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成長を促す指導と援助に熟達する努力を!

2013-02-12 | 日本共産党の機関決定文書

       政党間の力関係は変えられる 参院選躍進へ挑戦しよう

                         日本共産党第6回中央委員会総会終わる

               「比例を軸」に「自らの選挙」として 志位委員長が結語

 
 
 
 

 

 日本共産党の第6回中央委員会総会は2日目の10日、活発な討論を続けた後、志位和夫委員長が討論の結語を述べ、幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。討論では2日間で51人が発言しました。


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(写真)第6回中央委員会総会で結語を述べる志位和夫委員長=11日、党本部

 結語で志位氏は討論で焦点となった諸点について発言しました。

 情勢を大局的につかむ問題では「綱領の観点から情勢をとらえ、展望をとらえる大きな政治指導が決定的なカギとなっている」と指摘。そのうえで (1)つねに綱領的立場から情勢をつかむ気風をつくる(2)党と科学的社会主義の運動の不滅性への確信をつちかうことをよびかけました。

 「国民に溶け込み結びつく力」の強化にあらためて光をあてたのはなぜか。志位委員長は、(1)その力こそが要求活動、党建設、選挙活動などあらゆ る党活動を発展させる「力の根源」になっていること(2)総選挙の自己検討を踏まえた提起であること(3)5カ月後に迫った参院選を考えても、「国民に溶 け込み結びつく力」を強めながら、選挙に勝つ方針が最も合理的な方針であること(4)この方針をつらぬくことが党勢拡大を法則的にすすめるうえでも一番た しかな道であることを強調しました。

 そして、この方針をやりぬくためにも、党中央・地方党機関が党員と支部に寄り添い、その条件を生かし、成長を促す指導と援助に熟達する努力をよびかけました。

 参院選躍進の条件にかかわって、総選挙で示された政党間の力関係を固定的にとらえず、全力で働きかければ前進できることを、この間の中間地方選での結果も振り返りながら力説しました。

 さらに国政選挙、とくに比例に力が入らない傾向を克服し、「比例を軸に」を貫くことの重要性について四つの角度から訴えました。(1)比例代表選 挙へのとりくみは綱領実現への姿勢が問われる問題であること(2)党そのものを支持してもらう選挙であり、党にたいするもっともたしかな支持を広げる活動 であること(3)全国どこの一票もすべて議席に結びつくという点で「遠い選挙」ではないこと(4)比例代表選挙の責任はもとより中央委員会にあるが、同時 にすべての党機関・支部がそれぞれの責任を果たすことを強調しました。

 最後に、6中総決定を党機関と支部でしっかり議論し、具体化・実践に足を踏み出そうとよびかけ、とくに支部・グループへの「六つのよびかけ」の具体化での懇切な援助を強調しました。


書記局長代行に山下芳生氏 副委員長に小池晃氏

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(写真)6中総で承認された山下芳生書記局長代行(右)、小池晃副委員長(左)。中央左は志位和夫委員長、市田忠義書記局長=11日、党本部

 第6回中央委員会総会は最終日の10日、中央委員会の人事を決定しました。浜野忠夫副委員長が中央委員会の指導体制を強化するためとして、書記局 長代行に山下芳(よし)生(き)常任幹部会委員、副委員長に小池晃常任幹部会委員をそれぞれ提案しました。中央委員会は規約第23条に準じて山下氏を書記 局長代行に任命することを承認。また、小池氏を副委員長に選出しました。

 志位和夫委員長は総会後の記者会見で、今回おこなった人事について問われ、「国政の舞台で実際に働き、切り結んでいくことを考えると、さらに指導 体制を厚くする必要があります。もう一つは若い幹部を抜てきすることが大事です。山下さんも小池さんも52歳です。若い力が中枢の一員を担うということを 考えました」と語りました。

 山下、小池両氏は次のように抱負を語りました。

 山下書記局長代行 歴史ある党の新しい前進に向けて、持てる力を発揮して、全党のみなさんと心ひとつにがんばりたい。

 小池副委員長 改革のビジョンをわかりやすく語り、党の役割を明るく、元気に訴えて、党の躍進に力の限りを尽くしたい。

 

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        第6回中央委員会総会について

        2013年2月10日 日本共産党中央委員会書記局

  一、日本共産党第6回中央委員会総会は、2月9、10の両日、党本部で開かれた。

 一、志位和夫委員長が幹部会を代表してつぎの五つの柱にそって報告した。――(1)現在の情勢を大局的にどうつかむか。(2)参議 院選挙にむかう国政の焦点と日本共産党の立場。(3)東アジアの平和・安定・友好にかかわる三つの国際問題。(4)総選挙の総括と教訓。(5)参議院選 挙、東京都議選躍進にむけた方針。

