memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

養魚生産調査結果 2009年 スコットランド

2010-11-23 16:21:19 | 水産・海洋
スコットランドの統計がこのほど発表された。(11月5日TFSND)

詳細はwww.scotland.gov.uk/Topics/marine/Fish-Shellfish/FHI/surveys. で知ることができる。
主な項目としては:
大西洋サーモンは2009年には12%増加し144,247トンとなった。この結果は過去4年間の比較的順調な生産レベルの持続の結果である。ニジマスの生産は11.8%減少して2009年には6,766トンであった。この結果は過去4年間の微増傾向とは反対であった。マダラ養殖生産は2008年の1,822トンに対して2009年は0.1トン減少した。

英国有力紙がEU漁業政策を強力に批判

2010-11-23 12:32:24 | 水産・海洋
英国有力新聞の一つが“北海の狂気”と題するEUの漁業共通政策について長文の葉に衣を着せぬ攻撃を行った(11月18日FUD)

インデペンデント紙が北海漁業者は毎年彼らが漁獲している魚類の半分までを投棄、このことは食物の慢性的な廃棄に相当すると活動家たちは訴えていると報じた。。
およそ百万にも及ぶ死んだ魚や死につつある魚が毎年廃棄されていると、活動家らはEUの共通漁業政策の包括的改革の必要性を活動家らは訴えている。ほとんどの場合はサイズが小さい、魚種が良くない、漁獲枠がいっぱいといった理由でこれを積んで帰れば違法操業となるために船から直接投棄されている。

ヨーク大学のCallum Roberts教授は魚類資源に関する世界的権威であるが、同紙に対して北海で漁獲されたそこで漁獲された魚の半分は投棄されているということは間違いがない。「あるいはそれ以上であろう」と表明。一種類の魚について重量ではなく数についてのしっかりとした推測を行ったがその対象はマダラである。
海洋探査に関する国際審議会において科学者らは北海における投棄魚の割合は60%以上と計算しているが1年魚に満たないマダラの場合の投棄は90%以上に及ぶという。
引き続いてのインデペンデント紙の記事ではEUの漁獲枠システムは解体し新たに設定されるべきで資源の回復を図るべく非操業海域の設定が必要であるとしている。

さらに記事は、「大陸をカバーしている政治家たちは勇気をもって漁業に対する怒りを説明すべきでそれによってモラトリアムを強制できる。この方法しか投棄魚のスキャンダルを中止できる道はない。実際のところこの方法のみが欧州水系に残存している魚類の長期維持の道である」天然魚資源の枯渇は世界規模での問題である。以前に思われていたよりもその状況は進んでいるであろう。