memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

内水面漁業の重要性

2010-11-06 11:59:55 | 水産・海洋
内水面漁業は食糧、収入源、生計を支えるものとして開発途上国で焦点が当てられているが、これに関する報告が発表された。(10月26日TFSND)

世界全体でみると河川や湖沼が年間1300万トンの魚の供給源となっているとされているが実際は3000万トンに及ぶものと見込まれることが漁獲報告から明らかにされた。内水面漁業は6000万人のフルタイムおよびパートタイム雇用を生み、そのほかに加工部門の仕事もあり、それらの仕事の半数以上は女性によって行われている、

内水面漁業の7割はアジアで、25%がアフリカで、4%がラテンアメリカである。その多くは地元で消費され開発途上国の人々と経済にとって決定的な重要性がある。国連環境プログラムUNEPと世界魚類センターによる新しい報告では内水面漁業の食糧としての重要性が強調されている。とくに子供たちへのタンパク質供給源としての重要性が述べられている。

「多くの国でさらに重要なものとして、内水面漁業の役割としてタンパク質よりも重要なものとしては微小栄養素であって、特にビタミンA、カルシウム、鉄、亜鉛などがある」とブルーハーベスト(内水面漁業と生態系の役割)と題した報告書は述べている。
「バングラデシュにおける詳細な研究からは、小魚の摂取によって日々家庭で必要とされるビタミンAの40%とカルシウムの31%を摂取できる」この研究成果については名古屋で開催される生物多様性国際会議第10回で発表される。

栄養の供給という面だけではなく魚は水圏でのカギとなる役割も担っており、魚の消費するプランクトン、昆虫、その他の魚などによって河川や湖沼の生態のバランスを保っている。