カラマツを見に行ったついでに、福住あたりをまわる。
桜井市・奈良市・天理市・・と広範囲に回り、運動した気分はしたが、車の移動で、歩数は7400歩・・
カラマツ球果 だいぶ大きくなった。まだ少し小さめのものもある。
都祁に向かう途中、石碑があり下車。
左に「元郷社泊瀬明神状宮 式内」細長い灯籠
その右に「曽我尾池之跡」の大きい石碑 池の跡か~。
大きい字の左に彫られた細かい字の判読を試みる。字は見えにくい。
「上古泊瀬河の水源として此の溜池お築造す」「中世池廃して・・藺繁茂し藺生庄と稱す」
そうか。この石碑の後ろの田んぼは溜め池の跡なのか。
池を廃して後、イグサが繁茂したところから、このあたりを藺生と言うようになった。(奈良市)
石碑は昭和51年に建ったもの。
道の反対側には「嫁取橋」と書かれた石柱があった。
曽我尾池から流れ出た水路に架かっていた橋なのかなあ。
謂れがありそうだが不明。
三陵墓・西古墳(奈良市)でお弁当を食べる。
車道沿いの石仏 このあたりには石笠付きの石仏が多いそうだ。
小橋を渡り「下之坊の大杉」を見に行く。 山の方へ登っていくと間もなく大杉が見えてきた。
「
「下之坊の大杉」は「婆羅門杉」とも言われ、幹周6.8m樹高48mの杉と幹周5m樹高43mの杉の2本
どちらも樹齢約800年 奈良県の天然記念物に指定されている。
右)境内から撮影。太い枝が立ち上がっている様は見ごたえあり。
下之坊 簡素なお堂があるのみ。 階段の下の石垣のお不動さま どういった謂れがあるのかわからない。
説明板によると『普光山永照寺は長谷寺の末寺で、天平11年(739)聖武天皇の勅願により、良弁僧正の創建と言われる。
中世までは上之坊・中之坊・下之坊を始め、湯屋坊など六坊があったが、戦や大火で焼け、今は下之坊1宇を残すのみである』
『本尊11面観音菩薩は藤原末期の優美な姿を残す』
ここから少し下って、七曲り峠への道を登る。
右)植林地は以前は棚田だったような痕跡あり。
もう少し歩くかと思えば、ほどなく「七曲り峠」に着く。あまりに近くちょっと拍子抜け。
右)峠は、ここ福住地方と奈良の平坦部を結ぶ峠の1つの古道。
村人が薪や炭を荷車に積んで国中(奈良平坦部)へ売りに行ったり、行商人が往来、上級学校への通学路にもなっていたとか。戦国時代には敵が攻め込んできた道でもあった。
右)奈良盆地側へ道は続く。ちょっと覗いてみたが草が繁りぬかるんでいた。(向こうへは降りない)
荒れ果てていた古道を整備されたとのことだが、つづら折れの細い、勾配のきつい道らしい。
右)峠の右側に大きい石屋根のついたお地蔵様。「受取り地蔵」。
鎌倉時代の建長5年(1253)。 野にある石仏では最古のものだそうだ。
「受取り地蔵」の名の由来は、峠を越えてきた荷物を受け渡しするからかな?と思ったが、違うらしい。
調べたネット記事では『地蔵の手前にある(写真に撮っていない)2つの石にお棺を置き、葬儀が営まれ、後ろの広場で法要して土葬していた』とのこと。
そういえば峠の左側に墓地があり、受取地蔵の右手には6地蔵?7体の地蔵が並んでいたなあ。
あら~。お棺を乗せた石とは知らないでその石に腰かけてお茶を飲んだわ~。
登ってきてホッとするようないい按配の石だったが・・私と同じことをした人、多いのではないかしら。
下におりて・・
泥掛け地蔵 2体のお地蔵様
氷室神社へ
氷室神社への分岐にあった「十王仏」 これも石笠石仏
1.2.3.・・あれっ11ある。と思ったが、上段の中央は阿弥陀如来だそうだ。
十王というのは、亡者の審判を行う十人の王のこと。
亡くなると、初七日・二七日・・・百箇日・一周年・三周年・と十王を順番に廻り、娑婆での罪の裁断を受け、これによって来世の生所が定まるのだとか。(十王説)閻魔さまも十王の一人だそうです。
氷室神社 全国最初の氷室神社 (天理市福住)
夏に氷のなかった時代、厳寒期に氷を山中の氷室に保存して、夏に切り出して献氷した。
氷室神社 氷の神様を祀る。拝殿と左の方に2摂社がある。
祭神は7神 名前を聞いたことがあるのはその内2神のみ。大鷦鷯命・大己貴命
ちょうど今年5月に20年に1度の式年造工が行われたばかり。
右)本殿と2摂社の檜皮も葺き替えられたばかり。
他に修理や神具の新調も行われたとのこと。檜皮を取ったヒノキもあった。
仁徳天皇のころから献上された「福住の氷」1600年前から今も献氷祭は行われているそうだ。
2015.7.20 氷室跡を見学したことがある。 ここ参照
見た昆虫や草花や生き物
ホタルブクロ 山裾にあちこちあった。 ウツボグサ
ヤマユリ つぼみは多いが開花はまだ先 ツルアリドオシ
トノサマガエル アマガエル 極小のがあちこちに。
トノサマガエルでもなし、ツチガエル?ダルマガエル?と思ったのですが・・二ホンアマガエルとのことです。
こんなイボイボで、まだら模様で・・アマガエルとはわからなかった~。
鼻先が尖らずに、ブタ鼻が特徴だそうです。色や模様だけでは調べづらいです。
ラミーカミキリ カラムシをなどイラクサ科の他、アオイ科の茎や葉を食べるらしい。
タチアオイに群がっていた。 右)ヤマトシリアゲ
クロヒカゲ
ウォーキングにはならなかったが、いろい珍しいものを見れた。