外国人の母語での相談を受けていると、医療通訳につながることが非常に多いと感じます。
たとえば・・
勾留されている被疑者がHIV患者だった場合。
DV加害者が薬物中毒で治療が必要な場合。
交通事故の示談交渉の通訳をしていて、後遺症認定の通訳をする場合。
糖尿の治療が必要で働けないので生活保護を申請する場合。
労災事故で、治療がうまくいかなくて医師と話し合いが必要な場合。
学校でこどもがけんかして歯を折ってしまった場合。
臓器移植のために家族を呼び寄せるビザを申請する場合。
日本で生活している以上は、病気や怪我で病院の世話になる機会が少なくありません。家族に高齢者や小さい子供がいればなおさらです。
また病気に起因する生活上の問題もあれば、生活や仕事上のトラブルから病気になるケースもあります。
そこには明確な線引きはなく、今までは外国人支援の一環として私たちは医療通訳に携わってきました。
もちろん、言葉の問題のあるところに、医療通訳がいなかったわけではありませんが、今でもこうして明らかな線引きをしない形でたくさんの方が活動しています。
支援通訳の一環として医療通訳が成立しているのだから、このままでいいではないか、特に取り立てて医療通訳を議論する必要はないのではないかという意見もあるかもしれません。
ただ、支援通訳では福祉や法律、学校や日常生活、余暇や就労についてまで本当にたくさんのことを扱います。それこそ、年金制度から学校行事、溶接の試験からサッカーの試合、恋の悩みまで何でも通訳しています。
その上に高度な医療の専門用語や日本の医療制度を通訳自身が理解するのは、とても大変なことなのです。
でも、医療通訳との間に明確な線引きのない現状では、生活相談の通訳から告知や高度医療の通訳に知らないうちにテーマがうつっていて、そのまま高度な医療通訳に突入していることも少なくないのです。
「ここからは私に荷が重過ぎるので通訳できません」とはいえないのが現場です。
通訳を使い慣れていない人には、その辺の違いがなかなかわかってもらえません。
私も何度か通訳現場を逃げ出したくなったことがありました。
「医療通訳」という言葉をわざわざ使っているのは、医療通訳の特殊性と専門性をわかってもらいたいからです。
たとえば・・
勾留されている被疑者がHIV患者だった場合。
DV加害者が薬物中毒で治療が必要な場合。
交通事故の示談交渉の通訳をしていて、後遺症認定の通訳をする場合。
糖尿の治療が必要で働けないので生活保護を申請する場合。
労災事故で、治療がうまくいかなくて医師と話し合いが必要な場合。
学校でこどもがけんかして歯を折ってしまった場合。
臓器移植のために家族を呼び寄せるビザを申請する場合。
日本で生活している以上は、病気や怪我で病院の世話になる機会が少なくありません。家族に高齢者や小さい子供がいればなおさらです。
また病気に起因する生活上の問題もあれば、生活や仕事上のトラブルから病気になるケースもあります。
そこには明確な線引きはなく、今までは外国人支援の一環として私たちは医療通訳に携わってきました。
もちろん、言葉の問題のあるところに、医療通訳がいなかったわけではありませんが、今でもこうして明らかな線引きをしない形でたくさんの方が活動しています。
支援通訳の一環として医療通訳が成立しているのだから、このままでいいではないか、特に取り立てて医療通訳を議論する必要はないのではないかという意見もあるかもしれません。
ただ、支援通訳では福祉や法律、学校や日常生活、余暇や就労についてまで本当にたくさんのことを扱います。それこそ、年金制度から学校行事、溶接の試験からサッカーの試合、恋の悩みまで何でも通訳しています。
その上に高度な医療の専門用語や日本の医療制度を通訳自身が理解するのは、とても大変なことなのです。
でも、医療通訳との間に明確な線引きのない現状では、生活相談の通訳から告知や高度医療の通訳に知らないうちにテーマがうつっていて、そのまま高度な医療通訳に突入していることも少なくないのです。
「ここからは私に荷が重過ぎるので通訳できません」とはいえないのが現場です。
通訳を使い慣れていない人には、その辺の違いがなかなかわかってもらえません。
私も何度か通訳現場を逃げ出したくなったことがありました。
「医療通訳」という言葉をわざわざ使っているのは、医療通訳の特殊性と専門性をわかってもらいたいからです。