MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

6月は忙しい≡≡≡ヘ(*--)ノ

2017-06-27 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
私は行政窓口の外国語相談員をしているのですが
一年で一番、何月が忙しいと聞かれたら
迷わず6月~7月と答えます。

新入学生は落ち着くので学校関係は減るのですが
5月末から6月にかけて住民税額が決まることで
公営住宅の家賃や保育料、就学援助、
国民健康保険料などが決まって
それに応じて課税証明や減免申請をします。
高くて払えないときは分割払いの相談なども行います。
たくさん申請書を書いて腱鞘炎みたいになるのもこの時期です。

また、暑くなると窓を開けるので騒音の問題がでてきます。
手足口病の患者さんの通訳も毎日のようです。
はやく、すっきり夏になって欲しいものです。

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今月の移住連のMネット192号
「入管法改正後4年、医療・福祉・社会保障のいま」を特集しています。

特に、MEDINTでもタイ語をご指導くださっている
CHARMのポップ先生が書かれた「外国籍住民が安心安全に暮らせる社会へ~健康に暮らすためには」では
なぜ外国人が保険に未加入なのか、なにが外国人の保険加入を妨げているのかについて明解に説明されています。
また、医療通訳の重要性についても当事者、支援者の立場から地域格差の問題にも言及しています。

また、全国医療通訳者協会(NAMI)理事の岩元さんが
協会設立の経緯と目的について記事を書いています。

医療通訳者のインタビューもあります。

もし、まわりにMネットを持っている人がいたら是非貸してもらって読んでみてください。
リンク先から購入も可能です。

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先週、小林麻央さんがなくなられました。

彼女のブログは妹と一緒にいつも拝読していました。

「生き様」を書いたものはたくさんあるし、
ある程度年齢のいったひとが書いた「死に様~終活」の本は最近増えてきました。
でも、若い人が自分の病気のことを包み隠さず書いたものはほとんど知りません。
強い意志と勇気がいることだと痛感します。
でもだからこそ、彼女のブログに勇気付けられた人がたくさんいたのだと思います。

妹も彼女のブログを読んで、よい意味で変わった患者の一人でした。
仕事一辺倒だった妹が、生きる意味について考えていました。
だから、麻央さんには奇跡が起きて欲しかった。
心から感謝とご冥福をお祈りします。
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Think Globally

2017-06-22 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
先週は、
NGOの相談通訳研修からはじまって
薬学部「コミュニティファーマシー」授業の1コマ、
看護協会の外国人医療研修、
外国語学部の学生への授業と
様々なところに出かけていきました。

そして自分の医療通訳の原点は
医療を受ける権利を守ることと
医療機関に公正にアクセスできる環境を作ることにあると
あらためて思いました。

医療職の人や未来の医療職である学生、
NGOやコミュニティの支援者、
医療通訳者、そしてもちろん患者と家族。
誰一人欠けても、日本における外国人医療の
明るい未来は見えてこないと痛感します。

先週末、福井の移住連フォーラムに行ってきました。
医療・社会保障の分科会はフォーラムの中でも一番小さい分科会なのですが、
全国から熱心な支援者が集まりました。

昔から言われている「Think globally, act locally」という言葉。
今の日本における医療通訳にとっても必要な考え方です。

私達は日頃、地域の外国人たちの通訳をしています。
「○○さん、元気かな~」と思うこともあります。
顔の見える・・というのは通訳者も同じだったりします。
私もMEDINTの活動を始めたとき3人の方の顔を浮かべていました。

地域から医療通訳を考えることは、とても大切です。
私達は誰のためにどんな通訳をするのかというのは
その人たちが基準になっているからです。
身近な人が一番大切なのは当たり前です。

だから、逆に考えると自分の周りを中心にものを考えがちだったりします。

支援者の数が潤沢な地域に行くと
「うちは問題ありません」と言われることがあります。
うらやましいと同時に、本当かなとも思います。
見えていない人はいないんだろうか。
埋もれている言語や支援を求められない人や
そういう人は見えてないだけじゃないだろうかとも思います。

