大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

きょう東日本大震災2年

2013-03-11 | 市民のくらしのなかで

       きょう東日本大震災2年

    この苦難いつまで「仮設暮らしのストレスで心も体も限界を超えている

         被災者300人 本紙実態調査

 
 
 

                      「家を再建したいが、資金のあてがない」

 

未曽有の被害をもたらした東日本大震災から2年。 本紙は、岩手、宮城、福島3県で「被災者300人実態調査」を行い、置かれている状況や要望を聞きました。被災3カ月から5回目となる実態調査ですが、住 まいや雇用・生業(なりわい)の再建は、ほとんど進んでいません。さらに長期化した避難生活で5割以上が体調不良を訴えるという極限状態に追い込まれてい ます。被災者に心を寄せていない国の復興対策の遅れや、生活再建に大打撃となる消費税増税に怒りの声が相次ぎました。(東日本大震災取材団)


住宅再建困難8割■健康悪化53%■「消費税増税ひどすぎる」

 実態調査は、仮設住宅や借り上げ住宅、被災した自宅、仮設商店街などを訪ねて、面談で被災者300人に聞きました。内訳は岩手県93人、宮城県119人、福島県88人。

 焦眉の課題である住宅再建は遅れています。「まったく展望がない」41%、「あまり展望がない」41%と8割以上が困難な状況です。

 再建が進まない理由としては「資金不足」「集団移転、復興計画の遅れ」がそれぞれ35%、「復興公営住宅建設の遅れ」が21%となっています。

 そうしたなか、被災者生活再建支援法の支援金額(現行最高300万円)の大幅拡充を求める声が80%に達しています。宮城県東松島市の仮設住宅で 暮らす男性(70)は「年金暮らしの夫婦だけでは、新しくローンを組めない。支援金をもし500万円ぐらいに上げてくれれば、再建を考えてみようとなる」 と訴えました。

 復興の要となる雇用や生業の再建も進んでいません。就労状況では依然31%が失業。福島では40%に達しています。

 生業の再建も8割が困難と回答。グループ補助金の拡充や小規模事業者への直接補助を求める声が多く出されました。

 劣悪な仮設住宅での生活が長引き、将来展望が見えない状況は、被災者の心と体をむしばんでいます。健康状態は「悪い」24%、「やや悪い」29% が計53%に達し、半年前の前回調査(38%)を大幅に上回る危機的事態に。とくにストレスによる症状の多さが目立ちました。被災者の9割以上が、医療・ 介護減免措置の継続を切実に望んでいます。

 消費税増税の被災者への影響について93%が打撃になると回答。宮城県南三陸町の漁師の男性(64)は、「これから家の再建や事業資材購入が必要な被災者にとって、消費税増税は、ひどすぎる仕打ちだ」と怒りを込めました。

図:住宅再建
図:健康状態

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       <東日本大震災2年>なお31万5196人避難 帰還進まず

毎日新聞 3月11日(月)0時43分配信

 

 「関連死」を含め2万人以上が犠牲となった東日本大震災は11日、発生から2年を迎えた。特に被害の大きかった岩手、宮城両県では住宅再建が徐々に進み つつあるものの、地域による「復興格差」も目立ってきた。一方、東京電力福島第1原発事故に見舞われた福島県は放射性物質を取り除く除染が遅れ、県内外に 避難した住民の帰還は遅々として進んでいない。【樋岡徹也】

【「おとうさんに会いたい」】写真特集:被災地からの肖像

 10日は1773人が犠牲となった岩手県陸前高田市や、原発事故で住民1万960人が避難中の福島県大熊町が役場機能を移している同県会津若松市で、それぞれ追悼式を開催した。

 復興庁などによると、今も31万5196人が仮設住宅や借り上げ民間賃貸住宅(みなし仮設)に入居するなど、全国で避難生活を送っている。避難生活で体調を崩して亡くなった震災関連死も2303人に上る。

 高台や内陸への集団移転は、計画の9割を超える216地区(2万7611戸)が国の同意を得た。

 災害公営住宅(復興住宅)について、政府は15年度までに岩手県で計画の9割(5094戸)、宮城県で7割(1万1248戸)、福島県では2918戸を完成させるとの工程表を示したが、着工は現在3県で2640戸、完成も56戸にとどまる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本の震災漂流物が2年を経てハワイに到達

 

 2011年3月11日に日本の東北地区で観測史上最大規模の地震が発生し、極めて巨大な津波が襲った。東日本大震災から2年となる今月11日付の英紙デイリー・メールは、日本の震災漂流物がハワイの海岸に向かい続けているとする同州の環境学者の報告を報じた。環球網が伝えた。

  記事によるとハワイのある海岸で科学者は小さいものは瓶の蓋、ビールケース、日本語の書かれた食品の袋から、大きいものは冷蔵庫や漁船1隻までありとあら ゆるものを見つけた。昨年10月以降、米国の海岸に到達する日本の震災漂流物は増え始めている。ボランティアでごみを拾う人はいるが、汚染状況は深刻化し ている。こうした汚染は周辺の野生動物の命を脅かしてもいる。ハワイ・パシフィック大学のDavid Hyrenbach准教授(海洋学)によると、現地 で死んだ鳥の胃にはみなプラスチック製品が詰まっていた。海岸のごみを誤って食べてしまったのだ。(編NA)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする