MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

感染症の通訳

2006-12-13 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
電車に乗っていると、必ずくしゃみや咳をしている人を見かける季節になりました。
今年はインフルエンザよりノロウィエルスの脅威のほうが目立っているようですが、それでもこの季節は風邪には充分な注意が必要ですね。体力をつけるには充分な栄養補給!と美味しいものばかりたべていると体重計にも要注意ですが(笑)。
ところで以前、結核通訳の時にも書いたのですが、接触しなくても感染する感染症(この表現が正しいかどうかわかりませんが)の通訳を現在の体制で行うのはとても大変です。
医療従事者と違い、医療通訳者は感染に対しての知識も乏しいですし、予防接種や健康診断なども充分ではありません。個人でやっている通訳ボランティアの場合、通訳業務の中で感染した場合の保険や休業補償などもありません。医療通訳は、現在NGO/NPOスタッフやボランティアに頼る状況で、私も含めて必ずしも経済的にゆとりがあるわけではありません。また、こうした感染リスクが優秀な通訳者の参入を拒んでいる理由のひとつです。通訳者を同席させるのが危険だと判断される場合は、電話通訳に切り替えるなど柔軟な対応が病院にも求められます。
私達の先輩であるみのお英語医療通訳研究会の方々は、現在市立泉佐野病院の国際外来で医療通訳活動をされています。そのスタッフの方から昨年聞いたのですが、病院が通訳者にインフルエンザの予防接種を行っているそうです。やはり病院が医療通訳に取り組むということは、こうしたケアまで気を配るのだなと感心しました。
何度も書いていますが、医療通訳をボランティアに頼る状況はすでに限界にきています。医療通訳ができる人材は限られています。感染症のケースだけでなく、通訳環境を整え、研修の機会を増やし、通訳者が参入しやすい環境を作ることが必要なのです。
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