柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

画期

2019-05-13 08:24:14 | Weblog
日曜夜のNHKの大河ドラマ、見ておられますか。週刊誌によると視聴率がなかなか上がらないとのことです。今をときめく、あのあまちゃんで大ブレイクした官九郎の脚本演出で、主役が同じ勘九郎、たけしが狂言回しの役でと豪華キャスト(この番組はいつもそうですけれど)、来年の東京五輪を睨んでの五輪ネタのと盤石の構えで来たわけでしたが、金栗四三といういわば知る人ぞ知る(つまり知らない人の方がうんと多い)の人物を選んで、まるで官九郎や阿部サダヲらの舞台のようにクルクル場面が替わる演出にきっと昔ながらの大河ファンがついてこれないのでしょう。古今亭志ん生の物語も同時進行するという「複雑さ」ですおまけに。演劇に疎い私でさえ、舞台か?と思うくらいですから。速いんですね展開が。それが面白い、今までの大河になかった斬新というわけですが、昔ながらのファンを置いてけぼりにしてるという結果です(今のところ)。勘九郎は好演です、この人はこれでまた一段二段上がるのでしょう、父親に近づいていくというか。ピエール瀧が捕まって、この人の役は重要な脇でしたが、代役のこれまた彼らの仲間の舞台男優が上手だわ。大竹しのぶや寺島しのぶも出ていて豪華絢爛。師童もいて歌舞伎のテイストも混じってて。慣れて来るでしょう、もちろん見続けていればの前提ですが。くすぐりや小ネタが散りばめられていて、これも現代演劇の(官九郎の)手法でしょう、気づくと面白いです。さて、後世どういう評価になりましょうか。画期ではあります大河の。
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