石破首相 不記載認める
日曜版スクープの派閥「裏金」疑惑
「事務的ミス」
「しんぶん赤旗」日曜版が特報した石破茂首相の派閥「水月会」(9月に解散)によるパーティー収入の政治資金収支報告書不記載疑惑で7日、石破首相は「確認漏れ」があったとして不記載を認めました。日曜版は同会が2021年までの6年間で、計140万円のパーティー収入を収支報告書に記載していなかったと報道していました。石破氏は修正の手続きをとったとしています。
石破氏は同派のパーティーの収支について、「出も入りもきちんと載せているので確認すれば分かる」として、収支報告書の記載に問題はないと述べてきました。これまでの発言との整合性が改めて問われます。
同日の衆院本会議で日本共産党の志位和夫議長の代表質問に答弁しました。これによると石破氏は、収支報告書に記載義務がある20万円を超えるパーティー券を購入した政治団体について、水月会事務局側で確認漏れがあったと説明しました。
答弁に先立ち石破氏は官邸で記者団に「事務的なミスがあった」と説明。ただ水月会の代表は石破氏で、40万円の不記載があった21年は、会計責任者と事務担当者がともに同氏の公設秘書でした。不記載は石破事務所そのものの問題である疑いがあります。
また日曜版が自民党主要派閥のパーティー収入不記載を特報したのは一昨年11月です。この後、昨年秋に東京地検特捜部が捜査していると報道されています。石破氏の説明通りだったとしても、一連の報道から今年9月に解散するまで、収支報告書の確認を怠っていたことになります。