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連載9、世直しご一緒に「孫のことなんですが、学校を休んでばかりで…」

2019-11-16 | 市民のくらしのなかで

■□家族関係のごたごたも持ち込まれることがありました。

 「孫のことなんですが、学校を休んでばかりで…」  困り切った様子で来られたのはおばあさんです。

 「ちょっと障がいがあって、両親は一生懸命やってるのですが…意見が食い違っていて…病院のような学校のようなところに入ったのですが、母親が心配だとその近くにアパートを借りて…何日かして子供を連れ出したりして…自分まで仕事に行けないようになり、父親は、会社に行ってるのですが…年老いた実の母親が一人暮らしで他に兄弟もなくそちらにばかり行くので…もう離婚だと騒いでいるし、私もみんなの面倒見るわけにも行かず…」

 話が混乱しています。どこを解決すれば全体がうまくいくようになるのか、みんなに会って問題を整理しなければよくわからない状態でした。ところが肝心の父親に会えないので彼の主導では解決できそうにありません。

 連絡がとれないまま家庭裁判所を通して離婚の訴えが出され、その対応もしましたが、離婚が決まりました。孫は大きくなるが、聞き分けがない子で、おばあさんは扱いかねている様子です。

 これは長い付き合いになるぞと覚悟しました。それから一〇年以上、まだ時々相談がきます。

  ■□D‌V‌被害から逃げてきたが…

 「娘は伏見に住んでいるのですが、一八歳で結婚し今、子供が二人います。夫は、仕事はするのですがパチンコばかり行って生活費を出さないばかりか、 最近は暴力を振るうようになり、娘が逃げて帰ってきています。離婚したいというのですが、相手は平気でこちらの家に乗り込んできます。どうしたらいいのでしょうか?」

   典型的なD‌Vです。 

 「娘さんはもう大人なのですから、ご本人にお会いしましょう。人生あとが長いのですから、しっかりせんと。相手の両親はどう思っているのでしょうかね? わからなければ会ってみましょうか? 怖い人のようでも、第三者なら落ち着いて話ができるかもわかりませんよ」

 その一方、夫の暴力に対しては「とりあえず、怪我をしたり動けなくなったら大変なので、辛抱できないというときに逃げて行ける場所を確保しておきましょう」と話し、京都府のD‌V担当課へ一緒に行きました。

 事情を説明し、「もしものときはここへ来なさい」という、緊急避難先の仮入所手続きをしました。娘さんはそれで安心できたのか、夫や先方の両親と話ができるようになり、お互いに離婚は望んでいないことがわかりました。もし、夫が家計費を出さなくなっても生計が立てられるような工夫と対策をとったところ、先方のご両親も娘の味方になってくれたらしく、夫のパチンコも以前より少なくなったといいます。しばらくして「何とか離婚せずに暮らしています」と連絡がありました。

  ■□会社から、呼び出され早くやめろと嫌がらせ 

 「近所の中小企業に三〇年近く勤めているのですが、嫌がらせを受けています。慣れない職場に変われとか、まだ数年間勤められるのに早くやめてほしいと言われ、毎日会社に行くのが嫌になっています。何とかならないでしょうか」ご近所の50歳くらいの女性からの相談です。ご近所の方からの相談があるのは、信用されてきた証拠です。

 こういう場合、私の解決の方法は、その企業の所轄の労働基準監督署に行き、該当地域の担当者と名刺を交換して、〇〇企業ではこういう嫌がらせの実態があると相談内容を説明し監督署としての指導・改善を求めます。そしてその足で企業の総務部長なり労務担当者に面会し、監督署の担当者の名刺を見せ今お会いしてきました。まもなく呼び出しがあるでしょう・きっと監督署からも改善を求められると思います。と趣旨を伝えます。彼らは仕事柄知り合っているはずです。大体ここまですれば「会社で相談して、いつまでにお返事します」ということになり、後日相談者に対して会社の方針が伝えられると思います。相談者の希望を聞きながら、そこで知り合った会社の担当者に対して相談者の希望を伝え、話し合いを何度か繰り返せばほとんどの場合は解決します。小さい会社はトラブルが公になったり、労働者の中に問題が広がると困るのです。 

 先の相談者の場合は、私も耳を疑うような解決策が示され、本人も了解されました。

 その内容は、①定年までの賃金は全額支払う。②あとの年金にも損害が出ないよう計算して対応する。③ボーナスも全額出勤扱いで支払う。その代わり、今月で退職してほしい、というのでした。こんな回答は初めてでした。

 ■□大企業が配置転換で退職を迫る 軽作業職場へ辞令ださせる

 三菱系の企業に勤めている同級生のT君から、以前労災で背中に金属で固定した箇所があり「体力的に無理な職場への配置転換を打診され、応じられないと返事をしたら、やめろと言われている、助けてほしい」と相談がありました。 

 彼はもともと重いものを扱う仕事をしていましたが、若いときに脊椎の手術を受けてから軽作業職場に変えられていたのです。今回はやめろと言わんばかりの嫌がらせで重労働職場への配置転換でした。根拠と要求を明確にして大阪の本社と交渉しなければなりません。私は労働災害をなくすためにがんばっている同級生の医者を思い出し、相談者の病状を話してアドバイスを受けました。民医連の労災専門の医師にも相談しました。重労働に戻れば即退職に追い込まれるだろうという診断でした。

 前もって会社の担当者と約束をとり、彼と一緒に大阪本社ビルを訪ねました。担当者は、彼の資料を持って出てきました。私は医師などから受けたアドバイスの内容を伝え担当者に軽作業を要求しました。「大阪市内を軽自動車で連絡やメール類を届ける職種もあると聞いているが、なぜ本人の体にあった仕事をさせないのか、こんな体になったのも会社の責任だ」と追及しました。後日奥さんからありがとうございました。軽作業への辞令をいただきました。彼は無事定年まで勤めることが出来ました。


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