みどりの野原

野原の便り

7月2日 奥明日香 上~冬野 ヤマアジサイ

2007年07月02日 | Weblog
金亀バス(コミュニティバス100円)で上(かむら)まで行き、そこから山道を登
って、尾曾の威徳院~畑~良助法親王墓~冬野~竜在峠のだいぶ手前で引き返す
コースを里山の人たちと歩く。

降水確率80%の予報が外れて、全く降らなかったのは助かった。

上(かむら)からは古道を上る。
途中、キレイニ草が刈ってあって「アレーッ。この辺に○○があったのに・・・」
というところもあったが、
畑への古道、冬野から竜在峠への稜線の道は、草に覆われているところもあった。

この道は、本居宣長も通ったといわれ、松尾芭蕉も吉野へ花見に行くのに供を連れ
て通った昔の街道である。
「雲雀より 空にやすらふ 峠かな」という句を残している。

昔は、父も明日香から吉野の親戚へ行くのに、山越えをしたと聞いているので、こ
の山道を通っていたにちがいない。

とにかく、今はたまにハイカーが通るぐらいで、あまり利用されなくなり、冬野集
落も、今は2軒?が住んでおられるのみ。あとは空き家となっている。
それでも時々家や畑の管理に帰っておられるらしく、家の周りの木も剪定され、草
もきれいに刈ってあった。


     草の道


明日香でもこのあたりまで来ると、自然度はかなり高い。

マタタビ(白い葉・花・実)
キツリフネ(花・実)も多数あり    ムラサキニガナ
白いホタルブクロ(見ごろ)多数あり  サワギク(残花・綿毛)
トチバニンジン(実が色づき始め)   ハナイカダ(実)何箇所かで見られた。
オカトラノオ(1箇所群生)       タケニグサ(ツボミ・花)
白い穂のショウマはアカショウマと教えてもらった。

今日の目的のヤマアジサイは見ごろで涼しげに山を彩っていた。
イワガラミも幹に絡み付いて高いところまで花が咲いていてみごとだった。

ウバユリはまだつぼみ。花穂が上向きにつくヤマゴボウはこれからだんだん色づく
だろう。
地味なものではハエドクソウの花もあちこちで見られた。

     
      ヤマゴボウ             キツリフネ



     
       ホタルブクロ           テンナンショウの仲間  

     
ヤマアジサイとカタツムリの仲間        ヤマアジサイ
(ヤマタカマイマイ?ウスカワマイマイ? )    


帰り、良助法親王墓から車で帰る人たちと別れ、私と妹はまた元の「上」まで歩い
た。

良助法親王墓の裏手で、妹が山の中に立派なツチアケビを見つけた。
長いのは茎の高さ60センチぐらいあるみごとなもので。6本ぐらいあった。



畑の古道は、行くときはゆっくり歩きで気にならなかった坂が、くだりはかな
りの急坂だ。

行きしなに気が付かなかった、キブシの実・ウリノキの実・マタタビの実も見れた。普通の実と虫こぶになった実、両方が見られた。

歩いた甲斐があった。




コメント
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