 (1)で志位委員長は、総選挙の結果、政治の表層では逆流が激しく見えるが、日本社会の深部では、「財界中心」、「アメリカいいなり」という二つ のゆがみが極度にすすみ、日本を世界の「例外国家」に陥れるほどになり、自民党型政治が崩壊的危機に直面していること、安倍政権が「危機突破」を掲げて も、打開の方策を何一つ打ち出しえないことを、端的に論証した。報告はその上で、日本が新しい政治への大変革を求められる時代に入っており、国民的規模で 探求と模索が続くもとで、日本共産党綱領の方向にこそ危機打開の唯一の活路があると強調し、これに揺るぎない確信をもって日本の進路を語り合おうと呼びか けた。

 報告は(2)で、総選挙で問われた政治課題は何一つ決着していないもとで、論戦や国民運動との共同で、参院選に向けて攻勢的に争点に押し上げてゆ くべき課題として、被災地復興、経済危機打開、社会保障拡充、即時原発ゼロ、TPP参加阻止、沖縄県民の総意実現、憲法を守り生かす、子どもと教育の危機 打開、選挙制度改革と政党助成金撤廃の九つの課題をあげそれぞれの要点を明らかにした。

 報告は(3)で、北朝鮮問題、尖閣諸島問題、歴史偽造の逆流問題の三つの国際問題について、現在の焦点と日本共産党の具体的提案を鮮明に示した。

 (4)で報告は、総選挙総括を、3年前の参院選を深く総括した2中総決定以後2年半の努力の成果と問題点、5カ月後の参院選勝利にとって必要不可 欠な教訓を明らかにする立場でおこなうとして、政策・宣伝活動の成果と課題をのべた後、党の自力の問題について深く解明した。「国民に溶け込み結びつく 力」を「党の力の根源」として重視する意味を明らかにし、党と国民との結びつきの根幹・土台は党員と「しんぶん赤旗」読者の陣地であり、それを強める点で の弱点とともに、「溶け込み結びつく力」=党が現に持つ潜在的な力、可能性を引き出しきれていないことを、正面からとらえる必要があると強調した。

 報告は、この党の根源の力をどのように強めるかにかんして、「三つの角度」(一人ひとりの党員の結びつきを党の結びつきに発展させる、有権者の動 向の変化に即して新しい結びつきを広げる、「国民に溶け込み結びつく」ことと一体に党勢拡大の独自の努力を払う)から全国のすぐれた経験を具体的にあげ整 理して明らかにした。報告は、小選挙区全区立候補が積極的な意義を持ったこと、国政選挙とりわけ比例代表選挙を「自らの選挙」として日常的なとりくみにし ていくうえでの主体的、客観的困難を克服する問題に言及した。

 報告は(5)で参院選での日本共産党の躍進の三つの意義、「比例を軸に」を貫き「比例代表選挙で5議席絶対確保」などの政治目標とそれを実現する 条件、可能性についてのべた。報告は客観的条件として政党間の力関係がきわめて流動的であることを具体的に明らかにして強調した。その上で報告は、参院選 躍進の方針を「支部・グループの同志への訴え」という形で6項目にわたって端的に示した。職場支部、青年・学生のなかでの活動をさらに発展させることをよ びかけた。

 報告はさらに、運動組織・団体との「協力・共同」のとりくみを発展させる方向、都議選と中間地方選挙のとりくみの重要性を訴えたあと、中央を含む 党機関の指導と活動の改善についてのべ、最後に条件のある小選挙区でただちに候補者を決め、無理のない形での活動をすすめること、中央としてもその候補者 と国会を結ぶ体制と活動を抜本的に強化することを明らかにした。

 一、幹部会報告について、2日間で51人が討論した。

 一、討論をふまえて、志位委員長が結語をのべた。志位委員長は、情勢を大局的につかむことの意義について、討論で出された国民各層 の動向などとあわせて解明し、常に綱領的立場から情勢をつかむ気風を作ろうと訴えた。「国民に溶け込み結びつく力」の問題を四つの角度から深めた。そのな かでこの提起が党中央の反省をふまえたものであることを強調した。

 参院選躍進の条件について、結語は、政党間の力関係の流動性を、討論で出された、総選挙後の地方選挙の具体的結果もあげて解明し、今後の国会論戦 でこの流動性はさらに深まるだろうと強調した。結語は、参院選躍進に向けて、「比例を軸に」の重要性を、多数者革命の見地でこれを位置づけること、党その ものへのもっとも確かな支持を広げる活動であることなど四つの角度から解明し、あと5カ月、期限の決まっているこの選挙を6中総決定にそった活動で必ず勝 利しようと訴えた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択した。

 一、総会はこのあと、幹部会の提案にもとづいて、山下芳生常任幹部会委員・書記局員を書記局長代行にすること、小池晃常任幹部会委員・政策委員長を幹部会副委員長に選出することを、それぞれ承認した。

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