに呼びかける歌碑だ。

上の短歌は、子等を思ふ歌「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ・・」の反歌になるそうだ。

今日もたくさんの万葉歌碑を巡り、万葉植物に因む歌を皆で朗唱して、橘寺で解散となる。

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3月9日 セイヨウカラシナ

2024年03月09日 | Weblog

今頃の季節になるとセイヨウカラシナが気になる。

去年まで採ってたところは少し減少している。
どこへ行こうか?
あの辺なら・・ということで、田原本の方の川や池へ。


この堤防は早くも花盛り。食べるには少し遅い。


・・かと言えば、この川沿いはまだ茎がたっていない。
場所によってずいぶん違う。


今日の収穫。
さっと茹でて、おひたしや、汁物の具や、キムチ和えや炒め物。漬物もいい。
パンにはさんだり・・しばらくは野菜代が節約できます。
この時期だけの楽しみです。

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3月7日 平群へ下見 異形のダイコン セイヨウミザクラ? 

2024年03月07日 | Weblog

(ずいぶん遅れています)

下見に久しぶりの平群へ。
白山神社を通るいつものコース。

駅前のロータリーからゆったりと広い道路を通って生まれ変わった町なみから農道を通って白山神社から尾根道へ。


畑に植えられたいつも気になっていた花。
横の畑にいた人に尋ねたら、サクランボがなるとのこと。
セイヨウミザクラ?


異形のダイコン こんなに複雑なのは初めて見た。
この畑には他にもいくつもあった。
何でこんなことになるの?と調べたら、土・肥料・種など原因があるらしい。
本番にもあれば面白いが、抜かれてしまうだろうなあ。


畑から逃げ出して土手などにも元気に育っていた。
「ピリカラ菜」の名で売っていたのを買ったことがある。
ネットでは「ワサビリーフ ワサビ菜」で出てくる。
繁殖力も強そう。「植えてみようかな」と今日の相棒さん。
畑からだいぶ離れた株の葉を少し摘んで帰った。


イヌガシ 雄花 
以前は花がたくさん咲いていたのに、枝も少なく花数も少ない。
木の根元はずいぶん傷んでいた。
このコースで10年間、定点観察したが、1回目の2008年から数えると16年。
歳取るはずだなあと我が身を思う。


尾根道では遠くにアオモジが見える。
つぼみの付いた雄の枝を活け花にする。
出荷した残りの枝が山に捨てられていた。


2mを超すオオオナモミの林になった元花卉畑。


・・かと思うと、山を造成して畑を作っているところもあり、??って思ってしまう。

道路沿いや野道、尾根などで、野草や木など観察するものはたくさんある。
観察会当日、桜が咲いていれば最高だけどなあ。

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3月4日 クビアカツヤカミキリ・雨上がりのウォーキング タマゴケ・ヒイロタケ・ヤマアイ・キウイ冬芽・ムクゲ種子 

2024年03月04日 | Weblog

雨が上がりの今日は久しぶりに山手へウォーキング。
寒い。

最寄り駅で、ふと桜の根元を見ると、あれっ?


これはクビアカツヤカミキリのフラスが目立つ。
帰ってから市の農政課へ連絡して確認してもらった。

クビアカツヤカミキリは最近問題になっているカミキリムシ科の昆虫。
サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し枯死させる外来生物で、繁殖力が高く、特定外来生物に指定されている。
放っておくと大量に増えてしまう。
大阪などではひどい状態も見ているが、私はまだ成虫を見たことがない。
近辺では被害木もまだ見ないなあと思っていたが、いよいよやってきたか・・

雨上がりのウォーキング


イタドリの枯れた茎。中が空洞なので軽くてよい杖になる。
まさに虎杖。


湿った林道の朽木に鮮やかなヒイロタケ


タマゴケの丸い玉(朔)が可愛い。


ヤマアイ 雄花
雌花はまだ見かけなかった。


このカキノキは以前に雄花を見ている。
カキのヘタも見えないので、実はならなかったよう。これは雄の木か?
(他の場所で、雄花を確認した木も後日見てみると実がなっているものもある。
雄花も雌花?両性花?も付けていたのだろう)


キウイの冬芽 
盛り上がった葉痕の中に隠れて、先端だけ見えているのが冬芽(半隠芽)


ムクゲの枯れた実の中に、縁に毛の付いた種子が残っていた。


帰り道で見たスミレ ヒメスミレ?

