MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

普通の感覚

2012-03-26 15:01:30 | 通訳者のつぶやき
7年くらい前に、
母のつきそいで病院に行ったときのこと。
待合室で母が「誰か病院のことをよく知っている人が
一緒にいてくれたら安心だ。それはみんなそうだと思う。」と言っていました。
私は、医療通訳の勉強をしているだけで
病院の関係者でもなんでもないけれど、
母にとっては、病院のことを(自分より)知っている人で、
客観的にみられる人として映っていたのかなと思います。
外国人は医療通訳がいていいなとも言われました。

今回、病院での実習で考えたのは、
医療者と患者・家族の温度差をどう埋めるかということです。

病院で会う患者は
みな何かを失っている場合が多いです。

自分で口から食べる力
自分でトイレに行く力
歩く力
話す力
痛みを感じずゆっくり眠れる力
治らない病
思い通りに動かないからだ

私はずっと患者につきそってきたので、
どうしても患者目線で見てしまう。
喪失の悲しみや喪失の痛み、
考えを軌道修正することにも時間がかかります。
でも、医療専門職がいちいち患者目線で見ていては
仕事は先に進まない。
そこに小さな温度差があると感じました。

願わくば、病院の中に
サッカーでいうボランチみたいな人がいて、
そういう相談を患者目線で受けてくれればいいなと思います。

医療通訳をどのように位置づけるのか。
そこに大きなヒントが隠れている気がするのです。


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病院実習、終わって帰ってきました

2012-03-19 14:02:50 | 通訳者のつぶやき
社会福祉士の受験資格を取得するための
24日間の実習が終わりました。

病院での実習は数年前に始まったばかりで、
とにかく忙しい現場なので受け入れ先も指導者も少なく、
今回受け入れていただけたのは奇跡に近いことです。
受け入れてくださったI先生はじめ、
指導者のMSWの方や病院関係者の方には本当に感謝しています。

社会福祉士の実習先には
老人福祉施設や社会福祉協議会、
児童養護施設、更生施設などがあります。

病院は少し特殊な部類になりますが、
実際に社会福祉士の資格をもつ医療ソーシャルワーカーの方々が
たくさん働いている現場でもあります。

ただ、病院では患者や家族のプライバシーと深くかかわるため、
見て、聞いて自分で貪欲に学ぶ姿勢が必要になります。
実習のお膳立てがあるわけでなく、学校の授業とは違います。
それでもカンファレンスを見る機会をたくさんいただいたり、
各専門職の方々からレクチャーをうけられたのは
本当にラッキーなことでした。

今まで医療通訳者として病院を外側から見てきましたが、
今回、実習生という立場で病院の中からみせていただいたことで、
病院の専門職として医療通訳を定着させるならば、
医療通訳者の側もかなりの覚悟をもって望まなければいけないことを
痛感しました。

そのことについてはこれから少しづつ書いていきたいと思っています。
まずは、実習で燃えつきました。
年齢もあり現状に回復するのに少し時間がかかってます。
ちょっとだけそっとしておいてください(笑)。
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伊賀の伝丸さんのセミナーに行ってきました

2012-03-05 23:39:44 | 通訳者のつぶやき
2月26日伊賀の伝丸さんの医療保険セミナーに行ってきました。
三重県の伊賀上野地域は外国人集住地域で、外国人人口比率は5%を超えています
当日はまず参加者みんなで日本料理(巻きずし)を作り、
リラックスした雰囲気の中で社会保険や年金、
労災や火災保険など広くお金についてのお話がされました。

参加している外国人の方々を見て、
団体が地域に密着した活動をされていると思いましたし、
支えるスタッフ、通訳の方々のご苦労は
情熱なくしては続かないものだと感じます。

外国人住民が安定して暮らす地域には
こうした地道な活動をされている団体が存在します。
どの団体も決して財政的にも人材的にも楽ななかでやっているわけではないけれど、
頑張って活動を続けています。
団体に任せるだけでなく、多くの方にも支えてもらいたいと思います。




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