memories on the sea 海の記録

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枯渇したカナダ大西洋漁業への新しい期待

2010-11-26 13:42:22 | 水産・海洋
ニューファウンドランドとラブラドール沖合はマダラの漁場としては世界で最も豊かである、しかし1992年までにその資源は枯渇し、カナダは漁業を停止した。ニューファウンドランドよりJeb Sharpがリバイバルの希望について報告する。(11月19日BBC)

Petleyの村落では 桟橋は崩壊しつつあった。船小屋は荒廃し、子供たちが遊んだ球戯場は草ぼうぼうの状況だった。Thomas Clenche(45歳)は,漁業の終焉によって何万人もの人々が仕事を失ったこと多くが仕事のために様々に去って行ったことを目の当たりにしている。「若者は消えてしまった」とClencheはいう。「自分は2.5年間の間家にいて友人はいない。子供たちもかつてはいたのだが」
しかし、最近科学者らは魚資源が回復の兆候を見せていることを心配そうに観察している。

「いま我々は北部マダラ資源再建のためのポテンシャルの転機にある」とセントジョーンズのニューファウンドランド記念大学の漁業生態体センターの理事のGeorge Rose はいう。「過去数年間にわたっていくつかの主要な変化を見ている」
“マダラ:北大西洋の生態学的歴史”の著者であるROSE氏はある特定の海域に着目し研究した結果最近は魚の数が1万単位から10万単位に増加したという。

急速な増加率の兆候は逆転であり、多くの人々に期待を与えるとRose氏は言う。いまだだれも祝福をする者はいないが、ニューファウンドランドのマダラ資源は50年前のそれに比べれば端数にすぎない。またある点で魚がもどってきているにせよ科学者たちはそれがなぜかは不明である。さらなる調査がすべての可能性について必要でこれには海洋状況の変化や気候変動までも含まれる、と研究者は言う。
1992年まで戻りマダラが復活するのかどうか考えもしそうであるならばそれはいつか。政治家たちは資源に弾みがついて回復することを願うが多くの科学者らはそれはあり得ないという。「我々はこれには長い時間のかかることだと思う」とRose。

しかしながら、当局者は漁業再開の圧力をかけてくる。最近わずかな地元のマダラ漁が認められはしたが依然一般的にマダラは禁漁の状態にある。漁業ジャーナリストの Jim Wellman はマダラの数に関するニュースを追跡してきた。彼は皮肉っぽくいう。良いニュースはニューファウンドランドに問題があるというニュースだ。漁業者は元気な魚資源を見ると仮にそれがごくわずかのものであっても、海全体が魚であふれているかのように受け止めるからだ。「そして、彼らはたちまち獲ろうとする」とWellman。彼らは生活のためであり、自分はそれを非難はできないが、それを放置はできない。資源はあまりにもか弱い」かつては賑わいを見せたChampney's Westの集落ではリタイアした漁師Clayton Moodyが昔日を懐かしむ。彼とその父は28フィートのボートで籠dと底引きでマダラを漁獲した。 「そうした生活が無くなってしまった」 「自分は魚が戻ってくることを見ることはないだろう。わずかな魚が戻ってくるだけだ」

写真:Petleyの集落には100人ほどの住人しかいない

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