柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

連鎖

2013-01-21 08:21:22 | Weblog
アルジェリアのテロ対応に新聞は一斉批判です。命の重さは同じでもその量り方は一様ではない、背景には貧困をと天然資源を民の幸せに生かせない失政がある、とは天声人語です。日経コラムはあさま山荘の日本の対応を引き合いに出して対比します。どちらも性急な武力解決を非難します。理由は一つ、人質を犠牲にしたからです。人質には罪はない、この人達にも家族がある云々のいつもの月光仮面です。テロが起こるのもその国の政情不安が原因、つまり統治能力のなさ、ひいては民度文明の低さが原因というわけです。そこまで言うか?ですよね。日本がどれだけのもんだと言うのでしょう。そんなに見下げなくても、という感想です。人命の重さのくだりはまさにサヨクさんの常套句です、人命は地球より重いとは限りませぬ。日本のような平和ボケした国(人の命を最上の価値と置ける呑気さです)と紛争やテロが常態の国では対応が違って当然です。あさま山荘のようなチンタラゆっくり対応できる(あれは映画のようでしたからね、途中トイレにも行けたしお茶飲みながら見てましたよ)方が特殊でしょうに。逃がしたらまた反復するだけ。が、今回のように叩き潰せばまた向こうの恨みを焚きつけて、復讐の連鎖は続いて行くと識者さん達はマニュアル通り眉を顰めます。安全地帯にいる者がグチャグチャ言うなよ。ですよね。
 文芸春秋今月号、是非お読みください。きっとこの人が噛みつくだろうと思っていたら、早々に載りました、近藤誠さんです、中村勘三郎は医療に殺されたって。抗がん剤が悪かったんだってバッサリです。ですよね、術後すぐに歩いてたってんですから。がん早期発見神話と医者の自分達の仕事量を増やそうとする犠牲になってしまった、そうです。賛成です。どうぞご一読を。
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