みどりの野原

野原の便り

11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー③ マングローブ 銭湯 

2017年11月24日 | Weblog
次はマングローブ林へ。

「黒潮の森マングローブパーク」ではカヌーでは見ることができるが歩いてはいけないと言われる。

時間的なこともあるが(今4:40)、今回はカヌーは予定していない。

対馬へ行った時、無人島までカヌーで行った。その時もちょっと腕を痛めたらしい。
それが影響しているのかどうか・・今も腱鞘炎っぽいという。

近くのマングローブ茶屋から歩けるらしいと聞く。
マングローブ茶屋はもうしまっていたが、階段を下る。

 
     階段を下る。下る。下る・・ずいぶん下って・・


ようやくマングローブ遊歩道に出た。
でもヒルギは手の届かないところにあり見にくいなあと思っていたら、橋があり、すぐ近くで見ることができた。

 
 オヒルギ ガクが赤く「アカバナヒルギ」ともいわれる。  果実の中で種子が発芽しているものもあった。
まだ小さいもの。

 
    メヒルギ ガクは細長い。         板根を形成する。

時間が遅いので引き返し、マングローブ茶屋に戻る。


細長い果実がたくさんぶら下がっていた。ゴールデンシャワーだ。咲いていたらきれいだっただろうな。
棒のような古い果実が根元にいっぱい落ちていた。


車から下を見たら、マングローブ林が広がっていた。日が暮れてきた。

ホテルに戻り、街にでる。
先に銭湯をチェック。「何時までですか?」と尋ねると、客がいなくなったら閉めるという。
じゃあ先に風呂に入ろう。 
娘は銭湯巡りも好きで、なくなりつつある昔からの銭湯を応援するために旅先ではたいてい地元の銭湯に入る。

銭湯「嶽乃湯」
 
客は私たちだけ。 下駄箱や棚は昔懐かしい木製 常連さんの持ち物が置いてある。

中の水栓の具合がよくなくて浴槽から湯を汲んで洗う。
私たちが出るころ、番台にいたおばあさんが入ってこられた。いよいよおしまいの時間らしい。

そして夕ご飯を食べに居酒屋に入る。

 
   豚耳炙り        豚煮 刺身やアオサの天ぷらなど島料理と黒糖焼酎で・・
昨日少し飲みすぎたので今日はほどほどに。


帰りにスーパーで「みき」を買って、ホテルで飲んだ。 ハブ酒も売っていた。

「みき」は奄美大島で作られる伝統的飲み物である。
うるち米を主原料に、千切りや摺り下ろした生のサツマイモ、砂糖が原料。奄美大島のものは発酵食品らしい。
どろっとした甘酒のような食感。

濃い一日が終わった。            奄美大島3泊4日 3日目ー①へ続く。
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11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー② 町中のサガリバナ モダマ自生地へ。

2017年11月24日 | Weblog
金作原ツアーが終わり、市内に戻る。街路樹にもビロウやカナリーヤシなどヤシ類が見られる。


建物の壁に「日本復帰の歌」が掲げてある建物があった。気になって、車から写真を撮った。

奄美大島は1946年(S21)までは琉球王国の支配下にあり、戦後1946(S21)米軍政下に入る。
そして1953年(S28)に日本復帰した。
先ほどのガイドさんの説明によると、米軍政下ではお金は「軍票」という紙幣のようなものを通貨の代用としたという。沖縄と共に過酷な時代を過ごしてきた奄美大島の人たちである。

忘れ物に気付き、いくつものトンネルを戻ったり・・トンネルの多いところだ。

途中で、サガリバナらしい植栽に気付いたので帰り道に行ってみる。
町中の建物の横にあったのは確かにサガリバナだった。

以前にマングローブを見にカヌーで行ったときの、水に浮かんで流れてくるサガリバナの優雅な光景を思い出した。
夜に咲くので咲き終わった花が流れてきたもの。他でもサガリバナは見たことがあるが、水辺であった。
なぜこんな町中に植えられているのだろう。̪しかも立派に生育しているようだ。

 
 
