柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

認識

2009-06-17 08:17:24 | Weblog
ベンチャーズのこと、何日か前に書きました、毎年毎年の日本公演、オリジナルメンバーが一人欠け二人欠けして、ほとんどドサ回りのような形でも各地で喝采を浴びる、彼らは懐メロの権化のような存在で、と書きました。私が当地柳井で何年か前に見たときは幸運にもドラムはメルテイラー(オリジナルメンバーです)で、そのグルーブを堪能したことでしたが、その後すぐに彼が死に、最近はずっとベースのボブボーグルがいなくて代替の体の大きなベーシストが帯同していました。今回の公演もそういうメンバーだったのですが、朝刊にボブボーグルの死亡記事がありました。75歳、癌だったそうです。75歳か・・ポールマッカートニーが65歳ですから、あの世代(ビートルズ、ローリングストーンズ、キンクス、フー、エリッククラプトン、ジェフベック、ジミーペイジ等々の歴々)の一回り上、プレスリーとの間をつないだ年代ですね。75歳です、昭和で言えば10年生まれ、私達の親の世代です、ああ、そう言えばそんな認識でベンチャーズ聞いたことなかったなと気づきます。日本でテケテケテケブームが起こったのはビートルズ旋風の前です、私が小学校上がる頃です、昭和37、8年。となると彼らは30前の頃で、ああ丁度いい頃かと思うこと、それでいいのかと妙な合点。それだけ長く聞いているということなんですね、だから親の世代なんてイメージがない。近所の兄ちゃんがプレーヤー鳴らしてた「ダイアモンドヘッド」や「十番街の殺人」聞いて好きになったのが小学低学年の頃です、よく覚えてます、長いですわね、未だにオリジナルの録音が一番いいなんて言ってるくらいですから一体何回聞いてきたんでしょう。よく考えればビートルズの面々もこちらの言い方では戦前戦中派です、ジョンとリンゴが年長で15年生まれですから。ああ、変わらない。大して変わりません。日本で言えば拓郎も陽水も60越えです、矢沢永吉が少し若くて60前、10歳上という感覚です。影響受けた人たちはその時のままでいてくれている。ポールなんかは最近の写真見るとすっかり爺さんになってちょっとショックですが、でもイメージは昔のままです。こっちの歳も考えずに向こうさんのことばかり言うからこのギャップなのでしょう。でも、時は過ぎて行きます。また一人、私のヒーローが身罷りました。合掌。
コメント
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