みどりの野原

野原の便り

5月27日ー2 ヒメボタル

2008年05月27日 | Weblog
日曜日、観察の後、友達に連れて行ってもらうことになっていた
ヒメボタル。
雨模様だったこともあって、観察会を欠席してしまったのだが・・

[どうしてもヒメボタルが見たい!」友達に無理を言って、夕方
から行ってきた。

7時待ち合わせて、千里丘から友達の車に乗せてもらった。
私のリュック姿を見て「言っとくけど、町の中やで」

ヒメボタルはゲンジボタルやヘイケボタルと違って、幼虫は林の
中に住む、陸棲のホタルで、陸にいる巻貝を食べることぐらいし
か知らない。
見るのは初めてだ。楽しみ。

車を止めて、友達の友達と3人で、まだ明るい散策路を1周。

周りは高層マンションだらけ。でも1歩横に入るともう山の中の
雰囲気。

右手はグラウンドの高いコンクリート擁壁。

遊歩道をはさんで池から流れ出た草の生えた狭い小川があって、
その向こうは木や竹が繁っている。
その上は車道になってその向こうは住宅地。場所によってはヘ
ッドライトが少し見えるところもある。

グランドが切れるとマンションがすぐちかくにある。
そんな都会の真ん中に残された自然の一角だ。
開発される前はこんな丘陵地が広がっていだったんだろうな。

途中に公園事務所・ヒメボタル調査実行委員会の立札があった。
繁殖期の5月1日~6月末まで、一部街灯を消す協力をしてもらっ
ていること。「5日26日 469匹確認」とある。すごーい。

でも集まっておられた守る会らしい人に聞くと「今日はちょっと
天気が良すぎるなあ」とのこと。

え~っ。見られるかな?心配になる。
生き物のことで、期待して来てもあて外れのことがあるのは経験
済みだ。
でもせっかく遠くから来たんだから、見たいな~。
    

8時ごろぼちぼち人も出てきた。近くの人が多いようで、観光地
のような人出はない。

あっ。光った。初めて見たヒメボタルの光の印象は、小さいけど
強い光だなと感じた。
光の間隔が早い。1秒間に2回ぐらいだそうだ。
ピッピッと鋭い感じ。

8時半を過ぎるとだんだん光の数が増え、強さも増してきた。
9時過ぎがピークみたい。
森の中で光が移動している。左から右までいったい何匹見えてい
るのか? 数えるのもむつかしい。

川を超えて近くに飛んで来たのそっと捕まえてみた。


    ごめんね。1匹だけ・・

手にとったヒメホタルを見てみた。
形はゲンジやヘイケより小型で細い感じ。
光は近くで見るとオレンジがかって見えた。
こんなか弱そうな光があんな遠くから強く届くのが不思議だ。

飛んでいるのはオスで、メスはハネが退化して飛べないとのこと。
草むらにいてオスに光の合図をおくる。

ゲンジやヘイケに比べて生息地も限られているようで、私たちが
こうやって町のすぐ近くで見れるのも、生息環境を守ったり、調査
活動などの地道な活動のお陰だと思う。

たくさん見れて、「遠くから来た甲斐ががあった」「連れてきた甲
斐があった」と友達と言い合った。

今日の調査でどれだけの数が記録されたのか気になるところ。
「明日看板を見に来て、教えて~」とわがまま放題を言っている。

(友達から報告が来ました。418匹だったそうです)
帰ったら11時半になっていた。
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5月27日-1 K大 インスト講座③ ・ ヒメボタル(次ページ)

2008年05月27日 | Weblog
「どんぐりの花はありますか?」
受講生からの質問を受け、今しか見られないシイの花を観察する。

虫眼鏡で雌花・雄花を見たり、においをかいだり五感を使ってする
観察に、どんなふうに感じるか?という「プラス1の感性が大事」
と、K講師のお話。

雌花の元は小さく膨らんで、どんぐりの元ができている。
ルーペを覗いていた学生が、雄花の花穂の下部についた雌花を見つ
けた。(ふつうは雌雄別の花穂)



この前、マツの雄花の中に雌花が付いていたのを見たところだった
ので、ちょっとその話をしたが、そんなことを見つけた学生さんは
素晴らしいと思った。
よく観察するというのは面白いことも発見できる。

「パターンを探す」ショートプログラムでは、2人1組になってゲーム
をした。
コミニュケーションがとれるようにと、後期に実習に向けてだんだん
にグループ化して行けるようにとの講師の考えがある。

みんな子供にかえって、自然の中に自分が選んだ形を探す。
中には木に登ってパターンを探している学生もいて、楽しそうだった。
実際小学生相手の時は気をつけねばならないが。

講座が始まる前に、ハナミズキに「オオミズアオ」が止まっていた。
虫が好きそうな学生さんに、「朝、オオミズアオを見たよ」というと、
「あっそうですか。見たかったなあ」
講座が終わりがけに、K講師がハマナスにオトシブミを見つけた。

まだ緑の「巻物」の上にはオトシブミの成虫がいた。
成虫は写真を撮ろうとしたら、ころりと下に落ちてしまった。

「ヒメコブオトシブミや」とさっきの学生さん。


 
   オオミズアオ(逆光)
白っぽい薄い水色がとてもきれいだった。


       オトシブミの巻物 
きっちりと巻いてあるのに感心する。

後で「虫詳しいね」と言ったら、大阪で休みの日にボランティアをし
ているという。
そんな頼もしい学生さんもいる。

積極的な要望も出てきて、みんな前向きに受講されている。


ハンカチノキの実も少し大きくなってきた。
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