花はほとんど咲き終わっていたが、残花も少しあり、何より見たことがなかった果実があり、ラッキーな発見だった。
いつまで見てんの? 娘に言われて我に返った。

お腹すいた~。もう1時半になっていた。


13:40 やっとお昼ご飯にありついた。探して行ったらレストランはホテルの中だった。

午後の予定は「モダマ自生地」


ちょっと行き過ぎて戻ったりしたが、看板を見つけて山道へ。    

 
途中クロウサギ飛び出し注意や減速を促す看板があった。 アマミノクロウサギ見たいなあ。


「モダマ自生地」の石積があった。あちこちに巻き付いているつるが見える。
モダマは熱帯・亜熱帯の海岸近くの常緑樹林で生育する大型のモクセイつる植物。
モダマに種類があることは最近知った。 ここは「モダマ」の自生地

 
 上を見上げると・・あった! 長い鞘が高いところにぶら下がっていた。鞘はまだ緑色だ。
もう11月も下旬 てっきり鞘は茶色になって、もしかしたら弾けているんではないかと思っていたので意外だった。

そして谷の方へ降りていくと・・細いつる太いつるが絡み合った別世界。

 
      細いつるぐるぐる・・   つるがひれ状になっているものも。

 
何本ものつるが合わさったような巨大なつる。わあああ~!すごい!これ以外に言葉がでない。 
でも、不思議と豆は付いていない。葉も付いてない。なんでかなあ。
実はやっぱり日当たりの良い枝先にできるのかなあ。 右)ひとつだけ手が届くところにあった短い豆。

 
つるをくぐって先に進むと、谷があり、モダマのつるの向こうに滝があった。

道路に戻る。
それにしてもモダマの葉ってどれだろう。 他の木とまじりあっているのでどれがモダマの葉やら・・


   これがモダマの葉かな?

モダマの鞘は思ったよりも厚みがない。家にあるヒメモダマの鞘は薄いが、前に外国で見た鞘はもっと厚みがあった。中の豆の厚みも見たいところだ。

もだまを堪能して山を下る。まだ興奮冷めやらず・・・ 
 
私が持っているモダマの仲間
 
みやげにいただいたり、買ったりしたモダマ(外国産)・ヒメモダマ・わからないものもある。
     右)20年以上前に娘が西表島から持ち帰ったヒメモダマ(コウシュンモダマ)の鞘
左の手前はヒメモダマの鞘をひとつ割ってみたもの。

                             奄美大島3泊4日 2日目ー③へ続く。      
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11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー① 金作原原生林  ルリカケス オキナワウラジロガシ ヒカゲヘゴ

2017年11月24日 | Weblog
奄美大島2日目

朝食を食べるところを探しがてら町を散歩

 
建築物が好きな娘が見つけたキリスト教会 奄美大島に宣教師が来たのは明治24年らしい。
  建物は空襲で消失建て替わっている。 右)初代フェリエ神父の銅像があった。
開いていた建物の中に入ると、シンプルながら窓からの光を効果的に取り入れて美しい。 
奄美大島にはカトリック信者が多く、カトリック教会もたくさんある。。

モーニングを食べて、今日の予定、金作原ツアーの集合場所へ。

私たち親子の他、若いカップルが2組あり、6人でのツアーとなった。
h16年5月、親子3人で来た時もツアーに参加したが、季節の違いを見たかったので今回もツアーに申し込んだ。
ワゴン車で出発。途中もいろいろ説明してくださる。


昨日からずっと気になっていた山の枯れ木はやはり松枯れとのこと。
「若い木もあるので大丈夫。絶滅はしません」と言われた。海岸沿いなどに若木が見られた。
ここにはナラ枯れはない。


奄美大島の山は常緑広葉樹がほとんどを占める。ブロッコリーのようなもこもこした緑色の山が続く。
島の80%が森で、その6割がシイだという。見慣れたコナラなどの紅葉の山とは違う風景。 

民家の庭には自家用に島バナナやパパイヤやドラゴンフルーツが植えられている。


道端に生えていたのは「イトバショウ」と言われた。苞はさっき見たバナナとおなじような赤紫色 
見た目ではバナナかイトバショウかわからない。

バナナは苞が赤紫。バショウの苞は黄色と覚えていたが、イトバショウは今の種なしバナナの原種的なもののようだ。イトバショウには「種」がある。前に一度見たことがある。
イトバショウは葉鞘の繊維で芭蕉布を織り、衣料などに利用する。

