みどりの野原

野原の便り

7月28日 クモの世界

2012年07月28日 | Weblog
クモ・・野外でも時々見る。色形・巣もいろんな形がある。
なじみのあるのもいるし、時々は新顔のにも出会う。
昔は台所の土間の天井にも大きいのがいたなあ。
今も掃除を怠けていると部屋の隅に細かい網が・・

近くにいるのに特に関心を持たないでいる。
今日はそんなクモについての話しを聞いた。

私は特別「嫌い」というのではないが、一般に嫌われている生物らしい。

日本人の「クモ嫌い」「クモ好き」は歴史的に形成された文化である。という。
古事記や日本書紀に「土蜘蛛」退治の話が出てくるそうだ。 
そういえば大和葛城山の麓、一言主神社には「土蜘蛛塚」というのがあるなあ。

古代の「土蜘蛛」というのは天皇に反抗する豪族のことだったらしい。

悪者を「蜘蛛」ということ自体クモは嫌われていたのか?

反対に「ささがに文化」という、クモをいとしい人が来てくれそうな「良い兆し」として詠まれた歌があったり、恋占いに使われたり・・もあるらしい。 

中国でも「下がりグモ」は吉兆とする文化もあるとか。「クモが育てた生命の樹から人間や生き物が生まれた」と言われる国があるとは驚き。

クモの糸は縦糸・横糸ぐらいしか知らなかったが枠糸・縦糸・横糸の粘着物質・糸と糸をを留める粘着性繊維の4種類の糸を使い分けている。コガネグモ科のクモは6種類の腺からそれらの糸を分けて出すのだとか。

クモの網(巣)にもいろんな形がある。スプレーをかけてからめ取った網の写真は見たことがあるが、まさに芸術品だ。

強い農薬の多用でクモが減ると害虫の大発生が起こることもあるという。クモも生物ピラミッドの一員だ。

種類や固体数が多く、生態系の変化に敏感なクモは環境指標生物として、自然の豊かさを測るのにも適しているととのことだった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7月27日 ハチの世界展 & ... | トップ | 7月29日 ベランダ きれいに... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事