柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

含意

2020-06-28 10:04:53 | Weblog

Black lives matter. matter の使い方です、日本語にない英語の表現です、ですから私レベルの者には何?となります。すっとわからないと文法(コンポです、懐かしい)で考えようとします。lives は名詞なのか動詞なのか。名詞なら matter が動詞で??。歌の文句でよくあります、It doesn't matter what they say とか。誰がどう言おうと構わない、私はあなたが好きよ、と来る奴です。で、生硬な直訳として新聞やTVによく出ている、問題だ、重要だ、大切だとなるのですが、このニュアンスが全然わからない。こっちが正しいのでしたが、もう一つは live が動詞で、 matter が名詞(その他)。黒人が問題を生きている?。そうなら Blacks と複数形になって Blacks live matter. じゃろうなぁ、とか届かぬ頭で考える。matter の名詞凡例はこうです、It's a matter of time 、時間の問題だ!という言い回し。黒人の命を蔑ろにするなという意味だろうとは分かるのですが、釈然としないです。黒人の命は問題だ、ではおかしい翻訳ですからね。週刊誌に上手な解説がありました(文春 7.2号 p.103)。そもそも matter は動詞で使う時は上記のように否定文や疑問文で使うのだそうです。重要じゃない、どうでもいい、構わない、の意。だから肯定文で使う時には二重否定のニュアンスなのだと。どうでもいいものじゃない。軽んじるな、蔑ろにするな、粗末に扱うな。こういう訳の方がぴったりくると載ってます。なるほど。ニュアンスってのはこういうことだと知ることでした。デモのプラカードのコピーとしても、それを読む側としてもぴったり来ます。いかがですか。

 そのアメリカ、警察を解体しろ!なんて物騒なこと言うてます。日本人の感覚では、警察解体して治安はどうなるの?却って暴動略奪が起きるんじゃないの?と思いますよね。でも、これもTVで誰かが言うてましたが、彼の国の警察組織は多重構造で、また各州で違うそうなのです。国兵がいて州兵がいるように、 polis にも上部下部組織があるんだそうです。黒人への対応があれだけきつい(野蛮、差別抑圧的)ところを直せ正せ!という要求がああいう風な表現になるのだそうです。警察なくせとは言うてないそうです、当然ですが。

 朝ドラ見ておられますか。作曲家の古関裕而の物語です。現在、実在した歌手伊藤久雄ともう一人作詞家とで福島三羽烏と呼ばれ世に出ていく頃の話ですが、ちょい役でおうおうとニヤリとする人が出てます。彼が六甲おろし(だけでなく巨人の応援歌も)を作曲したのは有名な話ですが、そのお礼にやってきたタイガースの法被着た関係者の役でなんと掛布が出てました。歌手がオーディションを受ける場面で、その一人として今度は殿様キングスの宮路オサムがほんのちょい役で唄ってました、派手ななりですぐにわかるあの歌い方です、さすがに女の道ではなかったですが。笑いました。ほんの数秒ですよ。瞬きしてる間に過ぎる時間。でも、出るんですねぇオファーがあれば受けるんです、名を成して懐メロ番組では大きな顔できる人がほんのちょい役です。天下の朝ドラです、わずかな時間の出番でも私のように目敏く見つける人が多いのです、この宣伝効果ですね。このドラマには亡くなった志村けんが山田耕筰役で出てるのも話題の一つです。こういう遊び心も楽しみの一つではあります。

 

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