道路脇には自生らしいバナナ。自生バナナの実は誰でも取ってもいいのかな?
残念ながら今はフルーツの時期ではない。ドラゴンフルーツももう終わりなのだという。

サトウキビ畑もあった。1.2月に収穫した後、ほおっておくと株元から伸びてくる。
それを次の年収穫する。伸び方が悪くなれば、植え替えるという。
「手間のかからない作物」といわれたが・・

出発から1時間 途中で地道になり「金作原原生林」に到着。


ゲートがあった。今はだれでも入れないことはないが、植物などの保存のためガイド付きでないと入れないようにする計画もあるらしい。


 大好きなアオノクマタケラン 赤い実が美しい。

 
クワズイモがそこここにある。芋は食用にはならないが観葉植物にはされている。 
       花の跡があった。サトイモの花に似ている。

 

 大型のシダ「ヒカゲヘゴ」 空に広がる涼やかな葉 おもしろい葉痕の模様  
ヘゴはヒカゲヘゴほど大きくはならないらしい。その他の違いを近くで目で確認したかった。

娘の好きなリュウビンタイやヒリュウシダなど大きいシダは亜熱帯らしい風景を醸し出している。

動物横断注意の看板にはケナガネズミ イボイモリ アマミヤマシギ イシカワガエル アマミノクロウサギ キノボリトカゲ の写真があった。
かつて大陸と続いていたところから離れて島を形成する中で、種の分化が起こったり固有種ができた。


シリケンイモリの子供 山裾の流れの中にいた。

アマミノクロウサギは奄美大島。徳之島に生息する原始的な形態を残すウサギで、特別天然記念物に指定されている。
1939年にハブを退治するために30頭のマングースが導入されたが、昼に活動するマングースは夜行性のハブの減少には役に立たず、アマミノクロウサギの幼獣やアマミヤマシギを捕食し、それらは激減。マングースは増えた。
最近の研究で沖縄奄美大島にいるのはフイリマングースと判明したそうだ。

 
車が2台通った。マングース探索犬を乗せているのだという。マングースの匂いや糞の匂いを嗅ぎ分けるそうだ。         右)途中で「筒わな」というマングース捕獲用のわながあった。

増えすぎたマングースを捕獲してアマミノクロウサギなどを守る活動はだいぶ成果があがっているらしい。
2000年には10000頭いたマングースは2016年には50頭以下になったとか(数字の聞き間違いご容赦)
最近はノネコによるアマミノクロウサギの被害が増えて問題になっているという。

 
ガイドさんが指さすところを見ると、ルリカケスがいた。すぐ目の前だ。うわあきれい! 鮮明ではないが写真も撮れた。ルリカケスは奄美大島と加計呂麻諸島だけに生息する珍しい鳥。留鳥だとか。
       ガイドさんは野鳥の会の人で、ルリカケスの翅を見せてくださった。

オキナワウラジロガシのあるところへ。坂を下る。


樹齢150年以上と推定されるオキナワウラジロガシ。奄美大島でも最大級の大木で高さは22mもあるらしい。
根元は大きい板根になっている。すごいなと思う反面、むき出しの根がちょっと痛々しく見えた。

前に友達にもらったオキナワウラジロガシのどんぐりをペンダントにして今も使っているが、ひとつぐらいどんぐりが落ちてないか・・とちょっときょろきょろしてみるが、殻斗さえない。今年は実付きが悪かったのかしら。


戻り道、実の付いた枝が落ちていた。イジュだった。

花のない時期だったが、ハドノキ ボチョウジ(果実) シマミサオ など、初めて聞いた名、カゴメラン カクチョウラン ショウベンノキ シマサルナシ ルリミノキ(まだ実は緑色だった) その他、アマミ・・ シマ・・ リュウキュウ・・ などの付いた植物があった。

2回目の金作原。季節が違ってまた別の顔を見せてくれた。    奄美大島3泊4日 2日目ー②に続く。
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