医療通訳者が受ける依頼の中でとても困るのが、患者本人や家族ではない第三者(友人や知人)からの依頼です。特に、伝聞が多く興奮しやすいタイプの人の依頼は、まず状況を理解するのに時間がかかります。
人によって考え方は色々あるとは思いますが、私は事情に精通しない第三者からの依頼は受けません。友人が病院にいってほしいと依頼してきたこのケースも、こちらの電話番号をつたえて、通訳が必要ならば患者もしくは家族から連絡するように伝えました。
なぜ、第三者からの依頼に慎重かというと、患者や家族本人が他の人に知られたくないというプライバシーの問題もありますし、第三者からの報告では通訳の必要性が十分把握できないこと、また病院の受け入れ態勢もよくわかりません。患者や病院が呼んでいるわけでもないのに、通訳者だけが行ったところで、なぜ来たの?となることが多いのです。電話をかけてきた本人は、心配して患者のために誰かを派遣したいと思ったのでしょうが、医療通訳は必要な場面とそうでない場面がありますし、通訳者を依頼するかどうかの判断は状況のよくわかった人が行うべきだと思います。
また同国人でも日本人でも、善意の人はどうしても他の人にも善意を押し付ける傾向があります。「どうして、あなたは助けないのか?」「どうして、来てくれないのか」と人には厳しい言葉を残しながら、結局は自分もその場所を離れてしまう。人間だから仕方ないけれど、対人援助の場面ではハートは熱く、でも頭はクールにが基本だと思います。
ただ、このケースでひっかかったのは、彼が「医師が明日までもたない(日本語で)といっている」といったことでした。
次の日に、患者の家族から手術が成功したという電話が入るまで、実はドキドキしていました。医療者ではないので、治療は病院にまかせておけばいいのです。でももし何かあったら・・と思ってしまいます。ここで100%クールになりきれないところが、私にはまだ修行が足りないなあと思うところです。
人によって考え方は色々あるとは思いますが、私は事情に精通しない第三者からの依頼は受けません。友人が病院にいってほしいと依頼してきたこのケースも、こちらの電話番号をつたえて、通訳が必要ならば患者もしくは家族から連絡するように伝えました。
なぜ、第三者からの依頼に慎重かというと、患者や家族本人が他の人に知られたくないというプライバシーの問題もありますし、第三者からの報告では通訳の必要性が十分把握できないこと、また病院の受け入れ態勢もよくわかりません。患者や病院が呼んでいるわけでもないのに、通訳者だけが行ったところで、なぜ来たの?となることが多いのです。電話をかけてきた本人は、心配して患者のために誰かを派遣したいと思ったのでしょうが、医療通訳は必要な場面とそうでない場面がありますし、通訳者を依頼するかどうかの判断は状況のよくわかった人が行うべきだと思います。
また同国人でも日本人でも、善意の人はどうしても他の人にも善意を押し付ける傾向があります。「どうして、あなたは助けないのか?」「どうして、来てくれないのか」と人には厳しい言葉を残しながら、結局は自分もその場所を離れてしまう。人間だから仕方ないけれど、対人援助の場面ではハートは熱く、でも頭はクールにが基本だと思います。
ただ、このケースでひっかかったのは、彼が「医師が明日までもたない(日本語で)といっている」といったことでした。
次の日に、患者の家族から手術が成功したという電話が入るまで、実はドキドキしていました。医療者ではないので、治療は病院にまかせておけばいいのです。でももし何かあったら・・と思ってしまいます。ここで100%クールになりきれないところが、私にはまだ修行が足りないなあと思うところです。