自分の地域でしっかり支援することは大前提。
だけど、他の言語や他の地域、支援を受けていない人たちに
思いを寄せる想像力も大切だと思っています。
そのために、他の地域の現状を聞くためにできるだけでかけるつもりです。

7月9日に新潟の糸魚川で医療通訳フォーラムがあります。
「Think globally, act locally」の議論が聞けることを楽しみにしています。


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ふたつの未来像

2017-06-12 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今年は地方都市の医療通訳者研修に出かける機会が多いです。

そこで医療通訳だけでなく、コミュニティ通訳の方々に出会うのですが、
まだまだボランティアの人たちが心意気で支えている地域がほとんどです。

私はそのことについては、特別に悪いとは思っていません。
ただ、ボランティアの人々の善意に頼っていると
その人たちがボランティアできなくなったときに
通訳者がいなくなってしまうのだということも理解しておかなくてはいけない。
そして、医療通訳を社会資源というなら、
やはり日本社会における持続可能性(Sustainability)を
常に考えておかなくてはいけないと思います。

私はあまり東京にいかないので、
中央で議論されていることはほとんど知りません。

ただ、最近感じるのは
医療通訳をするひとにふたつの方向性があるなあと感じるのです。

ひとつは医療通訳をビジネスチャンスとして考える人。
「お金になりますか」
「この研修や資格をとれば仕事をもらえますか」
間違ってはいません。
医療通訳をビジネスと考えるのであれば
より報酬のよい仕事をとるために技術を提供することは
正しい考え方でしょう。

でも、片方で
「患者がいるのに通訳がいなくて医療を受けられない」
「自分も大変だけど、病院も患者もがんばっているから力になりたい」
という人たちもいるのです。
医療を権利だと考えるのであれば
言葉の問題で医療を受けられない人がいることは大きな問題です。
医療そのものを考えて、自分のできることで助けたいと考えるのもまた正しいのです。

もし、医療チームの一員として活動するならば
医療通訳はビジネスのみであってはならないと思います。、
その前に医療職の人たちのほとんどは
まず「患者」に目を向けているはずです。
勉強を積み重ね、少しでもよい医療をするために
日夜がんばっていると思います。

「医は仁術(じんじゅつ)」という言葉がありますが、
医療通訳者はその仕事に対して高い志を医療者と共有できるようでありたいと感じます。
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今年は福井で会いましょう(移住連)

2017-06-05 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
6月17日-18日 移住者と連帯する全国フォーラムin福井2017 が開催されます。

一日目の第3分科会「医療・福祉・社会保障」では
『入管法改正後の「医療・福祉・社会保障」の今』をテーマに
主に在留資格・住民登録のない人の社会保障と
医療現場の通訳の問題について話し合うことになっています。

医療通訳に関しては
全国医療通訳者協会(NAMI)の岩元さんと私、
移住労働者の医療問題を考える会福岡の松本さんが報告します。

移住者と連帯する全国フォーラムは
2年に1回、全国の外国人支援団体や個人が集まり
取り組みについて議論し、交流を深めます。
フォーラムのない年はワークショップが開催されています。

北陸での開催は珍しいので
もし近隣にお住まいの方はぜひご参加ください。

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6月14日-15には日本看護協会神戸研修センターで
看護師を対象とした研修が開催されます。

「在日・訪日外国人が安心して医療を受けるために必要な知識」


対象は看護職の方ですが
まだ受付可能ですので、こちらも興味のある方は是非ご参加ください。

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6月24日にはこれから外国人支援をはじめる方向けのNGOの講座も開催されます。
RINKスキルアップ研修
通訳研修ではありませんが、
浅く広い知識をつけるために、入門編となるわかりやすい講座です。

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外国人支援、医療通訳で考えると
場所を変えて同じようなメンバーがいつも出会っているような気がします。
その中でも新しい出会いがあって学ぶこともたくさんあるので、
面倒くさくても、でかけていくのは悪いことではないなあと思いますよ~。

今週は伝言板みたいなブログになってしまいました。
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