memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

来年に向けての準備     北方航路

2010-11-01 10:42:25 | 海事
今シーズン最後の北方航路(北極海航路)の輸送船団が間もなく終了する。しかし、さまざまな船会社が来年のための準備に着手した。(10月20日バレンツ・オブザーバー)

来年には、すくなくともタンカーを伴った北方航路6船団がバレンツ海から極東に向かうと、ROSAMOFLOTの首脳が発表。この船団にはロシア原子力砕氷船yacheslav Rukshaが随伴するという。こうした原子力砕氷船はいまのところ15件の船団支援の幼生を来年度分として受けているという。 2009年は欧州から極海を経由してアジアに向かうルートの試験航海の年であったが、今年は北方航路の商業的海運が行われた。

急速な気候変動が北極に様々な変化をもたらしている。以前は氷で閉ざされていた海域も海運委利用できるようになってきている。2010年9月は近代史のなかで北方航路が全面的に無氷状態となった。いくつかの海域で流氷が認められただけで船団はこのルートの利用が可能であった。 欧州からロシア北極海域を経由してのアジアへの航路はスエズ運河経由に比べて2分の3に短縮される。またこの航路の利点はソマリア沖の海賊に襲撃されないことである。

写真:"MV Nordic Barents"は北方航路を利用した初めての外国船籍のバルクキャリアーである。