MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

理解者を増やす

2016-06-19 18:10:51 | 通訳者のつぶやき
当たり前だけど、
医療通訳者だけが外国人医療で心を砕いていると思ったら大間違いです。

病院に行くと、看護師やMSW、薬剤師、検査技師、もちろん医師だって
ほとんどの人たちが何とかしてあげたいと思ってくれています。
私も今まで医療職の人たちに助けてもらいながらだからこそ、通訳ができています。
ただ、病院には「外国人受け入れ」の経験とノウハウがないだけです。
それでも、最近ではどんどん患者さんを受け入れている病院も少しずつ増えてきました。
心強い限りです。

日本の医療は健康保険制度もそうですが、
医療専門職の一人一人の人間力はすごいなあと思うこともあります。

先日、日本看護協会の研修会に行ってきました。

テーマは、病院で治療を受ける外国籍患者・家族への対応
「 日本国内における外国籍患者への医療・福祉制度の現状/文化や医療システムの違いに配慮すべきこと/
事例から考える対応」

看護大学での「国際看護」の授業は
教科書「国際看護学−グローバル・ナーシングへの展開」をお手伝いしたこともあって
いくつか担当させてもらっていますが、
現任者向け研修ははじめてでした。
声をかけてくれた看護部会のSさんに感謝です。

1日の研修でしたが、全国からたくさんの参加者があり、
中には語学が堪能な看護師さんや留学経験のある方もいらっしゃいました。

私が話したのは
病院にくる外国人たちの背景と
在留資格や社会保障制度の確認、
異なる文化への対応、
伝わる日本語での話し方や通訳の使い方です。

ロールプレイにも通訳役として参加しました。

そうしたなかで看護師の人たちの伝える力は普通の人より強いと感じました。
それは、「なんとかしたい」といういわゆる思いの強さの現れだと思います。

看護教育は私の専門ではありません。
でも、実際に病院に行った時
外国人医療を理解している人が一人でもいてくれることは
私たちの仕事がやりやすくなるということでもあります。
ユーザー教育というより、
理解者を増やして、現場での外国人医療を少しでもスムーズにしていきたいという思いです。

医療通訳者として
医療現場で私たちの一番近くにいてくれるのが看護師だと感じます。
看護師の方に医療通訳の役割を理解してもらうこと、
外国人医療を理解してもらうことが
外国人に使いやすい医療の第一歩のような気がしています。

来週は薬学部の講義に行きます。
薬局は特に訪日外国人の最初の医療の窓口だと思っています。
彼らもまた実習先で外国人クライアントにであうことでしょう。
よろしくお願いしたいです。

現場に理解者を増やすことは医療通訳の仕事場の環境を改善することにもつながります。
また、そこから医療者の仕事を学び伝えることも大切な活動です。

コメント

お久しぶりです

2016-06-08 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
前回の投稿から1ヶ月以上がたってしまいました。

5月は少し体調を崩していて、
でも無理やり仕事をこなしていました。

本人としてはヘトヘトな状態だったので、
ブログを書くことができませんでした。

ゴールデンウイークは1週間寝ていたのですが、
なかなか疲れって取れないものですね。

ここ数年、医療通訳や外国人支援が「やりたい活動」「やれる活動」から
「やらなくてはいけない活動」になってきました。
それだけ社会的責任が出てきたということかなあと思います。
それは歓迎すべきことなのですが、
かなりハイペースに仕事と活動をこなしてきたことに気づきました。

今回、本当にありがたいと思ったのは、
同じ医療通訳者仲間の励ましでした。
MEDINTでも皆さん忙しいのに「あとは任せて」「かわりに行くよ」といってくれるメンバー、
話を聞いてくれたり、自分の話をしてくれる通訳仲間、
本当にありがたく、一人で抱え込まなくてもいいんだと思えるようになりました。

医療通訳研修で医療通訳者の自己管理の話しをしながら
自分が一番自己管理しなければ・・・と思ってしまいます。
でも、教科書に書いていない、通訳者ならではの痛みなら
私も同じように経験してきたから、だから自己管理って必要なんだよなと思うのです。

2016年は医療通訳者にとって大きく羽ばたけるかどうかのチャンスです。
外国人患者と家族の人たちの支援の先にあるものを
きちんと制度につなげていけるように、
もうひとがんばりですね!
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