柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

手本

2010-08-23 08:20:33 | Weblog
天声人語に消夏とありました。夏の暑さを凌ぐという意味ですが、辞書見るとこの字でもいいように併記されてはいますが、やはり銷夏と表記してもらいたいと思いました。消夏では消化や消火につながって何だか平べったい趣きのないことです。鎮めるというニュアンスも含んだ銷の字を使うべきと思いました。特にこういう有名なコラムはそういう役目もある筈ですから。漢字はまこと奥深いものです。文化そのものです。知性そのものです。代用という名の蔑ろ、抹消は間違いです。当用の常用のと区別すること自体間違いです。そう思うことです。
 新法に則った脳死移植が ポンポンと三例続きました。このままこういうペースで増えて行くなら、本人の意思表示確認こそがこの仕組みを掣肘していたということになります。倫理がどうの、死生観がどうのではなくなります。どうなんでしょうね。でも事実は事実です。このまま移植例が続いていけば、医者も勧めやすくなる、家族も承諾しやすくなるという流れができて、より促進していくことは容易に推定できます。脳死症例は、言葉が適切ではないかもしれませんが、コンスタントに毎日生まれているのです。日本でこの「治療法」(私は治療だとは思わないのですが)が定着しない理由が明確にされそうです。ということはこの法改正は強い反対がありましたが利点も確かにあったという評価です。推移に興味のあることです。
 昨夜BSで懐メロ番組見てました。昔から演歌や歌謡曲が好きでしたのでこの手の番組にはいちいち解説付けられるほどなのですが、昨日改めて気付きました、阿久悠の作詞曲のなんと多いこと、そしていかにこの人の歌詞が「歌詞らしい」かということに。最近の歌謡曲に(Jーpopと言うんでしょう?)詳しくないのであれですが、歌の文句とは斯くあるべきという手本と改めて思いました。下手な日記風、思いつきを並べているような歌詞が多すぎますね最近は。誰が壊したんでしょう。桑田?でもこの人にはグッとくる詩も多いですから。ラップ系ですかね。ミスチル?さてさて。
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