柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

想像

2013-04-18 08:21:35 | Weblog
産経抄も引いてましたが、79歳の男が77歳の女の「色仕掛け」で4億円もむしり取られたという事件、静岡地裁が判決理由(公文書)に色仕掛けという言葉を使ったというので新聞が面白がってます。「ホテルで一緒に風呂に入るなど色仕掛けで男性に行為を持たせて金を借りた」んだそうです。79歳と77歳です。何やってるんじゃいい歳して!ですか。やるねぇ、ですか。裁判官の言葉遣いはさて措いて、この老いらくの性欲への興味です。老いらくの恋なんて言うとごまかしですな、そんなホンワカしたもんじゃないです。4億円ですよ。この爺さんが元気だった、そこに婆さんがつけ込んだ、こう解説すると身も蓋もないことではあるのですが、ここは年寄り論が横たわります。いい歳して・・と眉を顰めるのが通常の反応ですか、年寄りが何やってる?でもそれは、こんなに元気のない同年輩、その気があっても機会がなくて勇気もなくてやっかんでる同年輩の非難です。若い連中の排除思考です、年寄りは斯くあるべし。すっかり枯れるべし。そうです、年寄りだと決めているのは本人じゃないのです、周りの者達です。これは私も強く思ったことがあります、両親を見ていて気づきました、ああ、本人は自分が年寄りとは思ってないんだと。私は職業柄、もうお歳ですからねとよく言うのですが、これも私の独善なのです、ご本人達はそう思ってないのですから。もっと正確に言えばまだ私が70歳80歳に届いてないのですから、その歳の方の体の調子や気持ちなどわかる筈がないということです。思い返せば40歳になった時、50歳になった時に初めてわかること気づいたことは多くあります、その歳にならねばわからぬことが山ほどあるのです、それを知ってて、70歳80歳の人に向かってわかったように偉そうに言い放っている。独善、傲慢の類ですね。だからこの記事の御両人、一緒に風呂に入って事に及んだのかどうかはさて措き(そこまで元気だったか爺さん。今はただ小便だけの道具かな、の年齢ではありましょうが)、婆さんも十分に誘い煽ってたのは間違いないことです。どんな歳になっても同級生は同級生です、年下は年下です。そこのところのこの爺さんの気持ちはわかる気がします。できればお二人の顔写真も見てみたいなと興味がそそられますが、聊か品下りましたか。すみません。
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