柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

是々非々

2007-05-15 08:42:15 | Weblog
昨日BS何気なく見ていました、中日の聴力障害をもつ石井投手のドキュメントやってました。喋り口も幼少時からの聾唖のそれでした。夢を持ち続けろ、さすれば夢は叶う、とナレーションがかぶさります。マウンドでは補聴器のスイッチを切るという話でした、自分に向いた声援もあの場で補聴器を通すと大きな雑音としか聞こえないのだそうです。ああ、そうなんだと感じ入りました。そういう話でした。いえ、内容にいちゃもんつけるのではないのです、最後にタイトルが出て吹いたんです。見間違えでなければ、道徳ドキュメント、人生にチャレンジでした。道徳ドキュメントかぁ、と。すごいタイトルですよね。
 大相撲露鵬が、「待った」をしたのに認められず相手(雅山)に一方的に押し出されて負けて、行司を睨みつけ、支度部屋に戻ってからは「耳が悪いなら行司辞めろ」と悪態ついたという話です。九重親方はあれは「待った」じゃないと断言しています。で、例によってバッシングです。この人千代大海と喧嘩した前科がありますから、バッシングも簡単です。礼に始まり礼に終わるとか大相撲の歴史の美学のと言ったところで、ロシアから体勝負でやってきた野人達に何が通用しますかね。連中は勝って大金を手にしたいだけですから。朝青龍も白鵬もそうでしょう。昔のハワイ群はあれでもおとなしかったですか、心根が文化が近いんでしょうかね。教育が足りぬなんてね、土台の血が違うんです。つまり身についた文化が違うんですから、何を言っても蛙の面に小便です。で、よくあることでお相撲さんはこうでなくっちゃぁいけないという対照を引っぱり出します。豊真将です。勝っても負けても深々と頭を下げる態度に大きな拍手が送られるあの事実に早く気づいて直しなさいというまさに陳腐なチープなお説教です。これも吹きました。日本人にとっては文化形式美でも、連中にとっては単なるルールです。同列であるはずもないことです。
 国民投票法が参院通過し成立しました。何度も放映されますから覚えました、122ー99のスコア。国民投票の手続きの規則を決めただけなのに、三年後に改憲!という流れです。安倍さんははっきり態度表明していますからそれはそれで分かりやすくていいことですが、朝日も毎日も噛みついています。朝日は一面に記名文章です。何をどう変えるんだ、まず改憲ありきじゃないのか、安倍さんの個人的好みで憲法までいじられてはたまらない、国民投票は改憲するためのものだけじゃない、護憲のためにも使えるツールだ、なんて言ってます。改憲が決まったわけじゃないのですからそんなに先取りしてやぁやぁ言わないでもと思うのですが、三年なんてすぐに過ぎますからね、その間に憲法草案が次々にできてという運びなんでしょう。三年経ったら、じゃぁこれで行きましょうなんてね。よく知られているように今の憲法は英語で書かれた草案を、つまり米軍人が数人で短時間で作った英文を日本語に仰々しく訳した代物です。当時の高官やら判断すべき役人が是と判断したことです、手続き上何の問題もないことですが、しかし敗戦占領下のできごとであったことなのです。あくまで暫定憲法であったはずなのです。昭和27年に主権回復したときに、日本人の頭で日本語で考えた憲法を作るべきだったという論です。それが延々60年を要したということです。ですから日本の憲法を日本人が作ろうぜという事でもあるのです、60年もかかったけれども、と。それはそれで十分に意味のあることと思いますがね。是々非々で、きちんとやればいいことでしょう?いかがですか。 
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