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3月3日 今日は楽しいひな祭り ひな飾りいろいろ

2024年03月03日 | Weblog

毎年、自分のために雛飾りを出す。
立派な段飾りはないが、陶器びな・布びな・折り紙びな・貝びな・ガラスの見立てびな・大内人形・・いろいろある。


当時大枚(1万円)をはたいて?買った陶器びな 
それぞれ幅10㎝ぐらいある。
屏風や雪洞や桜・橘も買い揃えた。ひし餅だけ自作の紙粘土。


友達作の布びな・梅の小枝
ガラス玉を桜橘に見立て。紙粘土のひし餅。
左の手毬はいただき物。右は布で作った小物(自作)


友達からいただいた折り紙びなの小色紙


貝びな(自作)屏風も菓子箱を利用


ガラスの見立て雛 
もともとおひな様ではなかったが、2つ並べるとおひな様に。
失敗作のガラス玉を桜と橘にこれも見立て。


布びな・折り紙びな(自作)など細かいおひな様たち。
丸いのは旅行の土産の大内人形。
他お手玉など飾り物。


上の写真ではよく見えない棚の右上の縮緬びな いただき物。
10㎝ほどですが、風情がある。


手づくりキッㇳで自作のミニ縮緬着物。

ひな飾りは2月初めから飾って、毎日眺めている。

夜は、ちらしずしとハマグリのおつゆ。
嫁に行き遅れるものもいないので、もうしばらく飾っておきます。

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3月2日 長居公園(ジャカランダ果実・種子) 植物園(オキナワウラジロガシ・アカガシ・スギ花粉・クリスマスローズ・ホトケノザ・・)

2024年03月02日 | Weblog

3月というのに真冬並みとの天気予報。
着込んで出かける。

長居公園

ジャカランダ 枝先にたくさんの実をつけている。


果実は硬くてちっとやそっとでは割れないが、少し裂けめのある果実が落ちていたのでこじ開けた。


中には周囲に薄い翼のある種子が重なって入っていた。


イスノキ 幹もあまり特徴がない。


虫こぶが付くのが特徴と言われるように葉も特徴がない。
蕾ぐらい見れるかと思っていたが、花芽は全く動きなし。


早咲きのサクラが咲き出した。
ソメイヨシノはまだつぼみが固い。


カンヒザクラ 咲き始め。

植物園


武田薬品京都薬用植物園で咲いたものを標本にしたもの。
博物館内で展示されている。
本物の花を見たい。臭いにおいを嗅いでみたい。


オキナワウラジロガシ
早くも若葉が出ていた。近くのブナ科はまだ冬芽。
近年植栽されたものらしい。
大阪の気候に耐えてどんぐりがなるぐらいの大木に育つかなあ?
奄美大島で見た板根の大木を思い出す。


アカガシ 今年の秋に実るはずのどんぐりの赤ちゃん。
がんばって大きくなって!


植え込みの中に芽生えたクスノキの実生苗。
三行脈でない葉もある。


ミチタネツケバナ 
生えている場所・実が鋭角に付くこと・花時に根生葉が枯れていることなどで見分けていたが「葉柄の基部に毛が散生する」という見分け方を教えてもらった。
上の写真で見えたが、縮小写真にするとわかりにくい。


早くから咲いているホトケノザ 
開放花と閉鎖花がある。矢印の白っぽいのが閉鎖花
開放花(普通に咲いている花)では他花の花粉で受粉し、虫がいなくても種子を作れる。


ホトケノザの種子 
白いのはエライオソーム(アリの好む餌となる)果実を遠くへはこんでもらう。


クリスマスローズが満開。クリスマス頃に咲くのはこれと別種。

花弁のように見えるのはガク片。
その内側に取巻く丸まったような黄緑のものは花弁が変化した蜜腺だという。
切り開いてみたら確かに蜜が光っていた。


スギの花粉は今がピーク。すごい花粉量。
花粉症の人にはつらい季節。

 
シャクヤク(草本 宿根草)         ボタン園(木本)
違いがよく分かる。

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