柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

言葉

2009-06-14 09:00:46 | Weblog
何日か前に夕刻でしたか麻生さんが大仰な記者会見、NHKで中継してるのを見ました。すわまた政権投げか?と聞き入りましたが、例の調子(だみ声で、基本的にぃ~の連発)で温暖化対策のこと、15%がどうの、京都議定書の基準でなくて2005年を基準にして、とか、何だか浮世離れしたこと、そんなこと勝手に決めろよ(経団連の御手洗さんは景気に影響するって反対してましたが、この人はこういう立場ですからね、どこまで本気かはわかりません)ときっと一般人は思ったんじゃないんでしょうかね、もっと他に私達に訴えかけなければならぬことがあるんじゃないの?って。尤も政府にすれば「国民の皆様に負担をお願いすることになる」と何度も言ってましたから、そういう意味での全国放送だったのでしょう。周知しておきますよ、という手続きです。そういう思いで見ていたからかどうか、こういう自分に直接関係のないこと(インフルエンザ騒動の時もそうでした)についてはこの人本当に他人事みたいに言いますね。権力者然として、と言うか。自分の決定じゃないことは(どんな事項でも最終責任はこの人にあるのでしょうから、形式的にはどれも宰相の決定なのでしょうが)かくも横着に気易く話せるという典型を見せてくれます。鳩山大臣騒動であれだけ逡巡の末、わざわざに大向こうをがっかりさせるような判断下す一方でこの気楽さです。向こう(民主党)がこけてくれてもそれを利するどころかすぐにこっちもコケる。何~にをしとるか?!と評論家達は怒って見せます。国益を損なうな!って。はいそうですか、って渡りに船です、国際協調してみせるわけです、日本のぉ~エネルギー効率はぁ~欧米の二倍であります、と。総選挙がぶら下がる、その前に公明党が気合いれてる(同時にやる勇気があるか総理)都議選、平均株価が一万円を越えたのはめでたいことだが果たして今後どうなるのかなどなど、15%削減云々が回りまわって確かに私達一人ひとりの暮らしに撥ね返って来ることかもしれない、というか理屈上は繋がってることなのでしょうが、それよりもっと今私達に話しかけてくれるべきことがありましょうにねと思うのです。誰に向いて何を話しているのか。口で生きている人(政治家)はどう喋りかけるかにこそプロ意識を持ってもらわないとと思うわけです。持論ですが、小泉さんにあれだけの人が拍手喝采を送ったのは何故か、ヒットラーのあの理屈にどうして国中が熱狂したのか、そこを十分に咀嚼理解しなければならぬのです。鳩山さん、辞めた後のあの笑顔は何ですか?頭の中に言葉がないもんだから、つまりごまかすことが多いから、相変わらず正義の信念のと繰り返してますが、あの薄ら笑いはなんでしょうね。そこを今は麻生さん繕わねばならぬことでしょう、ここに言葉が要るのです。のに逃げてる。民間事業に国が介入するのはよくない、なんて腰が崩れるような常識論で済まそうとする。この業界人の常で、自分の意見に困ったら、従前の決議を法律をなぞるばかりです。誰でもできますか宰相。才能の話だけで言えば野に適任者はワンサカ居ましょうが、もとより私達はその人の持つ才能に多くを期待していません。私達が待っているのはトップの言葉です。あなたの考えを目に見せてくれ、耳に聞かせてくれ、なんだと思うのです。下手なことを喋った日には・・なんて思っているような奴にこんな仕事ができましょうや?言葉尻を捕まえるに躍起になる、揚げ足取りばかりしている現状への対応と言ってしまえばそれまでですが、いつまで国民を無視していくつもりなのか、です。あの小泉旋風と言う手本がついこの前にあったんです。誰もが体で経験したことなんです。もう一度やってやろうとどうして思わないんですかね。言葉の力を軽んじ過ぎです。言霊なんては敢えて言いませんが、人が聞き入るのは文章(手紙)よりも声(電話)、声よりも姿(直接の会話)です。目の前で聞く肉声に過ぎるものはないのです。そこに立ち帰らねば。プロさんたちは冷笑するんでしょうね、そんなことは百も承知だ、それができぬから(時間的に経費的に)他の手立てなんだろうが!って。できぬと決め付けてる所が陥穽なのです。もちろんそこを自転車行脚と安直に結びつけるはレベルの低いことですし、以前に地域何とかと称して役人動員して「国民との対話」した事ありましたよね、これも役人達が経費ちょろまかしたりして散々でしたが、そんなことでもないわけです。折角NHKが放映してくれるんです、あれをどんどん利用すればいいんです。宰相の呼びかけです、NHK如きが拒否できることではない筈です(もっとも検閲しかねませんがね、NHKの反日体質考えれば)。と、鳩山さんの辞任(更迭)後の薄ら笑いから思いがつながりました。小泉さんの言葉、聞いたでしょう?ここですわね。そう思いますがねぇ。
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